パ・リーグは日本一3連覇を目指すソフトバンクが圧倒的な選手層で首位で折り返し。そんな前半戦で活躍の目立った選手は――。各部門で活躍の目立った選手たちを選出してみた。■投手2冠の有原、両リーグ最多Sのサファテ…前半戦で輝いたパ選手 プロ野球は…

パ・リーグは日本一3連覇を目指すソフトバンクが圧倒的な選手層で首位で折り返し。そんな前半戦で活躍の目立った選手は――。各部門で活躍の目立った選手たちを選出してみた。

■投手2冠の有原、両リーグ最多Sのサファテ…前半戦で輝いたパ選手

 プロ野球は13日で前半戦が終了。15、16日は「マツダオールスターゲーム2016」が行われ、勝負の後半戦は18日から始まる。

 パ・リーグは日本一3連覇を目指すソフトバンクが圧倒的な選手層で首位で折り返し。6ゲーム差の2位で追うのは歴代4位タイの15連勝を記録した日本ハム。さらにロッテが3位で上位を追う。4位・楽天、5位・西武、6位・オリックスはクライマックスシリーズ争いへ加わりたいところだ。

 そんな前半戦で活躍の目立った選手は――。各部門で活躍の目立った選手たちを選出してみた。

【投手】
○先発
日本ハム・有原航平
13試合登板、9勝3敗、防御率1.73

 防御率1位、勝利数はリーグ1位タイと2冠。4月上旬に腰椎捻挫で離脱したものの、5月17日のソフトバンク戦(北九州)で開幕5連勝を記録。その後に3連敗したが、6月14日のDeNA戦(新潟)から再び4連勝を記録した。クオリティースタートは11試合で記録し、リーグ2位のQS率84・62%と安定感抜群だった。

○中継ぎ
日本ハム・宮西尚生
30試合登板、3勝0敗19ホールド、防御率0.78

 5月14日の西武戦(札幌ドーム)でプロ野球史上2人目、パ・リーグでは初となる通算200ホールドを達成。4月12日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から29試合連続無失点で、自身の持つ球団記録を更新した。後半戦はリーグ新記録となる新人から9年連続50試合登 板の期待もかかる。

○抑え
ソフトバンク・サファテ
42試合登板、0勝5敗28セーブ、防御率1.54

 リーグ最多登板。同点での救援で5敗目を喫しているが、セーブ機会での救援では失敗がない。前半戦最終戦13日のロッテ戦(QVCマリン)で両リーグトップの28セーブ目を挙げた。

■全試合でホークスの4番務めた内川、田中賢は守備も安定

【捕手】
ロッテ・田村龍弘
81試合出場、打率.276、1本塁打、26打点

 5月まで打率1割台だったが、交流戦中の6月から打撃開眼。6月は打率4割、1本塁打、13打点で6月度の月間MVPを獲得。パ・リーグ捕手の月間MVPは04年6月度の城島健司(ダイエー)以来12年ぶり、ロッテ捕手では92年4月度の青柳進以来24年ぶりだった。

【一塁手】
ソフトバンク・内川聖一
83試合出場、打率.313、13本塁打、67打点

 開幕から全試合4番。打率リーグ4位、打点リーグ2位、本塁打リーグ8位タイと好成績。リーグ5位の得点圏打率.323と勝負強さを発揮し、打線を牽引した。昨季で打率3割以上が7年連続で途切れたが、2年ぶりの大台へ順調だ。

【二塁手】
日本ハム・田中賢介
83試合出場、打率.314、2本塁打、42打点

 打率リーグ3位、打点リーグ11位、16盗塁はリーグ4位タイ。得点圏打率.358と勝負強さを発揮した。7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)では9回2死から同点弾を放ち、球団最長タイ14連勝に貢献。4失策と守備も安定。派手さはないが、堅実な仕事ぶりを見せている。

【三塁手】
日本ハム・レアード
83試合出場、打率.283、25本塁打、56打点

 打率こそリーグ13位だが、本塁打リーグ2位、打点リーグ5位。本塁打を放った際に見せる寿司を握るパフォーマンスも定着した。リーグ26位の得点圏打率.229を改善できれば、自身初タイトル奪取も見えてくる。

【遊撃手】
ソフトバンク・今宮健太
81試合出場、打率.265、6本塁打、43打点

 打率はリーグ23位だったが、5月22日の西武戦(西武プリンスドーム)から35試合連続出塁。リーグ2位の24犠打を決め、主に1、2番打者として打線を引っ張った。6失策と堅守も光った。

■出塁率トップの柳田、陽岱鋼は勝負強さ際立つ

【外野手】
○ロッテ・角中勝也
85試合出場、打率.348、4本塁打、39打点

 打率はリーグ2位の日本ハム・陽岱鋼に3分1厘を離して断トツトップ。108安打は2位の西武・秋山に1本差のリーグトップだった。リーグ8位の得点圏打率は.311と数字を下げるが、出塁率.435はリーグ2位の好成績だった。

○日本ハム・陽岱鋼
73試合出場、打率.317、10本塁打、38打点

 打率リーグ2位、得点圏打率.377はリーグトップと勝負強い打撃を見せた。出塁率.391はリーグ7位。歴代4位タイの15連勝を飾った7月11日のオリックス戦(京セラドーム大阪)でのダイビングキャッチや、走者を進ませないトリックプレーなど好守でも沸かせた。

○ソフトバンク・柳田悠岐
83試合出場、打率.301、10本塁打、47打点

 昨季のトリプルスリー男は勝負を避けられたのか、開幕から18試合連続四球を記録し、70年の巨人・王貞治に並ぶプロ野球記録を樹立。77四球、出塁率.455は共にリーグトップだった。4月まで打率.236と低迷したが、最終的に打率3割台に乗せた。

【指名打者】
西武・メヒア
86試合出場、打率.266、27本塁打、72打点

 本塁打、打点でリーグ2冠。4月24日の楽天戦(西武プリンスドーム)では1試合3本塁打7打点。3、4月だけで10本塁打を放った。一塁スタメンは68試合だったが、今回は指名打者で選出した。

 選出外となったが、昨季、歴代最多216安打を放った西武・秋山翔吾はリーグ5位の打率.304、リーグ2位の107安打で折り返し。オリックス・糸井嘉男はリーグ9位の打率.296で、リーグトップの26盗塁を決めた。交流戦後から不振だった日本ハム・中田翔だが、リーグ3位の64打点。ソフトバンク・松田宣浩はリーグ3位、日本人トップの19本塁打を放った。西武・栗山巧はリーグ2位の59四球で出塁率.421はリーグ3位だった。

 投手ではロッテ・石川歩、楽天・則本昴大、ソフトバンク・武田翔太、和田毅の5人がリーグトップ9勝を挙げている。

 昨季リーグの投手タイトル3冠に輝いた日本ハム ・大谷翔平は日本最速163キロを出し、リーグ2位タイの8勝、リーグ3位の防御率2.03、リーグトップの140奪三振。打撃でも先発登板した7月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で初回先頭打者弾、2年ぶりの2桁本塁打を達成するなど話題を集めた。