攻撃、守備両方で圧倒した。大量得点で勝利したものの、相手FWに対するマークが弱く2失点した前試合。その課題を払拭(ふっしょく)するかのように、今試合は厳しいマークを徹底。60分間を無失点で切り抜けた。攻撃でもFGでの得点を重ね、東農大に5…

 攻撃、守備両方で圧倒した。大量得点で勝利したものの、相手FWに対するマークが弱く2失点した前試合。その課題を払拭(ふっしょく)するかのように、今試合は厳しいマークを徹底。60分間を無失点で切り抜けた。攻撃でもFGでの得点を重ね、東農大に5-0で快勝を果たした。

 試合開始直後から、FW太田陸登(理工4=今市)が2本のシュートを放ち流れをつかむ。第1Q6分、獲得した2本目のPC(ペナルティコーナー)を外すも、直後に再び得たPCをDF古川裕大(政経2=伊万里商)がゴールに沈め、先制点を得る。その後も「ポゼッション的にも明治の方が多かった」(古川)と攻撃の手を緩めることはなかった。空いたスペースに素早くボールを回すことで相手DFを寄せ付けない。最終Qでも体力面で上回り2ゴールを決め、計5得点を挙げた。

 ディフェンスから攻撃のリズムを生んだ。大嶋鴻太(商2=今市)、古川、小林弘人(政経1=今市)などDF陣の多くを下級生が占める。「歳が近いので統率して声を掛け合ってできていて、武器だと思う」(古川)。執拗(しつよう)なマーク、パスカットでボールを取り返す。一瞬で攻守を切り替え、得意のサイド攻撃につなげる。失点もゼロに抑え、理想の守備を見せた。

 予選プール最終戦となる次戦の相手は宿敵・法大。昨年度、同リーグ戦準決勝、インカレ初戦で敗れた相手だ。今試合ではゴール手前で枠を捉えられない場面も多かった。「(次戦はシュートの)チャンスが減っていくので決め切れるように」(MF鵜飼聡太・政経3=丹生)と克服を目指す。この2試合で見せた高い攻撃力、修正力はどこまで通用するのか、期待が高まる。

[西山はる菜]

試合後のコメント

小池文彦監督

――振り返っていかがですか。

 「立ち上がりに点を取れて楽な展開で進められました。先制点と追加点、前半で3点取れたのが良かったです」

MF舘亮佑主将(政経4=丹生)

――全体を振り返っていかがですか。

 「まず相手を無失点に抑えたことが前回の反省から良かった点ですね。足りないところは最後決め切るところ、今日は5点決めましたけどあと4点、5点くらいはいけたんじゃないかと思います」

――次戦へ向けて意気込みをお願いします。

 「強いチームの時にこういう試合運びができると本当に強いチームになれるかなと思うので、まずはしっかりPCなどチャンスで決められるように。そこで流れをつくっていきたいです」

太田

――立ち上がりの良さの要因はありますか。

 「ハーフプレスと前で掛ける守備の二つがバランス良くできているので、意思疎通がうまくいっているから、相手も攻めづらくて、前でボールを取って前で攻めるという状況ができていると思います」