カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)にとって今季は、一つの転換点になったシーズンだった。1月の「全豪オープン」で念願だった自身初となるグランドスラムのタイトルを獲得し、4週間という期間ながら世界ランキング1位にも返り咲いた。ただ、ウォズ…

カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)にとって今季は、一つの転換点になったシーズンだった。1月の「全豪オープン」で念願だった自身初となるグランドスラムのタイトルを獲得し、4週間という期間ながら世界ランキング1位にも返り咲いた。ただ、ウォズニアッキのその活躍も「家族」、特に父親抜きではありえなかったかもしれない。

ウォズニアッキ自身が家族からの支援の重要性を強調しており、WTA公式サイトでその様子を明かしている。その中で「父親がおらずして、その羽の下での庇護がなければ、ここまで来られなかっただろう。近くにいる家族は非常に多くの意味を持つ」と父親の存在の大きさを語っている。

今季ウォズニアッキは、グランドスラム以外にも「イーストボーン国際」と「チャイナ・オープン」の2大会で優勝するなど、自身の父親であるピョトル・ウォズニアッキがコーチとして帯同しながら、充実したシーズンを過ごした。

一方で「全米オープン」の前に関節リウマチとも診断された。

具体的には、「ウィンブルドン」の後にウォズニアッキの身体に倦怠感が現れ、その後に腕が上がらなくなったことを明かしている。その影響もあってか「全米オープン」直前の「ロジャーズ・カップ」や「ウェスタン&サザン・オープン」では、大会初戦での敗退か、途中棄権と振るわなかった。

その後、北京で優勝して復調すると「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」にも出場して、勝利もあげた。

同大会の会場でも、ウォズニアッキは父親からの支援に対し「自分自身は子供のコーチにはなりたいと思わない。その役割を担ってくれた父親に感謝している」と明言するなど、父娘関係の大切さを強調しておりその姿勢に揺らぎはなさそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」でのウォズニアッキ

(Photo by Fred Lee/Getty Images)