今週からスタートし、6月上旬の「全仏オープン」まで行われるクレーコートシーズン。Tennissmashが、男子トップ30の昨年同期間のクレーコート大会で獲得したポイント、およびそれが各選手の総…
今週からスタートし、6月上旬の「全仏オープン」まで行われるクレーコートシーズン。Tennissmashが、男子トップ30の昨年同期間のクレーコート大会で獲得したポイント、およびそれが各選手の総ポイントを占める割合を公開している。
大会で獲得したポイントは1年後に失効するため、選手たちは昨年同週と同じ獲得ポイントをディフェンドできないと、ポイントが減りランキングが下がることになる。そのため選手にとっては、昨年と同じポイントを獲得できるかが一つの目標となる。
現在世界ランキングでは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が1位だ。ただジョコビッチにとって、クレーコートシーズンはポイントディフェンドにあたってのプレッシャーがほとんどない。ジョコビッチは昨年同時期はまだ怪我からの復活途中で、855ポイントしか獲得しておらず、総ポイントの約7%に過ぎないからだ。
一方世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)にとっては、ポイントディフェンドにおけるプレッシャーは大きい。ナダルは昨年のクレーコートシーズンでは「ATP1000 モンテカルロ」、「ATP500 バルセロナ」、「ATP1000 ローマ」、「全仏オープン」の4大会で優勝しており、獲得ポイントは4,680ポイント、総ポイントの約53%を占めている。
現在ジョコビッチとナダルの総ポイント差は2,345ポイントあり、ナダルにはポイントを積み重ねるチャンスが少ないことから、クレーコートシーズンもジョコビッチが1位をキープする可能性は高い。
また世界3位で昨年の「ATP1000 マドリード」優勝者であるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、世界5位で昨年の「全仏オープン」準優勝者のドミニク・ティーム(オーストリア)も、ディフェンドポイントが2,000を超えておりプレッシャーは大きい。
一方、3年ぶりにクレーコート大会への復帰を明言している世界4位のロジャー・フェデラー(スイス)は、当然ディフェンドポイントが0のため、大量にポイントを獲得する可能性がある。
トップ30それぞれのクレーディフェンドポイントは以下の通り。
【クレーディフェンドポイント】
世界ランキング 名前(国籍) クレーポイント クレーポイントの割合
1.ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 855 7%
2.ラファエル・ナダル(スペイン) 4,680 53%
3.アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 2,570 42%
4.ロジャー・フェデラー(スイス) 0 0%
5.ドミニク・ティーム(オーストリア) 2,330 48%
6.錦織圭(日本/日清食品) 970 23%
7.ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 550 13%
8.ステファノス・チチパス(ギリシャ) 575 17%
9.フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 900 27%
10.ジョン・イズナー(アメリカ) 460 14%
11.マリン・チリッチ(クロアチア) 900 29%
12.カレン・ハチャノフ(ロシア) 335 11%
13.ボルナ・チョリッチ(クロアチア) 235 10%
14.ダニール・メドベージェフ(ロシア) 75 3%
15.ミロシュ・ラオニッチ(カナダ) 180 8%
16.マルコ・チェッキナート(イタリア) 1,111 54%
17.ニコラス・バシラシビリ(ジョージア) 222 11%
18.ファビオ・フォニーニ(イタリア) 505 26%
19.ガエル・モンフィス(フランス) 145 7%
20.デニス・シャポバロフ(カナダ) 505 27%
21.ダビド・ゴファン(ベルギー) 810 45%
22.カイル・エドマンド(イギリス) 565 33%
23.ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 360 21%
24.ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン) 540 36%
25.アレックス・デミノー(オーストラリア) 55 3%
26.リシャール・ガスケ(フランス) 415 30%
27.ジル・シモン(フランス) 350 26%
28. パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン) 550 42%
29.グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 560 43%
30.フランシス・ティアフォー(アメリカ) 235 18%
※2018年4月9日~2018年6月10日までのクレーコート大会が対象
(テニスデイリー編集部)
※写真は2018年「全仏オープン」でのナダル(右)とティーム(左)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)