今年も頼もしいルーキーたちが早大の門をくぐった。今回の対談は、小指卓也(スポ1=福島・学法石川)、鈴木創士(スポ1=静岡・浜松日体)、安田博登(スポ1=千葉・市船橋)の三選手。長距離ブロックの新たな歴史を築いていく新人たちに、これまでの競…

 今年も頼もしいルーキーたちが早大の門をくぐった。今回の対談は、小指卓也(スポ1=福島・学法石川)、鈴木創士(スポ1=静岡・浜松日体)、安田博登(スポ1=千葉・市船橋)の三選手。長距離ブロックの新たな歴史を築いていく新人たちに、これまでの競技生活とこれからについて伺った。

※この取材は4月9日に行われたものです。

最近の過ごし方は?


和やかな雰囲気で取材は進んだ

――きょうの練習は何をされましたか

鈴木 ジョグですね。

安田 各自でだったんですけど、みんなで一緒にいきました。

――最近の調子はいかがですか

小指 練習していなかったので、自分は上がっていないですかね。

鈴木 僕はだいぶ調子良いです。

安田 僕は2月、3月にけがをしていたので、今治ってきて走り始めたぐらいです。

――大学に入って、生活の変化はありましたか

小指 中学高校は3年生までしかいなかったけど、大学になるともう1学年増えて4年生までいるので、この合宿所という寮の中でも年の差を感じて、違った緊張感があります。

鈴木 朝練習が始まったということが、自分の中で大きく変わった部分ですね。あと先輩方と一緒に練習をしている中で、高校時代に比べると自分より速い選手がたくさんいるのでそれが新鮮です。「頑張って勝とう」という思いが出ますし、楽しくやらせてもらっています。

安田 高校の時は家から通っていたんですけど大学は寮なので、そこが一番変わったところですね。同い年がすぐ近くにいるので楽しいんですけど、仕事とかもいろいろあって大変なこともあります。

――皆さん高校時代は通いだったのでしょうか

小指 自分は県外に出たので1回福島に引っ越して、そこから通っていたんですけど、寮ではなくて下宿みたいな感じでした。

鈴木 僕は通いでした。

――朝も早いとお聞きしますが、寮生活には慣れましたか

鈴木 僕はもう2カ月いて、長くいるということもあるんですけど、通学にかかっていた時間が朝練習に変わったというかたちになるので、そこまで自分の中で精神的な負担は感じていないです。

――大学の授業などはいかがでしたか

安田 きょうはまだ最初の授業だったので、説明みたいな感じでした。

小指 人がいっぱいいるなと(笑)。

鈴木 1クラスの人数が多くてびっくりしました。

――オフの日はどのように過ごされていますか

鈴木 きのうはここ(鈴木と小指)で遊びに行きました。

――どこに行かれたのですか

鈴木 原宿です。買い物をして、パンケーキを食べてきました(笑)。

――今までと比べて、オフの日の過ごし方に変化はありますか

鈴木 僕はあまり変わっていないですね。場所が変わったぐらいです。

小指 僕はだいぶ変わりました。そもそもオフが全然なかったですし、場所も結構田舎で外に出るのにもお金がかかったので、なかなか遊びに行けなかったです。

安田 自分は高校から結構遊んでいました(笑)。

――学年の雰囲気はいかがですか

安田 先輩方からは、仲良い学年だと言われます。

鈴木 本当に?

安田 言われてない?俺は仲良いと思ってるよ(笑)。

――3人は大学入学前から面識があったのでしょうか

鈴木 ここ(鈴木と小指)はあったよね。でも大会とかで中学の時から会ってはいたんですけど、その時話すことはなかったです。高校になってだんだんどこの大学に進学するかというのがはっきりし始めてから、会った時に話すようになりました。

――お互いの印象を教えていただけますか

鈴木 小指は最初すごく人見知りで。

小指 そうだね。

鈴木 横で話してくれなくて、ずっと斜め後ろでボソボソ言っている感じだったんですよ。普通に歩いている時も「え、俺に話してたんだ」みたいなことがよくあって(笑)。そんな感じだったんですけど、今はだいぶ慣れてくれたのかなとは思いますね。

小指 活力がないからね。

安田 小指は謎が多い。

鈴木 確かに。

安田 なんか何考えてるかわからない感じですね。でも何か思うことがあると顔には出やすいです。

小指 出るね(笑)。創士は自分が入寮した時にもう寮にいたので、いろいろと慣れていたんです。でも自分は本当に何すればいいかわからなかったので、周りに軽くビビりながら、さっき言われた通り創士の後ろにずっとちょこちょこついていました(笑)。慣れてきてからはだいぶ喋れるようになったんですけど、まあ印象としては調子がいいときは調子いいですね。

安田 創士はおもしろいです。あと、入試の時に初めて会ったんですけど、先生と話す時とかも、言うことが立派で賢いなと思いました。

鈴木 普通だよ(笑)。

――安田選手についてはいかがですか

鈴木、小指 もう、一つしかない…。

鈴木 太ってますよね。

一同 (笑)。

安田 もうちょっとさ、見た目じゃなくて性格を言ってよ(笑)。

鈴木、小指 うーん…。

小指 雑。

鈴木 あー、雑。

小指 芯はあるんですけどね。

「トラック競技より駅伝が好き」(鈴木)


率先して質問に答えてくれた鈴木

――では、競技の話に移ります。まず、陸上競技を始めたきっかけを教えてください

小指 自分は小6くらいの時に市の陸上大会に出たら優勝して、そこから県の陸上大会に上がっていって2番くらいになって、そこから市のスポーツチームの選抜に呼んでいただいて、そこで軽く駅伝をやっていました。それまではずっと水泳をやっていたので、水泳と陸上を両立することになったんですけど、いつの間にか陸上だけになっていました。

――お父様(小指徹氏、現東農大監督)の影響はあったのでしょうか

小指 結果的にはあると思いますね。最初は全然やりたくなかったんですけど、途中でやるしかないかなという感じになりました(笑)。

鈴木 僕は父が陸上選手だったということもあるんですけど、小学校6年生の時に持久走大会で勝ちたい子がいたというのが始めたきっかけです。その時はサッカーも並行してやっていたんですけど、県大会に行けたりだとか、サッカーでは難しいことが陸上ではできたというところが自分の中で大きな決定打になりました。チーム競技から個人競技に変わったことで、勝つのも負けるのも自分のせいになったというか、良い意味でも悪い意味でも自分次第で勝敗が決まるというところに面白さも感じて、陸上を続けてきました。

安田 僕は小学校からずっとサッカーをやっていたんですけど、中学では朝は長距離を練習して午後はサッカー、みたいな生活をしていました。その時は長距離もやりつつサッカーがメインだったんですけど、中学の時に出ていた駅伝でまあまあ活躍することができて、高校も陸上の推薦でいけることになって。なので、本格的に陸上を始めたのは高校からですね。

――高校時代で印象に残っているレースはありますか

鈴木 僕は高校2年生の時に出た全国高等学校駅伝(都大路)が一番印象に残っています。自分の中で、トラック競技よりも駅伝の方が好きというのがあるんですけど、駅伝で全国入賞できたというのは本当に印象に残っていますね。一個上の太田直希さん(スポ2=静岡・浜松日体)がその時1区を走ったんですけど、その走り(区間7位)で本当にチームが一丸になったように感じられて、みんなで入賞を勝ち取れたのが面白くて。やっぱりそれが陸上の醍醐味だなと思いました。

――小指選手はいかがでしょうか

小指 うーん…。

鈴木 最後の駅伝(都大路)でしょー、やっぱり。

小指 都大路で3位になれたことですかね。1、2年の時から毎回優勝候補と言われていたんですけど、自分が1年の時は42番、2年の時は12番で、2年連続で悔しい思いをしていたんです。なので最後の3年の時は、本当にみんなが「やってやろう」という気持ちを持っていて、3年生主体のチームでした。結局優勝まではいかなかったんですけど、3位という結果を残せたし、歴代から見てもタイムは速い方だったので、みんなで力を合わせて出し切れたレースだったと思います。個人よりも駅伝のチームとして走った方が、そういう実感がさらにわくので、やっぱりそれは一番印象に残っていますかね。

安田 僕は駅伝よりトラックの方が得意かなと思っているんですけど、高1、高2は都大路に出場できたのに、3年目の自分たちの代で行けなくて。それが3年間で一番悔しくて、印象に残っています。

――高校時代の競技戦績は振り返っていかがですか

小指 自分は、さっきは駅伝の話をしたんですけど、トラックの方が得意だと思っています。でも毎年トラックシーズンになるとけがをしてしてしまって、総体にも1回も出ていませんし、全国の舞台での競技成績があまりないので悔しい思いしかないです。最後はさっき言った通り駅伝がうまく終わったので、終わりよければ全て良しみたいな感覚になってしまっているんですけど、やっぱりトラックでの心残りはありますね。1年の時から総体予選に出られることになっても、その時期に毎回けがをしてしまっていて、1年の時は予選すら出れなくて、2年の時は予選の途中にけがして足を引きずりながら走って、3年はけがからギリギリ間に合わせたんですけどやっぱり練習してないので力が出しきれなくて。けがするのは自分の調整が下手ということもあるんですけど、結果を残せていないのでそういう悔しさが強いですね。

鈴木 僕は点数でいうと50点ぐらいだと思います。全国大会に出ることはできるんですけど、いざ大きな舞台に立った時に力を出しきれませんでした。全国レベルの試合で実際に入賞できたのが駅伝を含めて2回だけというところで、勝ちきれないというところが自分の中で課題だと思っています。競技をやっていく上で、勝ちというものにはこだわっていかなければいけないと思っているので、そういうところで50点くらいかなという感じです。

安田 僕は高1、高2から一応全国の舞台を経験していて、その時は自分としては納得いく結果が残せたんですけど、高3は変に気が入ってしまったというかあまりいい結果が出なくて、悔しい思いをいっぱいしてきました。でも自己ベストは記録会とかよりも大会で出ることが多かったので、勝負強いところはあるのかなと思っています。

――今少し挙がりましたが、ご自身の強みを教えていただけますか

小指 うーん、正直ないですね…(笑)。というのも、自分は高校に入ってラストスパートがある方だと思っていたんですけど、一つ上にめっちゃやばい人(半澤黎斗、スポ2=福島・学法石川)がいたので、その人に毎回得意分野をへし折られていました(笑)。けどまあ、その背中を追って頑張っていて、たまには競えたこともあったと思うので、そこは胸を張って自信があると言いたいです。

鈴木 僕はトラックよりロードの方が得意で、その中でも駅伝が得意だと思っています。トラックで同時スタートするよりも、自分の決めたペースで押していけるというのが自分の中で強みですね。

安田 自分は創士と逆で、よーいどんで付いていってラストスパートで勝つという方が得意ですね。決められたペースで走り抜くというのが苦手なので、それは課題かなと思います。

――小指選手と鈴木選手は、課題やこれから強化していきたい点はありますか

小指 自分はこれまであまり長い距離を走ってきませんでした。大学に入ったら本格的に距離が長くなっていきますし、駅伝でも特に箱根(東京箱根間往復大学駅伝)とかはすごく長くなるので、しっかり距離に対応できるように走り込んでいきたいです。まだ体もできていないので、補強とかで筋力をつけていきたいと思っています。

鈴木 一言で言ったら勝負強さです。関カレ(関東学生対校選手権)とかそういう大きな大会でチームの代表として出た時に、自分の力をしっかり出したいと思っています。あとはもっと具体的に5000メートルのレースの中で言うならば、3000メートルを過ぎた3キロから4キロというところで、速いペースで入って苦しくなってから、もう一踏ん張りできる力をつけていきたいなと思っています。

――3人とも高校時代に1万メートルに出走された経験がありますが、5000メートルとの感覚や印象の違いはありますか

小指 あのレースは本気で走っていたものではないのでなんとも言えないんですけど、走っていて思ったのはやっぱり長いなあと(笑)。それぐらいですかね。

鈴木 僕は長い距離の方がいいですね。1万メートルの中の5000の方が走りやすいというか、意外とペースが速くてもいけちゃったということが多いです。

安田 僕の1万メートルの記録は最初ペース走だったので、ちゃんと走ったことはまだないんですけど、やっぱり長かったです(笑)。自分は3000メートルから5000メートルが得意かなと思います。

「優勝のメンバーでありたい」(安田)


笑顔で質問に答える安田

――大学駅伝に対する思いはありますか

小指 今年の場合は2つ(全日本大学駅伝対校選手権と箱根)しか走れないんですけど、自分がどういう立場になるかはわかりませんが、走って貢献したいと思っています。予選会からにはなるんですけど普通にいけば大丈夫だと思うので、予選会からしっかり頑張って、2つとも走って、とりあえず三大(箱根、全日本、出雲全日本大学選抜駅伝)そろえるためにはシード権を獲得しなければいけないんですけど、先輩がチームを引っ張っているので、しっかりそれについていってチームの期待に応えられるようにしたいと思います。

鈴木 駅伝に、この大学1年生から出れたらいいなという風には思っています。今年出雲は出れないんですけど、予選会から全日本と箱根の本戦にかけてしっかり出て、自分の力を出し切ってチームに貢献したいです。あと、自分たちの代が4年生のときに学生三大駅伝全てに勝ちたいという思いがあります。

安田 大学では駅伝で活躍したいというのがまず一番にあったので、1年目はメンバーに入って、出れたらチームに貢献できる走りをして、優勝のメンバーでありたいです。

――現時点で、興味のある箱根の区間はありますか

鈴木 僕は3区ですかね。登り下りがそんなに好きではないので、自分の持ち味を出せるイメージが持てる区間が3区です。

安田 自分はテレビとかで見ていて、やっぱり1区が一番かっこいいなと思っていました。1年目は難しいと思うんですけど、3、4年で走りたいと思っています。

――尊敬している選手や目標にしている選手はいらっしゃいますか

鈴木 テレビの取材とかだったら僕は大迫傑さん(平26スポ卒=現ナイキ・オレゴン・プロジェクト)って言うんですけど、実際のところはそれを超えたいというか、尊敬はしているんですけど、完璧な僕の想像する像ではない感じですね。

小指 自分は自分でいたいみたいな感じだよね。僕も自分の特徴を出したいと思っています。

安田 自分はデレセさん(ワークナー・デレセ、元拓大、現ひらまつ病院)ですね。テレビとかで、キャプテンとしてすごくチームを引っ張っている姿を見て、自分はキャプテン向きじゃないんですけど、そんな風にいろんな人から慕われる先輩になりたいと思いました。

――他大で意識されている選手はいらっしゃいますか

小指 同じ高校だったやつらは意識しています。

鈴木 僕は静岡県内でずっと競り合っていた明大の小澤(大輝)です。中学の時はほぼずっと負けていて、1、2回くらいしか全国の大会で勝ったことがなかったんですけど、高校の時はずっと僕が勝っていました。この前の六大(東京六大学対校大会)では負けてしまったんですけど、大学では勝ちきりたいなと思っています。

安田 僕は他大よりもまず、ここにいるやつら(小指、鈴木、隣で対談していた井川龍人、スポ1=熊本・九州学院)に勝ちたいと思います。

「走るチャンスを手にしたい」(小指)


小指は落ち着いた表情で取材に応じた

――早大に進学した理由を教えてください

小指 伝統校だということもあるし、小さい頃から見ていて、ずっとエンジのWがかっこいいなと思っていました。そこからいろいろあったんですけど、最初に興味を持ったきっかけは駅伝とかを小さい頃から見ていたことだと思います。

鈴木 自分が活躍できるというか、陸上をやる上でいい環境だと思ったのが一つですね。高校時代に1回ここに来て見学させてもらったんですけど、寮もきれいだし、練習機材とか立派なトラックもあって。特にこの寮は他大と比べるとすごくきれいで魅力的でした。あともう一つは、今年は(箱根で)東海大が勝ちましたけど、僕が進学を決めた時点では青学大が4連覇していたので、そこを倒して自分たちが優勝したいというのがありました。

安田 自分は正直、幼い頃は駅伝に全く興味がなかったので、小さい頃から早稲田大学を応援していたみたいないい感じのエピソードはないんですけど、高校の陸上部の長距離顧問の先生が二人とも早稲田出身で、その先生の推しがあったので決めました。

――早大競走部に対して持っていた印象はありますか

小指 印象というか事実なんですけど、やっぱりみんな強い(笑)。みんなそれぞれ高校時代から結果を残しているからこそ早大にいるんですけど、そういう方々が多くいて、エリート集団という印象はありましたね。強い人は本当に強いので、そういう方々と一緒に生活をして部活できるのも自分にとっては良いことだと思っているので、いろいろと吸収していきたいです。

鈴木 テレビの画面越しに見させてもらって、やっぱり小指も言った通りエリートというところが一番の印象です。あとは世界に続くというところが大きいなと思っていて、オリンピックの長距離種目などでも、他大より竹澤さん(健介、平21スポ卒)だったり、渡辺康幸さん(前駅伝監督、平8人卒=現住友電工陸上競技部監督)だったり、大迫さんだったり、早稲田大学の選手が世界で活躍するという方が聞くので、そういうところを目指したいというのもあって。画面の外からですが、そういう印象を持っていました。

安田 早稲田の卒業生は結果を残している人がすごく多いイメージでした。

――相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)に対する印象はいかがですか

一同 優しいです。

鈴木 コミュニケーションが取りやすいですね。高校の顧問の先生とかと比べると、自分の思っていることを言いやすいというか。

小指 提案してくれて、「どう?」って聞いてくれたり、選手の意見も尊重してくれます。

――鈴木選手は早速六大学の5000メートルオープンに出走されましたが、初めての大学の試合はいかがでしたか

鈴木 大学のレースを初めて体験してみて、高校までレースとはやっぱり違いましたね。うまく言葉では言い表せないんですけど、雰囲気とかに違いを感じました。六大学は競技時間が30分近く遅れてしまって、それは嫌だったんですけど(笑)。他大でよく名前を聞く選手と同じ組で走れたり、大学のレースはこういうものなんだなと知れたのは自分の中で良い経験になったと思います。

――今年度の目標をお聞かせください

小指 1年目なので、まずはしっかり体をつくって、距離踏んでというのを基本にしたいと思っています。でもそれだけではつまらないので、しっかりトラックで関カレとかも強気で狙っていきたいです。まずは5000メートル主体になると思うので、トラックシーズンはそういう練習をしっかりしていって、活躍したいなと思っています。それが終わったら先ほど言った通り駅伝に対応できるような体づくりをして、1年目から走れるチャンスというのはあると思うので、そのチャンスを手にしたいです。走るだけじゃなくて、チームとしても結果を残さないといけないんですけど、まずは個人の力をしっかり出し切れるように頑張りたいです。

鈴木 トラックでは関カレと全日本予選会というものを大きく見ていて、そこで走るというところがやっぱりトラックの中では目標です。駅伝シーズンになったらメンバーに入って、しっかり走って、区間順位も一桁で走りたいと思っています。

安田 駅伝にしてもタイムを出すにしても、けがをしないでしっかり練習を積むことができないと駄目だと思うので、まずは体の管理とか食べ物とかそういうことにもしっかりと気をつかっていきたいです。けがをしない体づくりを1年目はやって、自己ベストも狙って駅伝も走れればいいかなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 宅森咲子)


仲の良さが伺える三人でした。早大でのさらなる成長に注目です!

◆鈴木創士(すずき・そうし)(※写真左)

2001年(平13)3月27日生まれ。173センチ、51キロ。静岡・浜松日体高出身。スポーツ科学部1年。自己記録:1500メートル3分51秒86、5000メートル14分06秒58、1万メートル29分26秒34。好きな食べ物はフォアグラ。アーティストではテイラー・スウィフトがお好きで、ライブを見にオーストラリアまで行ったこともあるのだとか。そんな鈴木選手は長い距離が得意で、高校最後のレースでは地元のハーフマラソンで優勝。最後まで楽しく走れたそうです。早大でも即戦力として、期待が高まります!

◆安田博登(やすだ・ひろと)(※写真中央)

2000年(平12)9月11日生まれ。169センチ、60キロ。千葉・市船橋高出身。スポーツ科学部1年。自己記録:1500メートル3分54秒35、5000メートル14分16秒90、1万メートル30分34秒82。好きな食べ物は甘いもの。帝京大に進学した双子の兄・優登選手とは顔がそっくりで、小さい時の写真は本人でも見分けがつかないのだとか。対談では小指選手と鈴木選手にいじられる場面も。愛されキャラのようですね。そんな安田選手が書いてくださった色紙には、体も頭も「スマートに」という2つの意味が込められています。スマートな走りに注目です!

◆小指卓也(こざす・たくや)(※写真右)

2000年(平12)9月12日生まれ。173センチ、57キロ。福島・学法石川高出身。スポーツ科学部1年。自己記録:1500メートル3分54秒18、5000メートル14分09秒37、1万メートル30分30秒56。好きな食べ物は餃子。陸上を始める前からやっていた水泳ではジュニアオリンピックに出場された経験もあります。対談では落ち着いた雰囲気で質問に答えてくださる姿が印象的でした。そんな小指選手が色紙に書いてくださった「克つ」という文字は、高校の横断幕に書いてあったという『克己心』から取ったもの。ガクセキ魂は健在です!