WTAツアーで、試合中セット間やコートチェンジ時に、コーチからアドバイスを受けられる「オンコートコーチング」。プレーのアドバイスに加え、励ましの声をかけるなどし、選手たちの心の支えともなっている。WOWOWの番組「週刊テニスNAVI」によれ…

WTAツアーで、試合中セット間やコートチェンジ時に、コーチからアドバイスを受けられる「オンコートコーチング」。プレーのアドバイスに加え、励ましの声をかけるなどし、選手たちの心の支えともなっている。

WOWOWの番組「週刊テニスNAVI」によれば「オンコートコーチング」は2009年から試行されたWTAツアー限定ルール。グランドスラムは除き、要望すれば1セットに1回コーチからコート内でのアドバイスを受けられるというものだ。2015年からは、端末機器を用いてのデータ解析アドバイスも可能とのこと。

実際にこのルールを使い、大坂なおみ(日本/日清食品)をサーシャ・バジンコーチが励ましている様子が、今シーズン何度も見られ話題を呼んだ。バジンコーチは「大丈夫、君ならできる」「全ての責任を持ってプレーする君が見たい」などと励ましの声をかけ、大坂のメンタル面でも大きな支えとなっている。

バジンコーチは、コーチングで何を話しかけているかについては、「試合中はテクニックや戦術のことを話しているわけではない。彼女には『すべてOK』『落ち着いて』といった言葉が必要なんだ」と以前、WOWOWのインタビューで話していた。一方の大坂も「彼はとても面白くてみんなを良い気分にしてくれます。雰囲気が良いと良いプレーもできるのでありがたいです」と居心地の良さを感じているよう。

選手たちが「オンコートコーチング」を活用し、より素晴らしい試合を見せてくれることに期待だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」での大坂(右)とバジン(左)

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)