全日本大学選手権(インカレ)直前特集、最終回に登場するのは1年間チームをけん引してきた4年生。圧倒的なカリスマ性でワセダを率いるキャプテンF濱田健太(社4=福岡第一)。後輩たちに背中で見せてきた熱い男、副キャプテンG長谷川暢(スポ4=秋田…

 全日本大学選手権(インカレ)直前特集、最終回に登場するのは1年間チームをけん引してきた4年生。圧倒的なカリスマ性でワセダを率いるキャプテンF濱田健太(社4=福岡第一)。後輩たちに背中で見せてきた熱い男、副キャプテンG長谷川暢(スポ4=秋田・能代工)。インサイドの要として体を張り続けるC富田頼(スポ4=京都・洛南)。抜群の安定感とフィニッシュの強さで今年ブレークしたG森定隼吾(商4=岡山・倉敷青陵)。全ての面においてチームを引っ張ってきた4年生に、最後のインカレにかける思いを伺った。

※この取材は11月28日に行われたものです。

「それぞれの役割が明確になってきた」(森定)


森定

――秋のリーグ戦(関東大学リーグ戦)をチームとして、個人として振り返っていかがですか

濱田 リーグ戦はベスト4を目標に掲げて、チームとして頑張ってきて、結局ベスト4というのは22試合終わったところの最終地点の目標だったので、1試合1試合を自分たちの強みである『徹底』というところを出して一戦一戦にこだわって勝っていくというのを頑張ってきました。一番良かったのは、その徹底できる時間帯が40分間の中で多くなったことだと思っていて、できなかったことは22試合を通して試合に入るモチベーションに波があったことです。波があったらインカレでは勝てないと思うので、そこを修正することが大事だと思います。個人としては、22試合ちゃんと戦い抜くという目標を自分自身で立てていたので、ケガで3試合抜けてしまったのは少し納得できない結果かなと思っています。

長谷川 リーグ戦の22試合の中で、チームとして最後に終わった時に成長できていればいいな、と思っていて、チームとしては総合力や今まで試合に出ていなかった選手の成長や、ワセダとしてどういう形が一番いいスタイルなのかというのを自分はこのリーグ戦の中で探し出したいなという気持ちがありました。ハマケンは今チームのことを言ってくれたんですけど、22試合あれば調子いい日もあれば悪い日もあって、なかなか勝てない時間でも目標に向かってブレずにできた選手がどれだけいるのかなというのは正直疑問な所なんですけど、最後まで戦い抜くことはこの4人を含めチームみんなでできたのかな、と思っています。個人としては、22試合ちゃんと戦いきるということで、2年生の時にケガをして離脱してしまったんですけどそういった悔しい気持ちとともに、22試合ケガなくずっとコートに立ち続けたいなという目標は達成できました。その中で、自分自身のバスケットにおいての調子の波が少しあったので、インカレではそんなこと言ってられないと思うし、自分が今後次のステージに立つ上でも、もっともっと安定感が必要だというのをリーグ戦を通しても感じることができましたし、次につなげられるような良い経験になったと思います。

富田 リーグ戦に関してはハマケンも暢も言った通り、リーグが始まった時よりチームが確実に成長してるという部分はあるんですけど、リーグ戦で良い面、悪い面を全て出し切ったかなとすごく感じています。リーグ後半になるにつれて、良い部分がたくさん出る時間帯が出てきたので良かったと思います。インカレだとその波があっては戦っていけないと思うので、どれだけ良い部分を伸ばせるか、時間帯を長くできるかというところが勝負の分け目になってくると思います。個人としては、僕も22試合全て戦いきるということを考えながらやっていたんですけど、どうしても試合の中で波が大きかったと感じていて、もっとできる部分もあったし、もっと反省しなければいけない部分もあったので、そういった部分も残り短いですけどインカレまでにしっかり改善できればいいかなと思います。

森定 チームとしては22試合という長丁場で最初の1試合目より、少ない人数で戦っていく中でそれぞれの役割が少し明確になってきて、一人一人が何をしなければいけないのかが分かってきたという面では、チームとして成長できたのかなと思っています。それはプレーヤーだけではなくてベンチに入ってないプレーヤーもそうですし、スタッフやトレーナーを含めみんなが今何をしなければいけないか、共通して声が出せるようになってきたというところは良かったところだと思います。また、まだまだ徹底できない所ももっと全員で声を出せるようになれば、もう少し強いチームになれたなと思いますし、勝ち切れる試合もあったのかなと思っています。個人としては4年目のリーグ戦なんですけど、3人と比べてこういう中心として試合に絡ませてもらうのが初のシーズンだったので、もう少し4年生としてチームを引っ張れるような役割が自分として担えれば自分としても成長できたのかなと思うので、もう少しリーダーシップを持ってコート内外で仕事ができれば良かったなと少し反省している面もあります。インカレではそういう面を出して、来年のためにも自分のためにも後悔しないように、頑張っていけたらなと思っています。

――印象に残っている試合はありますか

濱田 自分はあえて2周目の大東大戦()を挙げたいと思って、インカレの2回戦で当たる予定っていうところもあるんですけど、1周目と2周目にやって時では、僕たちも成長できていたつもりだったんですけど向こうのチームとしての成長速度がすごく速くて、それなりに対策は立てていったんですけど手も足も出ないような試合になってしまって、それはこっちのシュートが入らなったとかもあったんですけど日大戦のように点をつけられて負けた試合もありますけど、一番実力差を感じたのはあの試合でした。インカレはそこに向けてどこまで僕らが縮めていけるか、というのがカギになるんじゃないかと思っています。

長谷川 1周目の筑波に勝った時()が純粋にうれしかったかなと思っていて、前半負けて折り返した時に自分たちがすごい気持ちを出してやろうと言った時に、チームとしてやるべきことをみんなが徹底した結果がああやって、最後に宮本(一樹、スポ1=神奈川・桐光学園)がスリーを決めて逆転してディフェンスで守って勝つというゲーム展開でした。筑波大はトーナメント(関東大学選手権)も優勝していますし、自分たちとしては及ばない部分の方が多いような気はしたんですけど、こういったチームにも勝てるというのをリーグ戦の始めの2試合で感じることができました。すごくタフな試合で自分もすごく疲れたんですけど、その中でもあそこで勝てるというのは純粋にうれしくて、印象に残っている試合です。

富田 1周目の白鷗戦()です。その前に5連敗してチームの流れが悪くて、どこかきっかけを作って連敗から脱出しなきゃいけないというところで、負けが続いている中で、全員が一丸となって気持を出してリバウンドであったりディフェンスの部分であったりを40分間徹底して体を張り続けることができて、勝ち切れたというのが非常に印象に残っています。そういう気持ちの部分で全員が高いレベルを持ってやればああいう試合ができるという証明にもなりましたし、自分たちの気持ちひとつで変わることが分かりました。あの試合がいいきっかけとなって連勝を続けることもできたので、ひとつのターニングポイントとなった試合なのかなと思います。

森定2周目の明大戦()かな。相手のシュートがすごく良く入って、自分たちとしてはそんなに悪くないディフェンスをしてるんだけど、相手のタフショットやスリーがすごく入ってなかなか追いつけない状況が続いて、それでも40分間我慢し続けてディフェンスを頑張って、最後に暢のスリーとかも入って逆転につながったという試合でした。あれは、いつもだったらあのまま点差が離されて、自分たちのディフェンスが崩れていってフラストレーションためちゃって負けるというケースが多かった中で、そこを我慢しきれて自分たちのシュートが入るまでディフェンスを頑張り続けたというのは自分たちとしても、良かったのかなと思います。2周目の最初ということもあって、2周目に入る勢いにもなる試合だったので、あの試合は自分たちの戦い方としては良かったのかなという印象を持っています。

――今年のチームはどのようなチームですか

濱田 4年生の色ってチームに強く出ると思うんですけど、4年生に関しては例年に比べると良く言えば生真面目な選手が多いし、悪く言えばふざけるような人がいなくてつまんない(笑)。それが上手く練習とかには表れていて、いい意味で盛り上がるのは許すけど、悪い意味で脱線するようなふざけるっていうことは許さないしそういう所はそれぞれが共通認識として、練習を締める声とかは僕に限らず全員が出してくれるので例年に比べてすごく楽をさせてもらえています。一言ではあまり言えないですけど、雰囲気の部分では例年に比べて特徴的なのかなと思います。

森定 個性が強いかなって思います、特に後輩は。学年によっても違うんですけど個性が強くて、それがいいように働くときもあれば悪いように働くこともあった1年間だったので、キャプテン副キャプテンは苦労していると思います(笑)。

長谷川 隼吾が言った通り、みんな個性が強くて。4年生が最初に下級生でも気づいたことがあれば意見を言っていいよ、という風にスタートして、そしたら結構逆に言われてしまって、そこに関して言えばチームを自分たちがまとめるというのは意外と難しいんだな、と気づいた4年生の始めの頃でした。そういったなかでもリーグでずっとメンバーに絡んでいた子たちはすごく積極的に自分たちについてきてくれるような形をとってくれたので、4年生がやっている姿を見せたら下級生は一生懸命についてきてくれたのも印象的で全体で見れば個が強いんですけど、まとまった時にはすごく良い力を発揮していると思っています。リーグ戦を通してチームの輪っかというのがなんとなくできてきて、みんながどういう声をかえていいのかなとかそういった所はきちんと考えられるワセダらしく賢い子が多いので、そういった所は結構協力的な部分が下級生も含めて多くて。4年生もすごく真面目な人たちなので、そういった所をまとめるのは上手だったかなと思います。このままずっと崩れていっちゃうケースもあったの思うのでそういった意味では個が強いなかでも、それをギュッと束ねていったのが、ハマケンであったり隼吾や頼が陰から支えてくれたのが、やっと形になったのかなと思います。

富田 言い尽くしたな(笑)。個は強いんですけど、なんだかんだ真面目な選手が集まっているので、ふてくされてやらなくなったりという部分がないので、いい意味で緊張感のある雰囲気さえ作れば全員巻き込んでいい方向に向かっていけるチームだと思います。ハマケン筆頭に、練習からいい雰囲気を作ってくれているので、後輩たちのそれについてきてくれてどんどんいい方向に進んでいるのかなと思います。けど、ちょっと流れが悪くなっちゃうとそっちの方に流れていってしまう子たちも何人かいるので悪い方向に進んでいかないように4年生が、その都度修正できるようにサポートできればいいかなと思います。

――ご自身のチームの中での役割や強みはありますか

森定 基本適当なので役割ってないですけど(笑)。PGを僕と暢がやっているので、一応全体の指示というかプレーの組み立てに関しては、話しはするようにしているので、セットプレーだったり誰で攻めるみたいなのは積極的に口を出させていただいているので、そこに関しては…。役割というほどではないですけど(笑)。

富田 僕はインサイド担当なので、小室(悠太郎、社2=石川。北陸学院)、宮本、中谷(商4=東京・早実)をまとめながら、ガード陣とどう連携を取っていくのかという所で、まとめられているのか分からないですけどそういう立ち位置かなと思います。試合では、1年生の頃から一番多く試合に出させていただいているので、後ろからの声出しとかインサイドを中心に声掛けとかも積極的にやっていこうと意識を持って取り組んでいます。

長谷川 僕に関して言えば、ハマケンがずっとチームをまとめてくれているので、僕は遠慮せずに何でも意見を言うようにしています。それに対して4年生がいろんな意見を言ってくれて、チームとして形になっていくと思うので、自分がそうやってわがままばかりを言っていればきっとチームが形にはなっていないと思うんですけど、この4年生のメンバーでやっていけるからこそ自分は遠慮せずにいろいろ話ができます。プレー面に関しても、自分が中心であると意識していてその中でもブレないでずっとやり続けなければチームが崩れてしまうという印象はあるので、それに対して自分がしっかりしなければいけないなというのはチームの役割としてすごく大事だと思っています。あとは、後輩たちに4年生がかっこいい姿を見せれば、来年もあの先輩みたいにって思ってもらえると思うので、僕がワセダに入学してからもずっとそういう先輩たちの背中を見てきたのでそういう1人になりたいと意識して今までやってきたつもりなので、これからもプレーでも練習をしている姿でもずっと熱い姿を見せていきたいなと思っています。

濱田 僕は2年生くらいからずっと試合にスタメンで出させてもらって、今いるチームのメンバーの中では一番余裕があるというか、先輩たちのおかげでいろいろなことを経験させてもらっていたので、その経験から今の経験したことあるなっていう状況だったら何をしておけば良かったなという後悔がたくさんあったので同じことを繰り返さないためにチームに発信し続けることが僕に求められていることかなと思っています。一応キャプテンをやらせてもらっていますけど、僕がキャプテンらしいことを全部するわけではなくて、暢であってもみんなの心を動かすような言葉を伝えることができますし、僕が調子悪くてあまり余裕がない時はコートの中で隼吾や頼が下級生中心に気を引き締めるような声を掛けてくれる時もあります。そういう所を4年生が担ってくれているので、僕はみんながやってくれて足りない所を補ったり、たくさん経験してきたことからみんなに伝えていくことが、今年の役割なんじゃないかなと思って1年間過ごしてきました。

「目の前の相手に勝つことを第一にやってきた」(富田)


富田

――目標にしている選手や、理想の選手像はありますか

濱田 僕は誰とかじゃないんですけど、始めた頃から同じチームの上手い人のプレーを真似したり、それこそNBAもたくさん観ますし、そこでかっこいいな、これ使えるなと思ったプレーをどんどん盗んで、1人から盗まずにに自分が使えるものを厳選していくことでやってきた節があります。理想像はいろんな人の得意なことを自分ができるようになることで、結局スリーポイントしか残らなかったですけど(笑)。そういう風に練習はしています。

長谷川 僕は一つ上にいた南木俊樹さん(平30社卒=東京・早実)。その先輩がすごいなと僕はリスペクトしていて、最寄り駅が隣で毎日一緒に帰っていくような仲で、地元も隣なのでずっと仲良くさせてもらった先輩で、あの先輩は練習でも手を抜きませんし、試合でも自分がやるべきことを全てやりきることができるような人であって、僕は何事も保険をかけてやってしまうタイプなので。あの人はバスケットに対してはバスケット、恋愛に対しては恋愛とオフに対してはオフと全力を注ぎこめる、かっこいい先輩だなと思っていて、3年間ずっと追いかけてきたのであの人から受けた影響はプラスでしたし、自分にはできないこともできる人だったので、そこはすごく影響を受けました。今でも尊敬していますし、たまには連絡もくれるんですけど、自分がきっとこの人にはなれないなっていうくらい熱い人だったのでそういう先輩がいたのが、自分にとって良かったです。

富田 目標とか理想とかあまり考えたことはないんですけど、とりあえず試合とか練習で目の前の相手に勝つことを第一にやってきたので、その中で自分の調子やチームの調子でベストな選択が取れるようにしていくっていうことなんですけど…。難しいですね(笑)。

森定 僕はあまりバスケットに興味がないので、有名な人を知らないんですけど(笑)。いつも心掛けてやっているのは、ベンチから出ることが多いのでコートに立っても点数を取る優先順位が高い方ではないので、そういった面では安定感をどれだけ出せる選手になれるかとずっと考えています。どれだけターンオーバーを出せるかであったり、どれだけ点を取るべき選手に点を取らせてあげられるかというのをいつも心掛けています。最低限自分くらいの選手が安定しないとチームが安定しないだろうな、と思うので、理想像として言えば安定感のある選手になろうと日々練習しています。

――ではここからはバスケから離れた話題に移って、まずは他己紹介をお願いします

森定 ハマケンは真面目です(笑)。

長谷川 ザ・男ですね。練習でも僕たちがへらへらしていると怒られますし、そういったところはやっぱりキャプテンとしてもそうですけど、たぶんキャプテンじゃなくても言われるんだなというくらい真面目でやるべきことはやって、しっかりしてますね。

森定 コーチより怖いですね(笑)。別にプライベートで怖いとかじゃないですけど、練習とか試合とかが始まると会場に入った瞬間から怖い顔をしています。後輩もハマケンに怒られるといって真面目にやっています。

長谷川 それをずっと続けてくれたので、みんなに伝染してる。

森定 キャプテンっていう感じがしますね~。

富田 暢はとりあえず熱い。

森定 ギャップがすごいですね。ふざける時は本当にふざけるんですけど、練習とか試合になると喧嘩するくらい熱くやるのでそこのギャップはすごいですね。

濱田  ふざける所はしっかりふざけるんですけど、そのしっかりふざけるというのが僕にあまりないので(笑)。ふざけることに対しても理解を示しながら、声掛けもどんな人の心も動かせる声掛けができると思っていて彼が喋りだしたら僕はもう横で黙っています、僕は当たり障りのないことをよく言うんですけど、彼はみんなのモチベーションを上げるような声を出すのがすごく上手ですね。

長谷川 ありがとうございます。

濱田 じゃあ、頼さんいく?

森定 仕事人という感じがしますね。

長谷川 あと、よく喋りますね。関西人なので。

富田 いやでも…

森定・長谷川・濱田 今他己紹介だから(笑)。

富田 非常に真面目ですね。練習お4年間を通してやらない時はあまりないくらい、やり続ける。プレーも走り続けることをやめないのでそういう所は真面目であり、自分のできることとできないことの判断はすごくできていますし、心強いです。プライベートでも心強いですね(笑)。

濱田 プライベートで心強いことってある(笑)?

富田 暢とプライベートであんまり関わってないんだけど(笑)。

森定 背中で見せるっていう感じですね。一番走りますし、自主練も一番やりますし、言葉にしなくても後輩が分かる背中で見せるタイプだと思います。

濱田 俺の頼さん(笑)。バスケは仕事人ですけど、少し不器用なこともあるので恋愛とかは奥手な所もあるので、そこがかわいいと思う女の子はぜひ頼さんにアタックしていただければ、頼さんは待っているので(笑)。

富田 ノーコメントで(笑)。

長谷川 じゃあ、隼吾さんいきますか。

森定 陰キャラって言うなよ。

濱田 隼吾さんは何でも中和してくれるんですよ。僕とか暢とかは強く言うことが多くて、伝えたいことがあって上手く言えなくて強く行っちゃうんですけど、その僕たちの意図を後ろでカバーしてくれたりそういう所を担ってくれるので、僕らも遠慮なく強く言いますし、強く言われてへこんじゃった子をちゃんと戻してくれるような働きを陰でずっとしてくれているので、そういう人間です。

長谷川 優しいですね、誰に対しても。後輩と関わるもの上手ですし、頭の賢い人だなとずっと思っていて、あまりものを言葉で発しないんですけど一番頭を回転させて考えてくれていますし、それに対する解決方法とかは自分たちに答えを出してくれる時が多いです。そうですね…。ちょっと闇を抱えてる部分もあるので(笑)。優しい人です。

富田 部室でいろいろな人と喋っている印象があって、喋りが上手くて面白いですし、後輩、同期、先輩もみんな隼吾の所に集まってくることが多いかなと思います。

森定 最高ですね~(笑)。

――みなさんはどのような学年ですか、一緒に遊んだりはされますか

長谷川 寮生が結構多くて、5人いるんですけど、下級生のときとかは通いと寮生という感じで結構集まる機会も多くて、僕と隼吾は通いなので一緒に帰ったりとか、寮生はみんなで一緒に帰るみたいな。寮生はみんな結構仲良かったり、一緒にお出かけしたりしていますし。

森定 比較的仲いいと思いますよ。他の学年と比べて。

一同 (笑)

長谷川 そうですね。みんな当たり障りなくという感じですかね。深入りもせず浅いわけでもないというか。

森定 遼もいれば自宅生もいるし、本キャンもいればとこキャンもいるし、試合に絡むメンバーもいれば絡まないメンバーもいるし、色々なかかわりがあるので、それぞれそんなに仲悪いわけでもなくという感じです。最高の学年です。

 

「すべてをインカレに置いてくるという覚悟で臨む」(濱田)


濱田(右)

――部内で特に仲いい選手や推しメンはいますか

富田 俺たぶんいないわ。

一同 (笑)

濱田 おいやめろよ(笑)。

森定 さっき仲いい学年って言ったやん!

富田 違う、特定の誰かというより全員満遍なく同じような感じやからさ、特定の誰かとつるむっていうことがそんなない。

濱田 みんなの頼さんやからね。

長谷川 そうね。

富田 距離感的にはみんな同じくらいな感じ。

長谷川 僕は隼吾と菊池雄大(スポ3=東京・小松川)と仲がいいのかもしれないです。色々な話をします。芸能人と付き合うなら誰、とか。

森定 「あれはお姉ちゃんだよな」とか。

長谷川 「こいつは奥さんだろ」とか、話している内容は特にはないです。なんだかんだ一緒にいる時間が多かったり、きのうも飯行ったりだとか。帰る方向も一緒ですし。みんな同じくらい仲いいですけど、(森定、菊池と)結構一緒にいる時間は多いのかなと思います。

森定 僕は曽我(亮太、商4=滋賀・光泉)と中野(諭、人4=長崎西)はしょっちゅう一緒にいて、飲みに行ったり遊びに行ったり、特別仲いいって感じですかね。後輩は基本バカな奴が好きなので香川(泰斗、人3=大分舞鶴)とか池田(琳苑、人2=長崎西)とかそこらへんはバカなのでいじり倒しています。

濱田 僕は結構バスケのときはバスケ、プライベートはプライベートみたいな切り離して考えてしまうので、プライベートでつるむのは4年生か寮生かみたいな感じなので。

長谷川 ちょっと怖いからね。

一同 (笑)

濱田 バスケのときのイメージのままプライベートとに入れないんですよ。みんなに怖い顔しているのにプライベートでへらへらしている姿を見せにくいというか。なので違う切り口で。津田(誠人、スポ1=京都・洛南)がケガして試合で出るメンバーがあまりいなくなったところで今柳川(幹也、スポ2=京都・洛南)と香川が自分の役割を全うしようと頑張ってくれているので、バスケットという面で彼らが今の僕の推しメンです(笑)。

――オフの日は何をされますか

森定 昼まで寝て、飲みに行きます。することがないので、寝ます。それかバイトしています。

長谷川 僕は結構オフの日は活動したいタイプなので、あまりお酒が得意な方ではないので飲みに行ったりとかはしないんですけど、結構オフは早く起きて活動したいタイプです(笑)。

富田 そうですね、結構昼くらいまで寝て、予定が合えばスポ科の友達と飯行くくらいで、予定がなければ寝るかバイトしています。

長谷川 めっちゃ寝るやん(笑)。

富田結構寝ます(笑)。 

濱田 僕はバスケ部外の大学の友達とつるんでいることが多くて、社会科学部が僕とあと女バスの同期一人しかいなくて結構友達が1年生のときからできたので、そういう友達とつるんだり、最近は他の部活も引退が迫ってきているので他の部活の試合を見に行って、ワセダの大学せいっぽいことをして過ごしています。

――プライベートに関して最後の質問になりますが、インカレが終わったら平成最後のクリスマスだと思うんですけど、どういうクリスマスを過ごしたいですか

富田 たぶん俺バイトしてるわ。

一同 (笑)

濱田 やめろよほんまに。

濱田 理想のクリスマスだからそれはいらないんだよ(笑)。俺頼さんの理想のクリスマス気になる。

富田 理想ねえ、考えたことないな。

濱田 恥ずかしがんなよ。

富田 理想ね、まあ誰かと飯行くくらいかな。

長谷川 それは?

富田 まあそれはその時によるよね。

一同 (笑)

森定 よるよね(笑)。 

長谷川 まあまあ、それは想像にね。

富田 うん、想像に任せるわ。

長谷川 僕の理想は、彼女がいるとかいないとかではないんですけど、彼女と一緒に夜景が見えるきれいなところにお出かけをしたいなというのが理想ですね。まあ特にはないですね。

濱田 僕は定番なところは人混みがすごくて疲れちゃうので、「あえてそんなとこ行く?」みたいな、例えば温泉とか。そういうところに彼女と行ければ楽しいかなと思います。

森定 すみません。

一同 (笑)

富田 なんのすみませんなの(笑)。

森定 まあちょっと高いところでご飯を食べてお家に帰るという感じですかね。

長谷川 何を食べたいですか?

森定 そんなにバカ高いところではないですけど、ホテルのビュッフェみたいなところに行ければ。もう22歳なので大人の世界に片足を踏み入れたいという感じです。恥ずかしいわ(笑)!

一同 (笑)

長谷川 俺らの何を知りたいんだ(笑)。

――ここからはバスケットに話を戻します。まずインカレに向けて強化しているところはどこでしょうか

濱田 スタッフ陣がインカレに向けて色々な戦術を組んでくれていて、僕たちはそれに関して全幅の信頼を置いているので、それを遂行するために練習一つ一つを頑張るというところで、その戦術を武器にしたいというのと、気持ちの強さが出た時に自分たちはガチっと一つになりますし、そういう気持ちのピークをちゃんとインカレの初日に持ってこれるように日々の練習を頑張っているというところです。

長谷川 強化しているところで言えば自覚ですかね。一人一人の自覚はもちろんですしチームとして何をすべきなのかという役割をしっかりと認識して、リーグ戦は長丁場で初めての22試合でしたし、気持ち的にずっと張り詰めた感じでやっていけないような感じで、そういった中では結構一人一人が自分のペースでやっていって感じなんですけど、最後は一発勝負なのでそれに向かった練習をしていかなければいけないという面で、厳しさであったりとか今までにない雰囲気は感じられているので、一発勝負に対して自分がど気持ちでいけばパフォーマンスとして上手に試合に入っていけるかというのを残り少ないので1回の練習に対してやっていっている感じです。

長谷川 ここから急激にうまくなるということはないので、精神的な部分でどれだけ高いレベルをチーム全員が持ち続けられるかというところでアップからワンプレーワンプレーにどれだけ集中して精度を高められるか、リーグ中よりも求められているものもさらに高くなっているのかなと思いますし、それを求めてチームの雰囲気もいい意味で厳しくていいものになってきていると思います。試合でこの厳しさの成果が出せるようになれればいいかなと思います。

森定 頼も言ったんですけど、プレー面でそんなに急激に上がることはないと思うので、一体感というところで意識の水準を挙げることでインカレも乗り越えていけると思いますし、来年につながる期間にもなると思うので、自分たちのためもそうだし、来年の後輩たちにも自分たちの意識を見せつけるというところでもそうなので、一体感は強化しようと今やっている感じですかね。

――インカレのキーマンを挙げるとしたらどなたでしょうか

森定 宮本(一樹、スポ1=神奈川・桐光学園)ですかね。最初京産大とやって、大東大とやってという感じで進んでくんですけど、どこでも留学生がいるような組み合わせなので、ビッグマンが体を張らなければいけないという展開になってくると思うので。頼だったり小室(悠太郎、社2=北陸学院)っていうのはある程度経験もあって仕事をしてくれると思うので、1年生として経験は浅いと思いますけど能力もあってやればできる子なので、そういうところではチームに勢いを持たせてくれるのではないかなと期待しています。

濱田、長谷川、富田 全員一致で(笑)。

長谷川 4年生はきっと頑張りますし、下級生が自覚をもってチームのために力を出してくれればきっとチームとして安定感も出ると思うので、宮本にしろあの子たちが自分が引っ張るくらいの気持ちでやってくれるとこちらとしてもすごい助かる場面がたくさん出てくるのではないかなと思います。

「最後までぶれずにデカい背中を後輩たちに見せる」(長谷川)


長谷川

――4年間の集大成ということでインカレに懸ける思いや目標をお聞かせください

森定 僕自身小学校のころからバスケをやってきて、これが多分ラストの本気でやる最後の大会になるので、ここまで支えてくれた家族であったり友人であったり、高校の先生とか、色々な支えてきてもらった人への思いも背負いながらやりたいなと思っているので、目標は優勝ということで一番高いところを目指して全員でやっていくんですけど、個人としては自分のプレーを出してやり切れるように、後悔のないように頑張っていきたいなと思います。

富田 一番は終わったときに後悔がないようにプレーするということで。今までずっとバスケを続けてきて色々な人にお世話になったので、そういう人たちにもいい報告ができるように頑張りたいと思いますし、自分自身がどれだけ成長したかという姿も見せられればいいかなと思います。とりあえずは悔いのないように出し切るというところを頑張っていきたいと思います。

長谷川 チームのことに関してはハマケンが言ってくれると思うので、僕個人としてはチームメイトに恩返しをしたいなという風に思っていて、ここにいる4年生もそうですけど、下級生の子たちにもいい思いをさせてあげたいし、最後までぶれずにデカい背中を後輩たちに見せるためにも、自分がしっかり精神的な支柱になりつつも、プレーでもしっかり引っ張って行けるような存在であって、インカレではどこのチームもやっつけてやりたいなという気持ちがあるので、そこに対して僕は全力でチームを勝たせるためにプレーするだけだなと思っているので最後まで頑張りたいなと思います。

濱田 僕は今いる1から4年生もそうですけど、僕はずっと試合にも絡みながら上級生との絡みも多かった方で、僕が1年生の時の4年生までみんな大好きで早大が大好きなので、卒業した先輩もことしは例年に比べて練習に顔を出してくれたり早慶戦前に今までなかったOB戦をやってくれたりだとか、みんなが僕らのこの1年を見守ってきてくださったので、そういう色々な方の応援の姿勢に対して恩返しできるのは僕らの全力のプレーと、まだことし出せていないですけど結果でしかないと思うので、そこに向かって今死に物狂いでやらなければいけないなと思いますし、ほとんどの4年生はここで今まで小学校からずっと練習してきたドリブルだったりパスだったりシュートだったりというのはもう使えなくなるわけで、そういった意味でもすべてをインカレに置いてくるという覚悟で臨めば後輩たちも僕らの姿を見ながら何か学ぶものがあったらいいなと思いますし、僕らがワセダなので、ワセダがいい大学だ、強い大学だ、かっこいい大学だと思われるようにインカレを優勝という目標に向けて戦い抜いて頑張って行けたらなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 阿部かれん、小林理沙子)


心を一つにして力を合わせることを意味する「戮力同心」と書いてくださいました!

◆濱田健太(はまだ・けんた)(※写真左)

1996(平8)年7月31日生まれ。185センチ。福岡第一高出身。社会科学部4年。個性の強い部員を1年間率いてきたキャプテンシーあふれる濱田選手。早大を代表するシューターとしても、秋のリーグ戦で何本もスリーポイントを沈めました。ワセダの名に懸けて、死にもの狂いで最後のインカレに挑みます!

◆長谷川暢(はせがわ・のぼる)(※写真中央左)

1996(平8)年12月21日生まれ。174センチ。秋田・能代工出身。スポーツ科学部4年。人の心を動かす話ができる、と同期も絶賛のパッションあふれる長谷川選手。プレーでも強気のカットインやハッスルプレでチームを鼓舞します。最後のインカレでも後輩の記憶に残るような背中を見せてくれるでしょう。

◆富田頼(とみた・らい)(※写真中央右)

1996(平8)年10月9日生まれ。191センチ。京都・洛南高出身。スポーツ科学部4年。インサイドの下級生をまとめる仕事人の富田選手。奥手な一面もあり、クリスマスはアルバイトをする予定だそうです。リーグ戦ではリバウンドとゴール下シュートでチームの勝利を手繰り寄せました。最後のインカレでもゴール下で体を張り続けます!

◆森定隼吾(もりさだ・じゅんご)(※写真右)

1996(平8)年11月12日生まれ。181センチ。岡山・倉敷青陵高出身。商学部4年。チームの調子に左右されず、いつも安定したプレーが魅力の森定選手。他の対談でもよく名前が挙がり、慕われている様子が伺えました。インカレでもワセダの強みであるディフェンスで躍動します!