2019年の初戦、ソニーオープン(1月10日~13日/ハワイ州)に挑んだ松山英樹。4日間通算6アンダー、51位タイでフィニッシュした。 2017-2018シーズンは未勝利に終わった松山。昨年10月にスタートした2018-2019シーズンに…

 2019年の初戦、ソニーオープン(1月10日~13日/ハワイ州)に挑んだ松山英樹。4日間通算6アンダー、51位タイでフィニッシュした。

 2017-2018シーズンは未勝利に終わった松山。昨年10月にスタートした2018-2019シーズンにおいても、昨年のうちに公式戦には2試合に出場したが、際立った成績は残していない。さらに昨年11月、日本ツアーにも2試合出場したが、VISA太平洋マスターズで46位タイ、ダンロップフェニックスでは44位タイと振るわなかった。

 そして、年が明けても、松山の状態に大きな変化は見られなかった。



ソニーオープンでは51位タイに終わった松山英樹。photo by Masuda Yuichi

 ソニーオープン初日、12番までに5つのバーディーを奪って上位をうかがう勢いだったが、16番でダブルボギー、17番でボギーを叩いて失速。結局、1アンダー、52位タイと出遅れた。

「(15番までの)流れは悪くなかったけど、いいショットもあれば、悪いショットもたくさんあった。それで、最後はチグハグになってしまった。(16番のダブルボギーは)自分のミスもあったので仕方がないと思う。

(全体的なショットの感触は)もっとできたんじゃないかって思うところもあるけれど、ピンを狙うショットは徐々によくなってきたんじゃないかなって思う。それを、明日も続けられるようにしたい」

 2日目も5つのバーディーを奪った松山。ボギーをふたつに抑えて「67」で回り、通算4アンダー、35位タイと順位を上げて決勝ラウンドへ駒を進めた。

「ショット? あまりよくなかった。昨日よかったアイアンショットがなかなかうまく打てなかった。今日1日のなかで修正できればよかったんだけど、それができなくて……。今はショートゲームとロングゲームに不安があるので、アイアンショットがうまくいかないと、やはり厳しい戦いになる。それでも(この日は)3つ伸ばせたのはよかったな、と。

(自らのスイングについては)試合が始まる前、この週に入る前まではよかったんですけど、この週に入った瞬間に悪くなったので……。ただ、そうした状況のなかでも、少しずつアイアンショットはいい方向に向かってきていると思うので、それをいかに試合で出せるか。そういう意味では(予選ラウンドを突破して)残り2日間、プレーできるのはよかった」

 3日目、徐々に調子を上げてきた松山は6バーディー、1ボギーとさらにスコアを5つ伸ばした。通算9アンダーとして、順位は18位タイまで浮上した。

「ショットに関しては、いいものがだいぶ出せたかなという感じではありますが、パットはいいところもあれば、悪いところもあった。(「65」というスコアは)よかったと思います。(前半は惜しいパットが続いた?)まあ、近いバーディーチャンスがそんなになかったですから。それでも後半に(最後の3連続バーディーを含めて)スコアを伸ばせたのでよかった」

 首位とは9打差ながら、トップ10入りを射程圏内にとらえた松山。最終日は「(そこを目指して)がんばりたい」と話していたが、3日目とは一転して、ショット、パットともに乱れた。「73」と4日間で初めてオーバーパーを叩いて、2019年の初戦を気分よく終えることはできなかった。

「ティーショットがほとんどフェアウェーにいっていないし、グリーンもとらえられていないので、今日は何もかもがダメな1日だった。いい自分のパフォーマンスを出せないと、こういう結果になるんだな、と改めて思った。

 今日はパッティングがうまくアジャストできなかったので、その結果、ショットにも影響があって……。それを立て直せるぐらいの状況にあればスコアを伸ばせると思うけど、まだそこまでのレベルにはいっていない感じですね。

 悔しいのはあるけど、次に切り替えて練習したいと思う。試合でしかわからないこととかたくさんあるし、今週はいいところもたくさんあったので、それをまたこのあとの1週間でしっかりと作り上げていきたい。そして、次のサンディエゴ(ファーマーズインシュランスオープン。1月24日~27日/カリフォルニア州)に向けてがんばりたい」



状態自体は徐々によくなっている松山だが...。photo by Masuda Yuichi

 昨年末から、やや精彩を欠いている松山。年が明けても、まだその状態から脱することはできていないようだ。それでも、少しずつ調子が上がってきているのは確か。このあと、戦いの場を米本土に移して、浮上へのきっかけがつかめることを期待したい。