2月21日、24日に行われた『FIBAバスケットボールワールドカップ』アジア地区2次予選、日本代表24名の予備登録メンバーに、シーホース三河の金丸晃輔選手は選出されていた。 結果、最終メンバーとして出場する事にはならなかったが、シーズン前…

 2月21日、24日に行われた『FIBAバスケットボールワールドカップ』アジア地区2次予選、日本代表24名の予備登録メンバーに、シーホース三河の金丸晃輔選手は選出されていた。

 結果、最終メンバーとして出場する事にはならなかったが、シーズン前半の活躍を見れば、バスケ界からの期待が高まるのも頷ける。

 今、日本でもっともマークを受ける選手、バスケ界のエースとして注目を集める金丸晃輔が、Bリーグ今シーズン残り3分の1に向けた自身の役割変化やチーム状況を語った。

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主将・狩俣昌也に聞いた「新生・シーホース三河」の現在地(https://cocokara-next.com/motivation/masaya-karimata-seahorse-mikawa/)

 

Q.2月11日秋田戦の第3Q。連続して3Pシュートが決まったがゾーンに入ったように見えました。
「ゾーンに入ったというよりは、立て続けにシュートが決まった。開幕時よりは、良いタイミングでパスが来るようになって、ボールを集めてくれるようになって、スコアに繋がっているんだと思う。あのようなシーンでは、どんどん打って、入らなくなったら違う人が攻めるっていうのが良くて。チームの『カタチ』として成り立ってきている気がする」

Q.フル出場は珍しいですよね?
「フル出場は、2~3年記憶にないですね。タイムアウト中に『今日は大丈夫』という会話をコーチとしたかもしれないですが…恐らく、ちょうどゾーンに入っていた時間だったので、切らしたくないというのもありました」

Q.過去のインタビューで、「ボールを持った時から2点を狙うプレーをした」と応えていたが、今日(2月11日)は3Pシュート。何か変化があったんですか?
「相手からすると3Pシュートを警戒していると思うので、それがダメなら違う方法で狙う。3点も2点も両方おさえるのは、ほぼ不可能。3点がダメなら2点、そうすればドライブが効いてくる。そういった切り替えをしているだけです」

Q.開幕時よりは、良いチームになってきているという印象はありますか?
「良くなっているんじゃないかと。開幕時は、例えば、僕自身がゾーンに入っていても、コートにいる5人が共通理解できてなくて、ボールが集まらなかった。でも、今は『金丸の時間』という共通理解ができるようになった。だからこそ、ゾーンが生まれるんだと思いますね」

Q.現状、日本で一番厳しいマークを受ける選手。試合中、苦しい時間もあったと思いますが、心のコントロール方法は?
「激しいマークには、もう慣れてきた。執拗以上にぶつかったりするのも、もう当たり前なので。ムキになって動き回って、タフショット打ちまくったら、体力的にも厳しいじゃないですか。冷静に考えると、ファウルをもらって、フリースローで2点稼ぐ方が賢いって思いますね」

Q.2018年12月は40得点、そして今日は41得点。決して若くない年齢にも関わらず、連続してキャリアハイが取れるという心境は?
「今までは、点を取る選手が他にもいた。でも数名の選手が移籍して、僕の役割が広がって、それだけのことだと思うんです。僕は、バスケットを楽しむことを一番大切にしているので、打たないといけないっていうプレッシャーは一切ない。シュートを入れる楽しみを味わいながらプレーしているので、それが良い結果にも結びついているんじゃないかなと」

Q.今のようなパフォーマンスをしていると、身体がキツイと思うけど?
「僕は長い時間出てパフォーマンスを残せる、なおかつ、チームの中心として扱われて力を発揮できるタイプ。そして、僕自身はチームのためにプレーするだけなので、このスタイルを変える気はないですね」

Q.元チームメイトの橋本竜馬選手(現・琉球ゴールデンキングス)が、去年より、金丸選手がまわりの選手に声をかけるようになったと言っていたが?
「そうですね。若い選手、新しい選手も増えているので、『今はこれをやっちゃいけない』、『こうするべきだ』とか、なるべく言うようにしています」

Q.シーズン3分の2が終わり地区3位。2位とは2勝差、この位置は?
「まだ全然、巻き返せると思っています。中地区のチームに負けると厳しくなるので、3月2日、3日横浜との2連戦は絶対に落とせない。心と身体のケアをして、しっかり整えて、試合に挑みます」

 前回の主将・狩俣昌也へのインタビューからも分かるが、今シーズンの「新生・シーホース三河」は、選手一人ひとりが自分の役割を理解し、成長し、ゲームに向き合い、そして勝ちにこだわっている。

 この新しい『カタチ』が機能し始めている。新生・シーホース三河から、後半戦も目が離せない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]