勝機を見いだせなかった。準々決勝の相手はリーグ戦の王者・東海大。立ち上がりから多彩な相手のオフェンスに対応できず33点差で敗戦を喫した。ベスト4進出を逃し、15日以降は5~8位決定戦に進む。    …

 勝機を見いだせなかった。準々決勝の相手はリーグ戦の王者・東海大。立ち上がりから多彩な相手のオフェンスに対応できず33点差で敗戦を喫した。ベスト4進出を逃し、15日以降は5~8位決定戦に進む。

                     

▼12・10~16 第70回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)

◆12・14 準々決勝 対東海大戦(大田区総合体育館)

明大51{14―19、13―21、10―25、14―19}84東海大 

 スターターは、PG渡辺翔太(政経2=宇都宮工)、SG綱井勇介(文4=大阪学院)、SF須藤昂矢(営3=桐光学園)、PF森山修斗(政経4=瀬田工)、PF今川友哲(営4=大阪桐蔭)。

 ベスト4の壁は厚かった。リーグ入替戦後から「一番の山場」(小林拓主将・営4=桐光学園)として対策を練ってきた今試合。序盤から対策通り相手のインサイド封じに重点を置いたディフェンスを展開するが「インサイドを意識し過ぎた」(今川)。予想外に高精度なアウトサイドシュートに対応できず失点を重ねた。また、オフェンスにおいてもオープンショットが入らず「消極的になってしまった」(今川)。随所で渡辺が個人技で得点を重ねたが後が続かず。シュートの試投数は東海大の99本に対し明大は69本。ディフェンスで狂ったリズムを取り戻すことはできなかった。最終スコアは51―84と大差での敗戦に「情けない」(今川)と悔しさをにじませた。

 

 下を向いてばかりではいられない。ベスト8以上は順位決定戦が行われる今大会。次戦の相手はリーグ戦で1勝1敗と互角の青学大。42年ぶりの日本一への夢は閉ざされたが「やり切ったと言える試合がしたい」(渡辺)。今シーズン最後の2試合を悔いなく戦い切る。

[長沼遼太]

試合後のコメント

今川

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「この試合に向けて対策はしていていましたが、思った通りハマらなくて、歯車が狂ってしまった試合でした」

――どういった対策をしていましたか。

「まずはインサイドでやられたくないっていうのがあったので、ビックアンドロールとかドライブがきたら、とりあえず中を守ることを意識しました。その後のトップのパスに対してのプレッシャーを緩めて、できるだけ中ってやっていたら、その外のシュートが入ってしまいました。それが入ったら入ったで、今度は外に行き過ぎてしまって、中でやられてっていう悪循環ができてしまいました」

渡辺

――明日への意気込みをお願いします。

「残り2試合しかないので、明治のバスケが出せているときは勝てているので4年生がここまで引っ張ってきてくれた集大成というものを出していきたいと思います。今日ダメだったから明日も縮こまるのではなくて、やりきったと言える試合をしたいです」