7月15日から17日にかけて、各国で開催されたデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。 チェコ・トジネツの室内ハードコートで行われた 「チェコ対フランス」は、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が序盤の困難を克服して日曜日のシング…

 7月15日から17日にかけて、各国で開催されたデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。

 チェコ・トジネツの室内ハードコートで行われた 「チェコ対フランス」は、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が序盤の困難を克服して日曜日のシングルス1試合目で勝利を収め、フランスの3勝1敗として準決勝進出を決めた。  ツォンガは1セットダウンから挽回してイリ・ベセリ(チェコ)を4-6 7-6(3) 6-4 7-5で倒し、フランスのためにここ3年で3度目の準決勝行きの切符を手に入れた。

 「僕らはチーム全体の力で勝つことができた」とツォンガ。「仲間たちはダブルスですごくいい戦いをし、僕に勝負を決めるチャンスを与えてくれた。だから今日は本当にチームの勝利だ」。  金曜日の最初のシングルスで、ツォンガはフルセットの戦いの末にルーカシュ・ロソル(チェコ)に敗れた。しかしそのあとのシングルス2で、若いルカ・プイユ(フランス)がベセリに勝って、さらに土曜日のダブルスではウィンブルドン男子ダブルス優勝のニコラ・マウ/ピエール ユーグ・エルベール(フランス)がルーカシュ・ロソル/ラデク・ステパネク(チェコ)を6-1 3-6 6-3 4-6 6-4の激戦の末に下した。

 こうしてフランスは2勝1敗とリードして、ツォンガに初日の雪辱を果たすチャンスもたらしたのである。  世界10位のツォンガは第4セットの第11ゲームで見事なフォアハンドのパッシングを放って2つのブレークポイントを手に入れ、さらに6-5から手にした最初のマッチポイントをものにして試合に終止符を打った。

 ここで勝負が決まったため、最終シングルスは行われなかった。  「試合が始まってから、すべては僕にとってまずい方向に進んでいた」とツォンガは言った。「多くのブレークポイントがあり、それをものにするチャンスが多々あったのにそうすることができなかった。だから試合の終わりに僕は『ずっとここまで戦ってきて、僕は勝つに値する、だからものにするんだ』と自分に言い聞かせた。最終的に流れは僕にきたが、厳しい戦いだった」。  フランスは9月の準決勝で「アメリカ対クロアチア」の勝者と対戦することになる。

 フランスはデ杯で9度優勝したことがあるが、最後は2001年まで遡る。以来フランスは3度決勝に進み、もっとも最近では2014年に準決勝でチェコに勝ったあと、決勝でスイスに敗れている。(C)AP