関東1部リーグ2位の明大と関西1部リーグ3位の関大が戦う今大会。前半こそは7-19と関大ペースで進められるも後半には2つのTD(タッチダウン)を奪い、一時逆転。しかし、関大も意地を見せ、再度逆転を許し20-27で敗北した。◆12・9 トーキ…

関東1部リーグ2位の明大と関西1部リーグ3位の関大が戦う今大会。前半こそは7-19と関大ペースで進められるも後半には2つのTD(タッチダウン)を奪い、一時逆転。しかし、関大も意地を見せ、再度逆転を許し20-27で敗北した。

◆12・9 トーキョーボウル(富士通スタジアム川崎)

◆12・9 対関大戦(富士通スタジアム川崎)

 明大20{7―10、0―9、13―0、0―8}27関大

少しの力の差だった。昨年のオープン戦、10―21で敗戦を喫した関大との対戦。守備のわずかな隙間を狙う鋭いパスに翻弄(ほんろう)されて開始早々に先制TDを許し、前半終了時点のスコアは7―19。しかし、ここで終わらないのが今季の強さ。「ハーフタイム時の話し合いでアジャストがしっかりできた」(LB#6茂木嵩宏主将・政経4=佼成学園)とディフェンス陣の守備力を回復させ、ゲインを許さない。オフェンス陣もQB#4西本晟(商2=箕面自由学園)からWR#5九里遼太(政経3=明大明治)の31ヤードのTDパスを決めた。続けて、TB#22加藤貴央(政経4=戸山)が57ヤードのTDランも決め、20―19と逆転に成功。しかし、試合終了約9分前に再び逆転TDを許す。残り1分26秒でゴール前11ヤードまで攻め込むもあと一歩及ばず。「決めるか決められないかはQBの腕次第だった」(西本)とWR#7渡邉圭介(営3=日大三)へ4回のパスを投げるも不成功に終わった。

  

  当試合が茂木世代の最後の試合となった。昨年度のリーグ7位という結果から32年ぶりの法大撃破を皮切りに急成長を遂げた今季のグリフィンズ。来年こそは引退する4年生が築いたものを引き継ぎ、そしてそれを超え、悲願の甲子園ボウル出場を目指したい。

 [素宮愛結]

試合後のコメント

茂木主将

――本日の試合の振り返りをお願いします。

 「色んな意味のある試合で、何が何でも勝たなくてはいけない試合でした。それが結果出せずに色んな方に申し訳ないです。終わりよければすべて良しではないのですが、最終戦で勝って終わらないといけなかったとはすごく思います」

――この結果を踏まえてやり残したことや後悔はございますか。 

「終盤になるにつれて色んなことがうまくいき始めて、チームが回り始めたときに逆に緩んじゃってしまったというのはすごく多かったです。フィジカルの面もそうですし、オフェンス、ディフェンスともに向こうのアジャストが早くて結局、自分たちが後手後手に回って前半とかは特に主導権握られるはめになって、本当に一対一の勝負なども全然勝ててないですし、コミュニケーション足りてなくて取られた部分もありました」

TB#9福田夕斗(政経4=日大三)

――振り返ってみていかがですか。 

 「今シーズン、リードされるというのが全くなかったので。取られたことによって、序盤からオフェンス・ディフェンス共に慌ててしまった面が出てました。自分たちの流れに持っていけなかったです。ディフェンスも早大戦であれだけ、失点してから3試合連続完封したんですけど、強い相手と戦うのが久しぶりでした。ディフェンスも焦ってしまって、慣れてないところから焦りが出ました。淡白なオフェンス・ディフェンスになってしまったところが敗因です」

加藤

――振り返ってみていかがですか。 

「秋シーズンで一発持っていくことができず、苦しんでいたので、最後の東京ボウルでそれができて、それはうれしかったです。OLがちゃんとブロックして、オフェンスの連携ができていて、空いている道を自分が走ることができたので、みんなの力で成し遂げられたと思います」