■「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~17日/ハードコート)現地16日の大会10日目。男子シングルス準決勝で、第4シードのロジャー・フェデラー(ス…

■「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~17日/ハードコート)

現地16日の大会10日目。男子シングルス準決勝で、第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦予定だったが、ナダルの試合前棄権によりフェデラーが不戦勝での決勝進出となった。

大会公式サイトによると、ナダルは「ウォームアップをしたときに、膝が準決勝を戦うのに必要なレベルにないことを感じた」と棄権の理由を説明した。

一方のフェデラーは、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると「ラファから『今回は難しそうだ。僕の膝は良くない』とメッセージをもらったよ」と話し、「当然決勝にいけて嬉しいけど、こういう形は望んでいない。彼(ナダル)は再びベストなプレーをし始めていたから、試合を楽しみにしていたし、それが実現しなくて残念だ」と複雑な思いを打ち明けた。

もう一方の準決勝では、第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を7-6(3)、6(3)-7、6-4のフルセットで撃破。過去0勝2敗だった相手から、嬉しい初勝利を挙げた。

勝利したティームはこの試合展開を予想していたようで、準決勝後に「タフな試合になると分かっていた」「彼(ラオニッチ)のサービスは現実とは思えないほどのもの。恐らくタイブレークになると思っていた」と話した。

そして「試合を通してとてもいいプレーができた。あまり多くのアンフォーストエラーを出さなかったし、ファーストサービスでとてもいいパーセンテージだった。それが素晴らしいこと」と喜びを表した。

男子ダブルス決勝では、ノーシードのニコラ・メクティッチ(クロアチア)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)が第6シードのルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)をフルセット逆転で破り、このペアとしてはツアーダブルス初優勝。一方のクボト/メロは、ペアとして13個目のタイトル獲得はならなかった。

■「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月6~17日/ハードコート)

大会11日目、女子ダブルス決勝。ノーシードのエリース・メルテンス(ベルギー)/アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第1シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)をストレートで撃破し、優勝を果たした。

敗れたクレイチコバは現在ダブルス世界ランキング2位、シニアコバは1位。ペアとして2018年「全仏オープン」「ウィンブルドン」優勝をしているが、今回は準優勝となった。

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【3月16日の注目ドロー】

◆「ATP1000 インディアンウェルズ」

男子シングルス準決勝

〇[4]ロジャー・フェデラー(スイス)W/O ●[2]ラファエル・ナダル(スペイン)

〇[7]ドミニク・ティーム(オーストリア)7-6(3)、6(3)-7、6-4 ●[13]ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)

男子ダブルス決勝

〇ニコラ・メクティッチ(クロアチア)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)4-6、6-4、10-3 ●[6]ルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)

◆「BNPパリバ・オープン」

女子ダブルス決勝

〇エリース・メルテンス(ベルギー)/アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)6-3、6-2 ●[1]バーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのフェデラー

(Photo by Cynthia Lum/Icon Sportswire via Getty Images)