本拠地・八幡山グラウンドにて行われたB、Cチーム混合40分×3本の練習試合、対抗戦3位通過の慶応との一戦。2、3本目では完封勝利を収めるなど、120分間を通じて攻戦一方の状況が継続。次週から始まる大学選手権に向けて大きな弾みを…

 本拠地・八幡山グラウンドにて行われたB、Cチーム混合40分×3本の練習試合、対抗戦3位通過の慶応との一戦。2、3本目では完封勝利を収めるなど、120分間を通じて攻戦一方の状況が継続。次週から始まる大学選手権に向けて大きな弾みを付けた。

◆12・9 練習試合(八幡山グラウンド)

▼対慶応BC戦

 1本目

  ○明治33―12慶応

 2本目

  ○明治50―0慶応

 3本目

  ○明治35―0慶応

 「負けたら終わり」(田中澄憲監督)。今季の集大成となる大学選手権まであと1週間と迫った。Aチーム入りへ最後のアピールの場となった今回の試合は、1本目から明治主導で展開する。前半9分、敵陣22メートル付近のラインアウトからモールで先制トライを挙げると、続く29分にはフルバック松本純弥(政経1=佐賀工)が大外でボールを受け取り、追加点を演出。選手が替わった2、3本目でも、スキを与えないテンポの速いアタックは継続し「3本とも一人一人の思いがこもった試合だった」(田中監督)。最終的に100点以上の差を付ける完勝で120分間を締めくくった。

 復活の兆しが垣間見えた。脚のケガでゲームから退いていたスタンドオフ忽那鐘太(文4=石見智翠館)は今回が復帰戦。目立つプレーこそ無かったものの、プレースキックやタックル、アタックの仕掛けでゲームを器用にコントロールした。選手権に向けて、ライバルの松尾将太郎(商4=東福岡)と「お互いに切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい」。レギュラー争いにも一目が置かれるところだ。4年生に残された試合は指折りの数しかない。「一丸となって優勝をつかみにいく」(忽那)。22季ぶり13度目の頂点へ、紫紺ペガサス集団の躍動に期待が高まる。

[高智琉大朗]

試合後のコメント

田中監督

——試合を振り返っていかがでしょうか

「3本とも一人一人の思いがこもった試合になったと思います。特に少しでも上に上がりたいとかチャレンジするスピリットっていうのを全員持って試合やってくれたと思いますし、それが出た試合だったと思います」

——この時期に試合を組んだ意図は何でしょうか。

「やはり試合したいじゃないですか。ジュニア選手権も終わって、試合がなくなってくるので、試合があった方がチャンスになるし、彼らも普段の練習を披露できると思います。年末くらいにもう1試合どこかとやりたいです」

忽那

——現在のチームの雰囲気はいかがでしょうか。

「早稲田からの敗戦によってチームでミーティングして、〝正すことは正す〟ということが明確になりました。これから負けたら終わりの試合が始まるので、四年生が主になってやっていきたいです」

——選手権への意気込みを教えてください。

「明治は優勝できていない状況が続いているんですけど、自分たちは春優勝したので、やるしかないと思って、4年生一丸となって優勝を取りに行きたいです」

辻惇朗(政経3=常翔学園)

——今回の試合の位置付けをお聞かせください。

「明早戦に出られてないメンバーは、一人一人考えているものがあると思いますが、やはりみんなAチームに出たいという思いが強いので、アピールの場ということもありました。また、来週の立命大に次につなげられる試合だったと思います」