3ポイントシュート攻勢でセルティックスを撃破『ストップ・ザ・ウォリアーズ』最有力候補と言われたロケッツだが、今シーズンは開幕時期から大苦戦を強いられた。25試合を終えた時点で11勝14敗と、西カンファレンス14位にまで低迷した時期もあった。…

3ポイントシュート攻勢でセルティックスを撃破

『ストップ・ザ・ウォリアーズ』最有力候補と言われたロケッツだが、今シーズンは開幕時期から大苦戦を強いられた。25試合を終えた時点で11勝14敗と、西カンファレンス14位にまで低迷した時期もあった。主力に負傷者が続出するオマケもついたが、ジェームズ・ハーデンの孤軍奮闘により、なんとかプレーオフ進出圏内である8位以内にまで順位を押し上げた。

そして迎えた終盤戦、ハーデンの1試合30得点超えの連続試合数は32で途絶えたものの、主力のコンディションが上がり始め、3月3日には敵地でセルティックスに115-104で勝利した。5連勝で4位ブレイザーズ、3位サンダーに1ゲーム差に迫った。

この日も42得点と相変わらずMVP級のパフォーマンスで勝利に貢献したハーデンは、21本の3ポイントシュートを成功させるロケッツらしい形での勝利に満足。試合後には「ロスター全員がリズムを掴み始めているから、すごく良い感じ」と語った。「完璧なタイミング。これまではプッシュできる状態ではなかった。でも今は、ポストシーズンに向けてプッシュする最適なタイミングだよ」

ハーデンの饒舌はこれだけでは止まらない。「リズムを掴めている。これまでは負傷者を絶えず抱えた。アップダウンの差も大きかった。でも、ようやく攻守両面でリズムを掴めている。最高だね。ようやく、全員のコンディションが上がってきた。勝てているし、チームの全員が各々の役割を理解している。守備も良い。お互いを助け合えていて、試合中に声も出し合えている。こういうことが本当に重要なんだ」

ロケッツは、直近5試合でリーグ1位となる平均16.8本の3ポイントシュートを成功させ、100ポゼッションあたりの平均得点でもリーグ2位の118.2点を記録。上位陣との対戦をまだ残しているとはいえ、チームを取り巻く状況は間違いなく好転している。これからは全員がさらにステップアップし、4月中旬から始まるプレーオフに照準を合わせることが求められる。