「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月12~19日/クレーコート)の大会2日目。不運を発端に心温まる出来事が起きた。それが起きたのは、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)/ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)対レイブン・クラーセン(南アフ…

「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月12~19日/クレーコート)の大会2日目。不運を発端に心温まる出来事が起きた。

それが起きたのは、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)/ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)対レイブン・クラーセン(南アフリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)のダブルスでのこと。

第1セット第7ゲームでアレクサンダー・ズベレフが放ったスマッシュ気味の打球は、大きくバウンドしフェンスを乗り越えて観客席へ。不運にも観戦していた少女に直撃してしまった。

ズベレフは「しまった」という表情を見せるも、ゲームの途中のため、試合を続けるほかなかった。

だがその第7ゲーム終了後のコートチェンジの際に、ズベレフは観客席の少女の元へ向かった。そしてボールが直撃したであろう額をさすり、赤のヘッドバンドを巻いてあげてプレゼント。この少女へのフォローに、観客からは歓声と拍手が沸き起こった。

ATP(男子プロテニス協会)によると、ズベレフは「意図的ではないがオーバーヘッドの打球を彼女にぶつけてしまった」「彼女は少し悲しそうに、泣いているように見えた。だから小さなプレゼントをすることが正しいことだと思ったんだ。彼女を元気づけることができるし、彼女にとって良い日になることを願って」とコメントしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 ローマ」でのズベレフ

(Photo by Giuseppe Maffia/NurPhoto via Getty Images)