桜が舞い散る季節とともに、2019年度の大学サッカーも幕を開けた。3年ぶりのリーグ制覇を目指す明大の初戦は桐蔭横浜大と対戦。粘り強いディフェンスで相手攻撃陣を抑え込み、完封勝利で開幕に花を添えた。 前半戦は「いいサッカーに着目しすぎてしま…

 桜が舞い散る季節とともに、2019年度の大学サッカーも幕を開けた。3年ぶりのリーグ制覇を目指す明大の初戦は桐蔭横浜大と対戦。粘り強いディフェンスで相手攻撃陣を抑え込み、完封勝利で開幕に花を添えた。


 前半戦は「いいサッカーに着目しすぎてしまった」(瀬古)。開幕戦のプレッシャーがかかる中、消極的なパス回しにこだわり、ゴールを伺うことができないままハーフタイムを迎えてしまう。それでも栗田大輔監督は「狙い通り」と表情を崩さず、勝負は後半戦へ。迎えた後半27分、ゲームキャプテンを務める瀬古のコーナーキックに川上が頭で合わせ、沈黙を打ち破った。「手堅く守備から入り、1点取って勝とうというプラン」(栗田監督)。虎の子の一点を守り切り、リーグ1勝目をつかんだ。

 今試合を含め、新体制での公式戦は失点ゼロ。黒星知らずの3連勝中だ。体を張ったディフェンス陣に、GK早川が好セーブで応え、守備から流れをつくり出す。「これが本来の明治」(安部)。戦い方をすでに確立していることは大きな強みだ。

 次節は東洋大との対戦。昨年度は二つの敗戦を喫しており、決して相性のいい相手ではないが「培ってきたものを連勝という形で出せれば」(早川)。好調なチームの真価が問われる。

[高野順平]

試合後のコメント
栗田監督
――試合を振り返っていかがでしたか。

 「開幕戦なので固くなると思っていて、とにかく手堅く守備から入って1点取って勝とうということでした。相手のGKが好セーブをしていて、相手にリズムがいくかなという中でセットプレーで1点取れて勝ちました。すごくいいゲームだったと思います」

瀬古
――ディフェンスが好調です。

 「今シーズンの立ち上げから言われていますが、昨年度からのタレント陣が抜けてしまっている分、全員でカバーしようとしています。ウィークポイントになっている部分を逆にストロングポイントにできているのは、全員が意識できていることがつながっていると思います」

川上
――決勝点となるゴールはいかがでしたか。

 「チャンスが結構ありましたが、セットプレーで決められたのは大きいです。これからもセットプレーの時はどんどん狙っていきたいと思います」

早川
――次戦以降へ向けて意気込みをお願いします。

 「今のところ公式戦3試合をゼロで抑えられているので、後ろが踏ん張って前線が得点を取ることを続けたいです」