今年に入り「ATP500 アカプルコ」男子シングルスで、アレクサンダー・ズベレフ選手(ドイツ)を下しキャリア通算5個目のタイトルを獲得したものの、その後は今一つ振るわないニック・キリオス選手が、コート外で注目を浴びている。練習を終えた帰り道…

今年に入り「ATP500 アカプルコ」男子シングルスで、アレクサンダー・ズベレフ選手(ドイツ)を下しキャリア通算5個目のタイトルを獲得したものの、その後は今一つ振るわないニック・キリオス選手が、コート外で注目を浴びている。

練習を終えた帰り道に地元のキャンベラを運転中のキリオス選手、故障車を押す人たちを発見しすぐさま手を差し伸べたとのこと。故障車を偶然にも一緒に助けることになった女性の交際相手がツイッターにその出来事を載せたところ瞬く間に広がった。

ツイッターを配信したサイモン・アンダーソンさんによると、

「僕のガールフレンドとその友人が故障車を発見して押してあげていたら、車が一台隣に止まって助けを申し出てくれた。ちょっと酔っていたから二人はありがたく頼んだら、なんと降りてきた男性がニック・キリオスだったんだ。結局僕のガールフレンドは友人とキリオス選手の3人で車を女性の家まで押してあげたんだよ。」

「練習後にまっすぐ帰宅する代わりにキャンベラストリートで人助けしてから、記念撮影まで快く引き受けて、また自分の車に戻って帰宅したんだ。ニック・キリオス、なんてナイスガイ!」

キリオス選手はツイッターで話題になってることに気が付き、「こんなことは大したことじゃないよ。日常的なことで、いつだってこれくらいのことはやるさ。」と合掌とハートの絵文字で返信した。

日ごろからやんちゃな面が何かとお騒がせなキリオス選手、先日もラファエル・ナダル選手に「グランドスラムで勝てる才能だが、敬意に欠ける」と、痛い苦言も受けたばかりで悪童としてのイメージが定着しているが、コート外では積極的にチャリティイベントに参加する心優しい面を持つナイスガイ。

昨年には自分のメンタルヘルスにしっかりと向き合いカウンセリングを始めると公表したことも記憶に新しい。このプライベートでの心温まるエピソードで、ファンの間での好感度はアップしたのではないだろうか?

Photo by Brendon Thorne/Getty Image

ATP翻訳ニュース/ATPTour.com