*写真:張本智和(JOCエリートアカデミー)/撮影:ラリーズ編集部<天皇杯・皇后杯 平成30年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)丸善インテックアリーナ大阪>全日本卓球選手権大会、終盤の6日目、男子シングルス準々決勝で張本智和(JO…

*写真:張本智和(JOCエリートアカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 平成30年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)丸善インテックアリーナ大阪>

全日本卓球選手権大会、終盤の6日目、男子シングルス準々決勝で張本智和(JOCエリートアカデミー)が吉村真晴(名古屋ダイハツ)をゲームカウント4-0で下しし、準決勝に駒を進めた。

第1ゲーム、張本は短く低いサーブ、レシーブを多用し、吉村に先手を取らせず、自分から攻める展開を作る。この戦術で連続得点を奪い、張本が大差で第1ゲームを奪った。

第2ゲーム、吉村は自分から仕掛けるパターンを増やしたいところだが、張本のカウンターがプレッシャーとなっているのか、受け身のプレーが多い。一方、張本は吉村のバック側を狙い、威力のあるフォア・バックの両ハンドドライブで押し、このゲームも点差を離して奪取した。

第3ゲーム、張本は吉村のボールの変化にやや苦戦。吉村がセンス抜群のバックハンドテクニックで緩急をつける、ボールをわざと曲げるなど、タイミングを外すような変化を加え、張本を崩しにかかる。しかし張本はバックハンド対バックハンドの対決を避けるべく、吉村のフォアサイドを狙って強烈なバックドライブ。最後も張本がノータッチで吉村のフォアサイドを抜き去り、11-9で接戦をものにした。

第4ゲーム、張本が威力抜群の回り込み(バックサイドのボールをフォアハンドで打つこと)フォアハンドドライブで得点すると、吉村ベンチの坂本監督がタイムアウト。しかしここで流れが変わることはなかった。張本は吉村のフォアサイドを狙って攻め続け、最後はお得意のフォアハンドでのカウンタースマッシュ「ハリパンチ」でフィニッシュ。男子一番乗りでベスト4進出を決めた。

敗れた吉村は試合後「優勝を目指していたので悔しい。チャンスを作った時に決めきれる決定力の差が出た。」と悔しさをにじませた。また、張本について聞かれると「明日もしっかり準備して頑張ってほしい。きょうの僕との試合は中休みになったんじゃないかな(笑)」と冗談まじりにコメントした。

全日本卓球2019 男子シングルス準々決勝




写真:吉村真晴(名古屋ダイハツ)/撮影:ラリーズ編集部

張本智和(JOCエリートアカデミー) 4-0 吉村真晴(名古屋ダイハツ)
11-6/11-6/11-9/11-8

文:ラリーズ編集部