穏やかな天候の中行われた関東大学リーグ戦(リーグ戦)。早大は専修大と対戦した。ここまで早大は3試合を戦い、1勝2敗と苦しい戦い。なんとか勝利をつかみ全日本学生王座決定戦(王座)への進出に望みをつなげたいところだったが、リードを許し、追う展…

 穏やかな天候の中行われた関東大学リーグ戦(リーグ戦)。早大は専修大と対戦した。ここまで早大は3試合を戦い、1勝2敗と苦しい戦い。なんとか勝利をつかみ全日本学生王座決定戦(王座)への進出に望みをつなげたいところだったが、リードを許し、追う展開となってしまう。自己ベストの選手も出るなど、決して引けを取らない早大だったが、専修大の高得点の前に惜しくも敗れ、リーグ戦3連敗を喫した。

 先週の試合、体調不良で欠場した竹内寛人(スポ4=愛知・東海)が復帰した早大。連敗中ではあったが、チーム状態は悪くなく、高得点が出ると応援の選手とグータッチするなど、明るい雰囲気の中で試合は進んだ。前半の50メートルから追う展開となった早大。棚田歩(スポ3=北海道・帯広三条)を中心に高得点をたたき出すが、専修大がそれを上回る得点力を見せ、差を徐々に広げられてしまう。後半の30メートルでは、相木将寛(創理3=東京・駒場東邦)、市川遼治(スポ3=群馬・高崎商科大付属)、中野勇斗(商1=東京・早大学院)らが矢を中心に集め、必死の追い上げを見せたが、後半も勢いを維持した専修大が高得点を連発し、惜しくも敗戦となった。


復帰した竹内

 この試合、デビュー戦となった中野は試合後、「個人的にはすごくいい感じで射てていたので、満足のいく点数」を出せたと振り返った。ただ「初めてなのでとても緊張してしまった」とも話し、「大きなミスをなくしていく」ことで点数を伸ばしていきたいと語った。チームは3連敗と苦しい状況にあるが、中野の活躍が今後注目される。


デビュー戦で高得点を出した中野

 王座出場に向け何とか勝利をつかみたかった早大。これで1勝3敗となり、出場はかなり微妙な状況になった。試合後、チームのメンバーには監督、コーチから厳しい言葉が飛んだ。チームは何とか次の勝利に向け模索している状態だ。竹内は1週間という短い間で、「そこまで大きく何か変えることというのはできない」とし、その中で、「一人ひとり意識をしっかり確認し」て、主体となる4年生を中心にチームを引っ張る覚悟を話してくれた。「もう負けられない試合になる」(竹内)という次の最終戦。日本工業大を相手に、早大の底力を見せてほしい。

(記事・写真 岡秀樹)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

 
●早大3860-3941専修大

コメント

竹内寛人(スポ4=愛知・東海)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

そうですね。チームの雰囲気として、試合中はそこまで悪くなかったんじゃないかなと思っています。点数としては相手が点数を出すことが分かっていたので、まだまだ足りないなという感じで印象を受けました。

――竹内選手が試合中、意識されていた点はありますか

練習通りに射形としては射つというのは心がけていて、今日初めて試合に出た1年生がいるので、そのフォローができればなと思い試合を進めていました。

――試合後、監督やコーチから厳しいコメントもありましたが、チーム全体の課題は見つかりましたか

自分たちの雰囲気はしっかり持っているかなとは思うんですけど、それが流れが相手にいてしまったときに戻してこられる力がないなという風に感じていて、自分たちの雰囲気を作るところまではできるんですけど、それをキープする強い気持ちみたいなものが足りないなという風に感じています。

――状態を改善するために何か考えられていることはありますか

あと1週間という短い時間なので、そこまで大きく何か変えることというのはできないので、一人ひとり意識をしっかり確認して、主体となる4年生がしっかりそういう気持ちというのを出していけば、後輩たち、しっかりついてきてくれるかな思うので、しっかり1週間やっていきたいと思います。

――最終戦に向けての意気込みをお願いします

もう負けられない試合にはなるし、最後しっかり勝ち切って終わりたいなと思っていますので、ここからがんばっていきたいと思います。

中野勇斗(商1=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

個人的にはすごくいい感じで射てていたので、満足のいく点数ではあるんですけど、初めてなのでとても緊張してしまって、ミスする場面も多かったので、その大きなミスをなくしていければ、もうちょっといい点数が望めるんじゃないかなと思います。

――大学生になってから初めての公式戦だったと思うのですが、高校の時までとは違ったところはありましたか

高校では本当に個人競技という感じで、終始無言で淡々と射つという感じだったんですけど、大学では後ろで先輩方が応援してくださるので、その分すごくしていた緊張とかもだんだんとほぐれてきて、射ちやすい環境で楽しかったです。

――やはり応援は選手にとって大きいものでしょうか

はい、そうですね。

――チームはこれで3連敗となってしまいましたが、今日の試合を通じて見つかった課題はありましたか

そうですね。チームとしては先週のリーグ戦から僕は見学というか参加させてもらっているので、チームの状況がいまいちわかっていないんですけど、3連敗ということで早稲田大学アーチェリー部はとても強い部活だと思うので、自信をしっかりもって最後まで、来週射ち切りたいなと個人的には思っているので、それをチームで共有できればいいなと思います。

――リーグ最終戦に向けての意気込みをお願いします

今日、いい感じで射てていて、個人的にはまあまあ満足のいく点数ではあったので、継続していきつつ、30メートルであった大きなミスをなくしていって、650点を目標に頑張っていこうかなと思っています。