今年度の集大成を有終の美で飾れるか。上尾市スポーツ総合センターにて、12月14日から3日間にわたって行われる団体戦、全国大学対抗選手権(インカレ)。昨年度の4位を超え、13年ぶりの表彰台を狙う。 下級生の活躍がカギを握る。今回選出されたメ…

 今年度の集大成を有終の美で飾れるか。上尾市スポーツ総合センターにて、12月14日から3日間にわたって行われる団体戦、全国大学対抗選手権(インカレ)。昨年度の4位を超え、13年ぶりの表彰台を狙う。

 下級生の活躍がカギを握る。今回選出されたメンバーはリザーブを含む全14人中、8人が2年生以下。特に2年生には、10月の全日本学生新人選手権85キロ級で大会記録を更新した扇本崇聖(政経2=名城大付)をはじめ、同大会の94キロ級で表彰台に登った中村響(政経2=愛工大名電)、トータルで自己新を記録した寺澤寿喜(営2=滑川)など注目株が数多くいる。また3年生で唯一出場となる古山翔太(政経3=金足農)にも期待が高まる。異例のメンバー編成だが「自分たちが雰囲気をつくっていく」(扇本)。フレッシュな面々が旋風を巻き起こす。

 ここまでの道のりは険しかった。今年度始動時は、チームの中で頭一つ抜けている選手がおらず、団体戦へ向けては「一人一人が役割を全うしなければならない」(佐藤右規主将・政経4=宇佐)。誰一人大崩れせず確実に点を取る‶チーム力〟が求められていた。しかし、春にはケガの選手が多く、東日本インカレでも総合6位となかなか思い描く結果を手にすることはできなかった。一夏、そして秋を経て明大の真価が問われる今大会。下級生の底上げ、さらにノースコアの選手がいなくなったことにより、‶チーム力〟も徐々に向上してきている。昨今では未踏の表彰台に登り詰めるべく、プラット上でおのおのが持てる力を存分に発揮したい。

[高智琉大朗]