平成最後のセブンズを3連覇で締めてみせた。春シーズン開幕戦となる東日本大学セブンズ。準決勝では帝京大に辛勝、決勝では東海大を25―5で下し、3年連続で頂点に立った。昨年度大学日本一を勝ち取った秩父宮でまずは“1冠目&rdquo…

 平成最後のセブンズを3連覇で締めてみせた。春シーズン開幕戦となる東日本大学セブンズ。準決勝では帝京大に辛勝、決勝では東海大を25―5で下し、3年連続で頂点に立った。昨年度大学日本一を勝ち取った秩父宮でまずは“1冠目”を手にした。

◆4・14 東日本大学セブンズ(秩父宮ラグビー場)
▼1回戦
 ○明治48{24―0、24―0}0中大
▼準々決勝
 ○明治36{21―7、15―5}12流経大
▼準決勝
 ○明治12{7―5、5―5}10帝京大
▼決勝
 ○明治25{15―5、10―0}5東海大

 勝ちへのこだわりが最高の結果をもたらした。準決勝では帝京大と対戦。試合終盤までリードを許すも、ラストワンプレーで20フェーズ以上攻め続け、最後はゲームキャプテン山村知也副将・営4=報徳学園)の逆転トライで劇的勝利。勢いそのままに臨んだ東海大との決勝。試合開始早々、留学生を擁(よう)する東海大のフィジカルに押され先制トライを許す。しかし、すぐに立て直すと山﨑洋之(法4=筑紫)が約100メートルを独走しトライ。これを皮切りに雲山弘貴(政経2=報徳学園)、久保清悟(政経3=天理)のトライなど計5トライを奪い、快勝した。「今大会は“hungry detail action”という今シーズンのスローガンを遂行しようと臨んだ」(山村)。チャンピオンとして臨む最初の大会で明治の“真価”を体現してみせた。

 黄金ルーキーが聖地を沸かせた。石田吉平(文1=常翔学園)は紫紺のジャージを着て初めて公式戦に出場。花園に衝撃を与えた華麗なステップで相手をかわし、4試合で計3トライを奪取。トライにつながるランも数多く見せつけ「イメージ通りに出来たし、通用していた」と確かな手応えを得た。「小さい頃から憧れ続けていた」明治で、さらなる伝説を築き上げる。

[上松凜助]

試合後のコメント
田中澄憲監督
――今大会を振り返っていかがですか。

 「一人一人の勝ちに対する姿勢というものを選手が見せてくれたことがすごく嬉しかったですし、チームとして最後まで諦めない姿勢が見られたので幸先の良いスタートを切れたと思います」

山村
――今シーズン初戦で優勝しました。

 「セブンズに対する準備期間はあまり取れなかったんですけど、チームのスローガンを遂行できたからこそこういう結果を得られたと思います」

山﨑
――ルーキーがいた中で連携で意識したことはありますか。

 「学年関係なくやっていこうと話していたので、積極的にコミュニケーションを取っていて、そこの不安はなかったです。(石田については)1人で状況を打開できるので、とても頼もしいと感じました。1年生とは思えない強さやオーラがありました」

繁松哲大(政経3=札幌山の手)
――今大会を振り返っていかがですか。

 「他の選手がBKなので、ミスマッチな部分もあったんですけど、コミュニケーションでカバーできたと思います。みんながまとまっていたので優勝できました」

久保
――決勝戦のトライについて教えてください。

 「あのトライは僕1人の力で取れたトライではなくて、みんなの力で取れたトライです。冬に意識して練習してきたことが繋がりました」

石田
――明治でのデビュー戦で優勝です。

 「小さい頃から憧れていた紫紺のジャージを着られたこともそうですし、優勝に少しでも貢献できたことが嬉しかったです」