12日より全日本大学選手権(インカレ)が開幕した。今季最後の大会は、負ければ終わりのトーナメント方式。明大は10年連続18回目の出場となるが、優勝は1958年と、2009年の2回のみ。3度目の優勝を懸け臨む初陣は15日、九州地区第1代表・…

 12日より全日本大学選手権(インカレ)が開幕した。今季最後の大会は、負ければ終わりのトーナメント方式。明大は10年連続18回目の出場となるが、優勝は1958年と、2009年の2回のみ。3度目の優勝を懸け臨む初陣は15日、九州地区第1代表・福岡大と対戦する。

カギは〝集中力〟
 「今季は浮き沈みが激しい」(DF岩武克弥主将=大分トリニータU-18)。夏の日本一を決める9月の総理大臣杯では2年ぶりに頂点に立った。ところが、リーグ戦はまさかの5位。13年ぶりに4強入を逃し「誰も満足していない」と栗田大輔監督。4位で迎えた後期リーグ戦は初戦で早大に6-1、次の国士大戦も3―0で快勝するなど、3戦を終えた時点で2位にまで浮上していた。しかし、4戦目で桐蔭横浜大に後半のアディショナルタイムに2点を決められ逆転負けを許すと、チームの状況は一変。そこから4戦連続で勝利から遠のき、最終的には5位にまで転落した。「一戦一戦に集中力がなかった」ことを反省点に挙げた岩武。インカレはトーナメント方式で行われるため一試合も負けることが許されない。90分間通した集中力が求められる。

先制で勝率増↑
 先制点を決め、3度目の優勝を成し遂げる。今季リーグ戦で明大が先制点を挙げた試合は計8試合。そのうち6試合は勝利を収めている。さらに優勝した総理大臣杯では、全試合で先制点を挙げた。 先制ゴールを叩き込めば、勝利の可能性はぐっと高まる。今季リーグで得点ランキング2位タイの12得点を挙げたエース・村田航一(法4=日章学園)は「FWなので極端に言えば、点さえ決めればチームにも勢いがつく。プレッシャーではあるが、それを自分の力に変えて結果出したい」と、ゴールへの執念を燃やす。4年生にとっては集大成となるインカレ。チーム一丸となって、狙うは優勝だ!

◆新人戦も熱い!◆
 インカレの期間中である17日より、1、2年生のみが出場できる全日本新人戦が開幕する。明大は関東予選で優勝したため、第1代表として大会に臨む。4チームによるグループリーグから各1校と、各グループ2位のチームの中で最も成績の良い1チームが決勝トーナメントに進出。そしてトーナメントを勝ち進めば、インカレ決勝と同日の22日に、同じ浦和駒場スタジアムで決勝戦が行われる。ともに決勝進出すれば、明大のダブル優勝が見られるかもしれない。


[浅野拓磨]