ウィンブルドン優勝でアンディ・マレー(イギリス)のATPランキングは、1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)との間にある大きなポイント差をかなり縮めることができた。 ウィンブルドン開始時はジョコビッチが1万6950ポイントで、マレーが8…
ウィンブルドン優勝でアンディ・マレー(イギリス)のATPランキングは、1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)との間にある大きなポイント差をかなり縮めることができた。
ウィンブルドン開始時はジョコビッチが1万6950ポイントで、マレーが8915ポイントと、ジョコビッチはマレーの2倍近いポイントを擁していた。しかし、ジョコビッチが3回戦で負けてマレーが優勝したあとのポイントは、ジョコビッチが1万5040ポイントでマレーが1万195ポイントとだいぶ縮まっている。 7度目のウィンブルドン・タイトルを獲得したセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は世界1位の座をキープし、準優勝したアンジェリック・ケルバー(ドイツ)は4位から2位に上昇。WTAの歴史において最年長のナンバーワンである34歳のセレナは、2013年2月から首位の座をキープしている。
一方、全仏オープンの決勝でセレナを倒したがウィンブルドンは2回戦負けに終わったガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は、2位から3位に下降した。
セレナの姉ビーナスは2010年の全米オープン以来となるグランドスラム大会での準決勝進出で、8位から7位に上昇した。36歳のビーナスは、1994年のウィンブルドンで37歳で準優勝したマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)に次いで年齢の高い、グランドスラム準決勝進出者だった。 男子のトップ10に大きな変動はない。ロジャー・フェデラー(スイス)は3位、ラファエル・ナダル(スペイン)は4位のままだ。準決勝でマレーに敗れたトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は9位から8位に上がり、準々決勝でマレーに敗れたジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は12位から10位に上がった。自己初のグランドスラム大会の準々決勝に進出したルカ・プイユ(フランス)は、9位も階段を上がってキャリア最高の21位となった。
ちなみに、決勝に進出した7位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は6位の錦織圭(日清食品)に迫りはしたが、錦織の4290ポイントに対してラオニッチは4285ポイントと、わずか5ポイント差で追い抜けなかった。錦織はウィンブルドン4回戦で途中棄権したが、昨年のウィンブルドンは2回戦で棄権したたため、ポイントは多少なりとも増えた。一方、5位のスタン・ワウリンカ(スイス)と6位の錦織のポイント差は、430ポイントとなっている。(C)AP