昨年の東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)では優勝にあと一歩届かず、2位に終わった早大。圧倒的な投手力を武器に粘り勝つ試合も多かった一方、打線の後押しがなかった苦しい試合も記憶に残る。大エース小島和哉前主将(スポ4=埼玉・浦和学院)が抜…

 昨年の東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)では優勝にあと一歩届かず、2位に終わった早大。圧倒的な投手力を武器に粘り勝つ試合も多かった一方、打線の後押しがなかった苦しい試合も記憶に残る。大エース小島和哉前主将(スポ4=埼玉・浦和学院)が抜けた今、打線の強化が優勝へのカギとなるだろう。今回は、今年もスタメン起用が期待される左の巧打者コンビ、福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)と瀧澤虎太朗(スポ2=山梨学院)に、昨年の振り返りや新チームについて語っていただいた。

※この取材は12月9日に行われたものです。

「メンタル面をコントロールし切れなかった」(瀧澤)


1年時のケガを乗り越え、昨秋スタメンに定着した瀧澤

――まず、お二人にお伺いしますが、昨年のリーグ戦を全体的に振り返ってみていかがですか

福岡 自分は春にとてもいい結果が出て、でもチームとしては順位が良くなくて。自分(の成績に)は納得できたのですが、悔しいシーズンでした。秋は自分がもっと打ってチームを何とか優勝させたいと思っていたのですが、自分が活躍できなくてチームを勝たせてあげられず、最後は結局優勝を逃してしまいました。個人的には春は納得のいくシーズンで、秋は悔しいシーズンだったかなとは思います。

瀧澤 自分は春は(リーグ戦)途中からメンバーに入れてもらって、去年一年間ケガをしていたので、やっと(東京六大学)フレッシュリーグで神宮に立てて、そこでしっかり結果を残せてメンバーに入ることができて。最後の早慶戦では打席に立ててヒットも打てました。春は自分の中ではやっとスタートに立てたというシーズンでした。秋は、春が終わって3カ月間で絶対にレギュラーを取ってやろうという気持ちでやりました。その結果、開幕スタメンを取れたのですが、リーグ戦の内容には自分の中では全然納得していなくて。あまりいい結果は残せなかったので、来シーズンに向けて秋の悔しさを晴らせるようにしっかり練習したいと思います。

――福岡選手にお伺いします。春秋で通算打率3割を残した打撃面の手応えはいかがでしたか

福岡 春は自分としてはすごくいい感じで打てていて、逆方向にもしっかり打てていたので、このままいけば秋はベストナインも取れるのではないかと思っていたのですが、秋は本当に自分の中で打撃が変わってしまって。やはり大きい打球を打ちたいという気持ちが強くなってしまって、それで本当に逆方向にも打てなくなったり、変化球への対応もうまくできなくなって、打率も下がってしまったので、また打撃を一からつくっていかないといけないなと今は思っています。

――春は3番、秋は1,2番と打順の入れ替えもありましたが、そこで意識の変化などはありましたか

福岡 そこは全然関係なくて、やはり自分が打撃で成長するためには長打が必要になってくるなとは思っていたので、それを意識し過ぎて最後は崩れてしまったのかなとは思っています。

――瀧澤選手にお聞きします。理想の選手像はありますか

瀧澤 打撃でいえば、長打も単打も打てて、塁に出たら盗塁もできてという、攻撃において何でもできるというか、そういう選手が自分の中での理想です。自分がそうなれているかは分からないですけれども、一応それを目指してやっているつもりです。

――その理想に当てはまる選手はいますか

瀧澤 本当の理想としては柳田悠岐選手(現福岡ソフトバンクホークス)ですね。本塁打を打てて足も速くて、相手から恐れられる選手になりたいと思っています。

――福岡選手は、夏に東京六大学選抜で構成される大学日本代表に選出され、FISU世界大学野球選手権に出場されました。その経験は生かされていますか

福岡 そうですね。守備は、内野の選手はみんなうまかったです。特に同じポジションの森下さん(智之、明大4年)は本当にうまくて、自分ももっと守備を磨かなければいけないなと感じました。打撃はみんなよく飛ばすので、そこで自分ももっと飛ばさなければという気持ちになってしまったのは少しありますね。

――やはり理想像としては、長打が打てる打者ということですか

福岡 自分の目標としては、ホームランはそんなに本数は打てなくてもいいんですけれども、ホームランもあるぞと思われる打者にはなりたいですね。

――瀧澤選手は昨秋、徐々に調子を落としてしまいましたが、その原因は何だったとご自身で分析していますか

瀧澤 結果が出ない時にそれを引きずってしまったことが一番大きいです。リーグ戦は2カ月あるので、切り替えてやっていかないと悪循環になってしまうということを今季で学んだので、来季は自分のメンタルのコントロールをしっかりしてやっていきたいなと思います。

――身体的な疲れではなくて、精神的な部分が大きかったということですか

瀧澤 そうですね。最初の初スタメンの日とかはとても体が疲れていたんですけれども、やはり後半になってくるとメンタルの方がきつかったかなという感じですね。

――福岡選手にお伺いします。守備では春は三塁手、秋は一塁手として主に出場されましたが、ご自身で納得のいくプレーはできましたか

福岡 ファーストは去年の秋も守っていました。自分としては、ファーストの守備は(東京)六大学の中で一番うまくなければいけないなというのがあって。周りの六大学のファーストの選手はこれまでファーストだけを守ってきた選手なので。高校時代にショートをしていた自分が負けていたら勝負にならないなとは思っているので、ファーストの守備には自信があります。でもサードは捕ってから送球があるので、その送球につなげる動作が自分は結構苦手で。そういうところは今後サードをやっていく上では必要になってくるので、きちんと練習していきたいなと思っています。

――瀧澤選手は昨秋、好機の場面であまり打つことができませんでした。そこに対する苦悩はありましたか

瀧澤 そうですね。最初の法大戦で打点を挙げられたのですが、後半になるにつれてチャンスで全然打てなくなって。自分ではあまり気にしないようにはしていたのですが、周りの色々な人に言われ、それでちょっと気にしてしまっていた部分はありますね。でもそんなことを気にして打てなくなったというのは言い訳にならないので、そこも自分のメンタル面をコントロールし切れなかったところに原因はあると思います。

――その周りの声とは、打撃フォームに関しての助言などですか

瀧澤 いや、「全然好機で打てないな」とかもありましたし、「低めの球を振るな」とか色々言われたので、自然とバットが出なくなっていきましたね。

――秋季リーグ戦の開幕戦では本塁打を放ちましたが、その手応えはいかがでしたか

瀧澤 あのホームランは自分の中でも完璧でした。チームが全然打てていない試合で。やはり他の選手が打てない時に自分が打って勝てたらなと思っています。自分はそういう試合が楽しくて。あのホームランを打った試合は負けてしまったのですが、次は自分が打って勝てるようにしたいと思います。

――福岡選手は、春秋通じて3本の本塁打を放ちました

福岡 自分は本当に瀧澤と違って高校までにホームランをたくさん打ってきた経験がなかったので、手応えが分からないというか、「これは(スタンドに)いったな」という感触が分からなくて。(春季リーグ戦の)法大3回戦の打球は風に乗って入ったのですが、(秋季リーグ戦の)東大2回戦のはちょっと詰まっているかなとか、(秋季リーグ戦の)明大3回戦のもライトフライかなという感じで。感触が完璧なホームランというのは打ったことがないので、瀧澤のように完璧なホームランを打てるようになりたいですね。

――なるほど。外野フライと感触はさほど変わらないんですね

福岡 そうですね。二塁打かなと思ったら入ったりするので、うれしさはあまりないですね・・・。

瀧澤 いや、絶対うれしいでしょ(笑)。

福岡 (笑)。それはまあ、うれしいんですけれども、感触が気持ち良くないので、打った瞬間に確信できるようなものを打ってみたいです。

――東京六大学の中ですごいと思っている投手はいますか

瀧澤 慶大の髙橋佑樹投手(3年)ですね。福岡さんと高校同期の。特別スピードが速いわけではないのですが、変化球をしっかり低めに投げられて、一球も間違えずに低めに投げるので打つのが難しいなと思いました。失投があまりなかったですね。

福岡 自分は、今季は投げていないんですけれども去年の秋に対戦した慶大の佐藤宏樹(2年)と、法政の三浦銀二(1年)です。とても真っすぐが速くて、真っすぐで三振が取れる投手はなかなかいないと思うので、それはすごいなと思いますね。三浦は低めでボールだと思った球が膝元に入ってくることがあったので、球の伸びは感じましたね。

――瀧澤選手は守備に関しての手応えはいかがでしたか

瀧澤 初スタメンの日に失策してしまって。観客の声や太陽の位置だったりも難しかったのですが、外野は球を逸らしたら後ろに誰もいないので。その後は失策という失策はなかったのですが、守備は練習を積み重ねていくしかないですね。

学年は違えど・・・


良き間柄であることが伺える二人

――突然ですが、お互いの他己紹介をお願いします

瀧澤 福岡さんは、まずは野球面で自分は打撃を参考にさせてもらったり競ったりしている仲なので、ライバル意識は強いですね。プライベート面では、とても後輩に優しくて、自分もこんな優しい先輩になれたらなと思っています。

福岡 おまえ、絶対嘘だろ(笑)。

瀧澤 あとは、結構デレデレしていますね。特に仲の良い人には。基本は優しいです(笑)。

福岡 瀧澤は良い意味でなめているというか、本当に遠慮してこなくて、普通に友達感覚で接してくるので、打撃のこととか気軽に聞けたり、いじったりいじられたり、かわいいですね瀧澤は。かわいい後輩です(笑)。あと野球面は本当にすごいですね。飛ばす力はチームで一番だと思いますし、それに加えて率も残せるので、自分はまねできないですけれども、参考にはしたいなと思っていて、足も速いので本当にうらやましいですね。

瀧澤 そんなことないですけどね(笑)。

――普段、二人でどのようなことを話していますか

瀧澤 プライベートになると同期と遊んでしまうので、遊びに行ったりはできないですけれども、この前ラーメン二郎に誘ったら断られました(笑)。

福岡 それは予定があったから(笑)。

瀧澤 でも普通に私生活の話とかもしますけどね。

――最近お出掛けした場所などはありますか

瀧澤 ・・・。接骨院くらいですかね(笑)。

福岡 自分は最近だと、岸本さん(朋也前副将、スポ4=大阪・関大北陽)と檜村(篤史副将、スポ3=千葉・木更津総合)と焼肉を食べに行きましたね。あとは出身高校のOB会があって、それで初めて秋葉原に行ったのですが、思ったよりオタク系ではなくて、電気街が並んでいて意外に普通なんだなと思いました(笑)。

――これから年末年始にかけて、何かやったりする予定はありますか

福岡 自分の代は今年最後に忘年会をやろうと思っています。あと、高校には行きたいですね。「来て」と言われたので後輩を見に行きたいです。

瀧澤 2年生も忘年会はやりますね。

「やりやすい環境をつくってあげられたら」(福岡)


優しい雰囲気を持つ福岡。この日も丁寧に答えてくれた

――新体制になってから、チームとしてはどのようなことを話しましたか

瀧澤 小宮山さん(悟新監督、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)がいらしてからずっと、「しっかり目的意識を持って、とにかく練習中は無駄な時間をつくるな」と何十回も言われています。あとは神宮でやるために何が必要なのかをきちんと考えて神宮でできるように。「しっかり東伏見(野球部の練習場)でも、同じように神宮だと思ってやれ」というのはずっと言われています。

福岡 あとは自分たちの代でチームスローガンを決めて『ONE』というものにしました。チームで一つになろうというのと、一人一つ何かナンバーワンになれるようなものを見つけて極めようという話はしました。

――大きく変わったことはありますか

福岡 去年はもう新チーム始まったくらいからメンバーとメンバー外を分けて練習していたのですが、今年は適当に半分に分けて、メンバーとメンバー外を分からないようにして、みんながモチベーション高く練習できているのが分かります。

――今のところ加藤雅樹主将(社3=東京・早実)はどのような主将ですか

福岡 新チームになってから責任感が強くなったのかなというのは思っています。自分もそうなのですが、去年は4年生がいたので付いていけばいいやという感じでした。加藤はキャプテンになってからは、どんどん自分から積極的に前に出ていくようになっているので、キャプテンっぽいのかなとは思います。

瀧澤 キャプテンになってからはチームを引っ張っていこうというのが見えますし、後輩のこともしっかり気に掛けてくれていて、やりやすい環境にしてくれています。

――副将の檜村篤史選手(スポ3=千葉・木更津総合)と小藤翼選手(スポ3=東京・日大三)に関してはいかがですか

福岡 正直自分も副将やりたかったのですが、檜村は元々1年生の頃から自分たちの代をまとめてくれていて、本当に責任感が強いし人の愚痴も全然言わなくて優しいので、適任なのかなと思います。小藤は去年ずっと試合に出れなくて、悔しい思いがあると思うので、それを副将として頑張ってくれたらいいなと思います。

瀧澤 同じです。小藤さんはキャッチャーの要として、副将として頑張ってほしいと思います。檜村さんは黙々とやる方なので、そういう姿勢はしっかりまねできるように、学べるところは学びたいと思います。

――新しいチームはどのようなカラーですか

福岡 個々の能力は本当に高いと思います。ただちょっと我が強いかなと思います。一人一人変わっている人が多いので・・・(笑)。それをうまくまとめることができれば本当に強いチームになるのではないかと思います。

瀧澤 自分も同じです。最上級生の我が強いので(笑)、自分たち2年はちょっと冷静になってチームを見たりするのが必要かなと思います。

福岡 いや、2年生も我が強いじゃん(笑)。

瀧澤 いやそんなことないですよ(笑)。

――我が強いなと感じたエピソードはありますか

福岡 エピソード・・・。本当に変わっている人が多いんですよ。何て言ったらいいんだろう・・・。日頃から見ていて変わっています(笑)。

瀧澤 それからしたら2年はそんなに変わっていないですよね(笑)。

福岡 まあまあ(笑)。

――瀧澤選手にお伺いします。新チームの外野手スタメン争いはどのようになると思いますか

瀧澤 多分加藤さんは確定で、あとは二つのポジションをみんなで争うことになると思うのですが、やはりポテンシャルが高い先輩が多いので、自分もどうなるかは分かりませんし、しっかり危機感を持って、(外野)三枚のうちの一枚に入れるようにしっかりやっていきたいと思います。

――福岡選手はやはり一塁手でなく三塁手として勝負したいという気持ちがありますか

福岡 プロでもやりたいと思っているので、プロでやるにはファーストだけでは・・・。バッティングも小さくて、体も小さいので。そうなってくると他のポジションを絶対に守っていかないといけないと思います。やはりサードで勝負できるような守備力を身に付けていかないとなと思っています。

――三塁手で目標にしている選手はいますか

福岡 参考にする選手はいないのですが、うまくなりたいです。しっかりと正面で捕れる打球は正面で捕って、華麗というよりは、しっかりと(打球を)止められるというか、体で止められる選手になりたいなと思います。

――打撃では何番を打ちたい、どのような役割を担いたいなどはありますか

福岡 自分は上位で。やはり1、3(番)で打ちたいというのはあります。役割としては、塁にも出られて、チャンスでも(走者を)返せるようなバッティングが必要だと思うので、そのバッティングはこの冬で身に付けたいと思います。

瀧澤 自分も・・・。1、3ですかね(笑)。

一同 (笑)。

瀧澤 役割としては、塁にランナーがいたらしっかり返したいです。自分は長打を打って、ランナーがいなくてもしっかりチャンスをつくれるようにしたいなとは思います。あとは盗塁をして、しっかりチャンスをつくってホームに帰ってこられるように、走塁の面もレベルアップをしっかりしたいと思います。

――この冬の期間はどのような練習をされていますか

福岡 昨季は(打)率が出せなくて、大きいのを狙い過ぎてしまっていたので、ここから春に向けて、1番と3番、どちらも率を残せなければ勝負にならないので、率を残せるようなバッティングをしつつ、スイングスピードを上げて、スイングを小さくしても遠くに飛ばせるようなバッティングにしたいと思います。

瀧澤 全体練習以外でも自主練で振れるだけバットを振ろうと思っています。今まで高校でもそうなのですが、めちゃくちゃバットを振ったという経験がなくて・・・。1年時はケガをしていましたし。この冬の数カ月で、自分がもう振れないというくらい振ったらどうなるのかなと自分の体で実験しようかなと思っています。ですので今は量を振っています。最終的にはそれでしっかりスイングを強くして、飛距離を伸ばして、打ち損じても外野の頭を越せるように春までにしたいと思います。

――新チームになって間もないですが、現在のチームの課題はどのような点だと思いますか

福岡 メンバーはそんなに入れ替わっていないので、戦力的な部分ではそんなに落ちると思わないのですが、練習を見ていると形式的な練習が多いかなと思っています。もっと全員が実戦に近いような意識を持って練習をしていかなければいけないのかなと。こういう打球が飛んで来たらこういうプレーをしなければいけないというのを、全員が考えを一致させないとやはりチームプレーは成り立たないと思うので、そういうところを詰めていかなければならないのかなと思います。

瀧澤 今までは、自分もそうなのですが、その場しのぎでプレーしていた部分があって。それでは神宮で通用しないですし、ここ一番の緊張する場面ではそういう練習をしていたら絶対に駄目だと思うので、しっかり自分が納得して、自分は向上していると思えるように全員が練習していくのが大事だと思います。

――来季ブレークしそう、または活躍を期待している選手はいますか

瀧澤 自分は早川(隆久、スポ2=千葉・木更津総合)ですかね。主戦で投げていた小島さん(和哉前主将、スポ4=埼玉・浦和学院)が抜けるのは結構痛いと思うので、その穴を埋めるのは早川しかいないと自分は思っています。あいつもそれは分かっていると思うし、小島さんがいなくなってからそういう自覚が芽生えているのかなと思うので、早川には本当に期待しています。

福岡 自分は小藤ですかね。さっきも言ったのですが、今年試合に出れていなくて悔しい思いをしていると思います。副キャプテンになって本当に頑張っているし、彼もプロを目指していると思うので。キャッチャーの配球とかで(試合展開は)全然変わってくると思うので、小藤が活躍してくれることがチームにとってはプラスになるのかなと思います。

――お二人がチームのために取り組んでいきたいことは何かありますか

瀧澤 今年のチームではしっかり自分とか吉澤(一翔、スポ2=大阪桐蔭)とかが上との連携を取って、チーム全体が一つになってやっていければと思います。上級生と真剣な話をしたり、下級生ともしっかり話をしたりして、間になって上と下をつなげていけたらなと思います。

福岡 個人的なことになってしまうのですが、自分はサードをやるにはチームの足を引っ張ってしまう守備力なので、チームが勝つには自分がもっと守備力を上げていかないといけないなと思います。チームとしては今瀧澤も言ったように、下級生がやりやすいように自分たちがそういう環境をつくっていかなければいけないと思っているので、積極的に下級生とコミュニケーションを取って、やりやすい環境をつくってあげられたらなと思います。

――最後に、来季への意気込みをお願いします

瀧澤 秋は納得するような結果を出せずにチームも優勝できなかったので、春はチームの中心選手になれるようにこの冬あと4カ月間きっちり練習をして、春を迎えられたらなと思います。

福岡 チームとしては日本一を目指して、リーグ戦を優勝したいなと思っています。個人としては、シーズンを通してサードを守れたことがないので、シーズン通してサードを守ってサードでベストナインを取りたいなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 今山和々子、吉岡拓哉)


今年も巧打の二人が打線の核を担うでしょう!

◆福岡高輝(ふくおか・こうき)(※写真右)

1997年(平9)9月8日生まれ。174センチ、78キロ。埼玉・川越東高出身。スポーツ科学部3年。内野手。右投左打。対談中は勝負師の顔とは打って変わり、柔らかな表情が印象的だった福岡選手。『プロ志望』を掲げる最終学年の今年は、打撃はもちろんのこと、三塁手としてさらなる守備力の向上に挑みます。

◆瀧澤虎太朗(たきざわ・こたろう)

1999年(平11)1月16日生まれ。180センチ、74キロ。山梨学院高出身。スポーツ科学部2年。外野手。右投左打。福岡選手とは普段から仲が良いという瀧澤選手。この日も会話の中で度々笑顔を見せてくれました。この冬はたくさんバットを振り込んでいるそうです。新体制になってからも、勝利に導く長打に期待が寄せられます!