全日本大学選手権(インカレ)直前特集第3回は、選手たちを陰から支えるスタッフ陣特集。部の運営に尽力するマネージャー矢作香穂里(スポ4=埼玉・川口北)、スカウティングや戦術を考える学生コーチ岡野佑紀(スポ4=愛知・千種)、選手たちの身体的コ…

 全日本大学選手権(インカレ)直前特集第3回は、選手たちを陰から支えるスタッフ陣特集。部の運営に尽力するマネージャー矢作香穂里(スポ4=埼玉・川口北)、スカウティングや戦術を考える学生コーチ岡野佑紀(スポ4=愛知・千種)、選手たちの身体的コンディショニングを整える菊池雄大(スポ3=東京・小松川)。普段は知ることのできない裏方の仕事内容、そして早大のバスケ部の魅力を語っていただいた。

※この取材は12月1日に行われたものです。

――まずは他己紹介をお願いします

矢作 岡野は今年の春まではプレーヤーとしてやっていて、秋のリーグ戦に向けて…。ちょっと待って、私からはやめとこう(笑)。喋れない(笑)。バトンタッチ。

菊池  岡野さんは基本は真面目ですけど、気許した人はめちゃめちゃいじり倒します。菅さん(祐史、スポ4=京都・洛南)とか泰斗(香川、人科3=大分舞鶴)とか頼さん(富田、スポ4=京都・洛南)とかはひたすらいじり倒しますね(笑)。

岡野 バスケ部で唯一頼さんいじれるから(笑)。

菊池 自称・一番仲いいですからね(笑)。

岡野 自称って良くないな(笑)。本当に一番仲いいから。

菊池 そうですね(笑)。真面目ですけど、実はそういう一面もあるって感じですかね。

矢作 改め直して、岡野はずっとプレーヤーだったんですけど今年からスタッフに変わってくれて、私は同期スタッフがゼロだったので同期のスタッフができたことはとても頼もしかったです。

菊池 矢作さんは、真面目です(笑)。練習中誰よりも走ってるんじゃないですかね。選手よりも走ってる量が多いと思います。

岡野 バッシュのエアが潰れるっていうエピソードもあるくらい(笑)。

菊池 それくらいハードワーカーですね。部で一番献身的に動きます。

――バスケットはやられていたんですか

矢作 元々やっていました、でも下手なので。

岡野 矢作はすごい一生懸命ですね、何でも。でもちょっと不器用なので、すごい空回りしたりとか、たまに空気読めない感じが出ちゃいます。でもすごく何でも一生懸命にやるので、それはマネージャーとして大事なんじゃないかと思います。

矢作 ありがとうございます。

岡野 菊池はすごい頭いいですね、こう見えて。普段はちゃらんぽらんしてますけど、めちゃめちゃ頭が良くて要領よくやるというか、人付き合いもすごく上手いです。誰とでも上手く接していて、ちょうどいい所にいますね。

矢作 入って1週間くらいの時に合宿組と東京組に分けられて、トレーナー1人だったんですけど、1週間そつなくこなしちゃっていて、頭良くて要領いいんだな、と思いました。

――では、第一印象と違うなというのはありましたか

菊池 僕は岡野さんは結構寡黙な人だと思いましたけど、そうではなかった(笑)。

矢作 私は割とギャップなくここまできましたね。最初から岡野は名の知れた人だと思いますし、菊池は一般組勢で根は絶対頭いいんだな、というのは分かっていましたし…。

――マネージャー、トレーナー、学生コーチそれぞれの役割を教えてください

矢作 マネージャーは部の運営をいろいろな面からやっています。日頃は体育館を探して練習場所を確保したり、OBの方と付き合っていったり、早慶戦や他の定期戦の運営もしたり幅広く部と外部関係者のパイプ役が仕事だと思っています。

菊池 トレーナーはケガした人のリハビリと、アップやダウンとかのコンディショニングと、筋トレやアジリティトレーニングとかのストレングスをやる、という感じです。

岡野 学生コーチは、基本的には試合のスカウティングが試合の期間は主で、相手チームのビデオやスタッツを観て傾向だったりセットプレーを抜き出して、それを選手に伝えたりだとかですね。

――なぜバスケ部に入部して、スタッフをやろうと思いましたか

矢作 私は元々バスケをやっていて、高校からマネージャーに変わったんですけど、高校総体に行けた時に全国大会で活躍している選手たちを観て、この人たちと一緒にバスケをやったらすごいだろうな、と思ったのが最初のきっかけです。そこから早稲田はいろいろな強豪チームが集まる所だと知って、「早稲田に入りたい」と思って受験して、有名な伝統ある早稲田のバスケ部でマネージャーをやりたいな、と思って入りました。

菊池 最初は部活入ろうとか思っていなかったんですけど、サークルとか見ていてもちょっと違うなと思って、じゃあ部活に入ろうかなと思って入ったら、「君、トレーナー志望だよね」って言われて「は、はい」と言ってトレーナーになっていました(笑)。

矢作 選手やりたかったんだっけ?

菊池 いや、スタッフになろうと思ってたんですけど、たぶんトレーナーが足りなくて(笑)。

岡野 僕は完全にアクシデントですね。選手はもうできないって言われて、それでなるがままに気づいたら学生コーチになっていました。

「スタッフは目立たないほどチームに貢献できる部分がすごくある」(岡野)


岡野

――岡野さんは選手だった頃とスタッフになってからでは気持ちに違いはありましたか

岡野  チームのために、という部分は変わらないと思うんですけど、スタッフは本当に目立たないことが多くて、選手は自分が目立ってチームに貢献できると思うんですけど、逆にスタッフは目立たないほどチームに貢献できる部分がすごくあるな、と思いました。

――スタッフへの転向を告げられた時はどういうお気持ちでしたか

岡野 何でしょうね…。本当に急に言われて。ずっとチームで復帰しようとやってきて、その目前で急に脳震盪で復帰させてあげられない、と言われた時は、びっくりしたというか受け入れられなかったんですけど、歯向かう余地もなく…。正直な話、すごく悔しかったというか、バスケしていない自分が受け入れられなかったですね。

――スタッフ業で大変だったことや、挫折はありますか

矢作 いっぱいあるからな(笑)。

岡野 数え切れないほどの挫折と失敗がね(笑)。

矢作 一番こたえたなというのは、昨年の秋のリーグの期間中に、体育館の手配した時間を間違えてしまったというのが一番やらかしたなと思って、チームに迷惑をかけましたし、つらかった経験ですね。昨年から主務をやらせてもらって、最初はずっと気を付けて仕事をやっていたところで夏が終わってひと段落して、またすぐリーグ戦という時でどこか気が緩んでいたなというのもあったと思います。何より先輩たちにとって最後のリーグ戦だったのに、自分がそういったミスをしてしまったので、本当にいたたまれなくて申し訳ないという気持ちで、そこからまた初心に戻って頑張っていこうという風にはなった経験ですね。

菊池 勉強ですかね。ケガとか出ても、勉強していなと分からないので、まずは勉強して知識を入れないと何もできないという感じだったのでとりあえず最初の方は、体やケガのことを勉強するのが結構きつかったですね。

岡野 学生コーチはすごく仕事量が多いので、結構徹夜になったりすることが多くて、仕事量の部分で大変だなと思いました。

――学生コーチは、試合の時にいつもパソコンを開いて作業されていますが、何をされているのですか

岡野 あれはそれぞれ役割があって2年生の牟田(朋晃、スポ2=東京・早実)は相手チームのスタッツを取っていて相手のシュートの確率を出しているんですけど、逆に島村(隼太、スポ2=東京・穎明館)はシュートチャートといって相手のシュートの分布図だったり、どういったシュートが多いというものを取って、すぐ試合に反映しています。今はこういうプレーがやられているからこう改善しようとか、逆にうちはこういうプレーが決まってるから、という風に生の情報を反映してますね。た僕は相手チームの選手の出場時間を取ったり、自分たちのチームのセットプレーの確率を取ってきょうの試合ではこれが上手く決まっているからもう一回これやろう、という風に修平さん(吉岡ヘッドコーチ、平27スポ卒=広島皆実)に伝えてやっています。

――やりがいを感じるのはどんな時ですか

矢作 選手みたいに成果が目に見えるものとして表れることは少ないんですけど、勝った時に見えない所でもやってきたことがチームとして形になったなと思うと、うれしくてやりがいを感じます。マネージャーとしては、合宿を終えたり、リーグ戦の遠征ひとつ終えたりとか、そういった事あるごとに、「終わった~、良かった~」という達成感でやりがいを感じています。

菊池 トレーニングをして体が大きくなった選手を見るとよくやってるな、と思いますし、長いケガとかでリハビリしていて復活した選手が活躍をするとその人には特別な感情を持ちますね(笑)。

岡野 単純に試合に勝ったらすごくうれしいです。個人的には僕は相手チームのセットプレーとかを抜き出して対策しているので、うまく試合の中で相手チームのセットプレーを止めた時は気持ちいいですね。

――普段心掛けていることはありますか

岡野 僕はやっぱり選手の気持ちをよく知っていると思うので、修平さんとかに練習メニューを見て、「きょうこれはちょっときついんでやめた方がいいじゃないですか」と言ってますね。

――練習メニューは吉岡さんが考えているんですか

岡野 そうですね。メニューは修平さんが考えています。でも結構相談してくれるので、ちょっとこれきついですよと言ったりします。あんまり変わんないですけど(笑)。

菊池 僕は、常に明るく(笑)。トレーナーとして怒ることもあるんですけど、わだかまりはなくしたいので怒った時は怒った時ですぐ切り替えて3分後くらいには同じ人に明るい話題を振って、とそういう風にしていますね。

矢作 常に心掛けているって言うならば、何がチームにとって最善か、考えることを心掛けるようにしています。マネージャーってコーチとも選手とも交わらない立場にいるので自分だからこそ見える視点を大事にしています、ちょっとしたことでも、これをやったらもっとスムーズに事が進むんじゃないかな、という小さいことを積み重ねていこうと思っています。

――今年のチームの雰囲気はいかがですか

岡野 昨年より真面目だよね

菊池 そうですね。

岡野 4年生がすごく真面目にやる子たちなので、逆に下級生はちゃらんぽらんしてるとこはあると思います(笑)1、2年生は特に。

菊池 昨年より試合前にピリピリすることが多くなったと思います。緊張感が出てきてなというのはあるんですけど、それも4年生がという感じですね(笑)。1、2年生はぽわーんとしてる。

矢作 真面目だな、というのとマネージャーからこれやってください、ということが結構あって、昨年はそれを先輩に向かって言うのも結構厳しかったんですけど、今年はそれでも言わなきゃいけないという時に言ってみると意外とみんなしっかり聞いてくれて、協力的でありがたいと思っています。

――みなさんから見て濱田主将(健太、社4=福岡第一)の印象はいかがですか

矢作 ハマケンがキャプテンで良かったなと思うことは結構ない?

菊池 めちゃめちゃあります。今考えたらハマケンさんしかいないですよね。

岡野 彼はすごくカリスマ性があるので、高校の時にも一回同じチームになったことがあって、その時もハマケンがキャプテンで暢(長谷川副将、スポ4=秋田・能代工)が副キャプテンというすごい状況が起きたんですけど、その時から2人ともリーダーシップもありますし、話すことがすごくみんなに伝わるというか。2人ともカリスマ性があるな、というのは今も思っています。

矢作 プレーと、声を掛けるのと両方で引っ張ているなという印象はありますね。さっき言ったように業務的なことをお願いする時も、みんなが嫌だと言ってもハマケンがそこはやらなきゃと1人で最初にやってくれて、みんながそれについていくので、ありがたいです。

菊池 喋るのが上手いなって思いますね、シンプルに。集めて話すときも、伝わりやすい喋りをするのでみんなちゃんと聞きますし、説得力もあるのですごいなと思います。

――それぞれ、同期の印象はいかがですか

岡野 4年生はちょうどいいですね。めちゃめちゃ仲いいわけじゃないですけど、全員が誰とも仲良くできるっていうか部分があります。グループとかもあまりなくて、誰と1対1になってもいける感じはあるので、ちょうどいい雰囲気でやってます。矢作1人とその他選手ですね(笑)。

矢作 そこは異性の差だから(笑)。

岡野 そういうの関係なしに、やっぱり矢作とその他っていう感じはあります(笑)。

矢作 私はみんなと線を引こうって意識してたから(笑)

岡野 いや、逆に線を引かれてるんだよ(笑)。俺らが引いてるから。

矢作 いやいや(笑)。でも、みんな個性強いと思いますね、それがいいバランスをとってるのかもしれないですけど。それぞれ特徴が強いという感じはします。でもそれがぶつかっている感じもしないですけど。

菊池 3年生は逆にあまり個性が強くないです。みんなでまとまってのほほんとしてる感じです。

岡野 従順そう。こうやってと言ったら3年生はしっかりやってくれますね。助かります。

菊池 チームを裏切るほどの根性を持ってるやつはあまりいないですね(笑)。

岡野 めっちゃ仲良くない?

菊池 そうですね。昨日もみんなで焼肉食べにいきました。全員で何かしようっていうのは多いですね。4年生はちょっとそういうのはないんですけど、3年生は多いですね。

――では1、2年生の印象はいかがですか

矢作 現代っ子(笑)。

岡野 2年生は個性。

菊池 個が強いですね。

岡野 個が強すぎて対人関係全部バチバチですね(笑)。

菊池 みんな、なんなんこいつ?みたいな(笑)。

――2年生はスタッフ陣も個性が強そうですよね

一同 大分強いですね。

岡野 1年生は、まだ子供ですね(笑)。

菊池 怒られたらすねるし(笑)。

岡野 ありす(曽我部、先理1=東京・早実)がお母さんでその子供たちっていう感じ。

――チームの中で推しメンや仲が良い人はいますか

菊池 僕は暢さんと隼吾さん(森定、商4=岡山・倉敷青陵)といつも帰ったりご飯とかも食べます。あと、同期はかけがえのない宝物ですね。

矢作・岡野 (笑)。

岡野 僕は毎回言ってるんですけど、やっぱり菅君はずっと一緒にいますね。

菊池 付き合ってますよね?

岡野 いや、ファミリー。もう兄弟なんですよ(笑)。ほぼ行動が一緒なんですよね。学部も寮も部活も一緒でゼミも一緒なので、一緒に卒論に追われていて、夜中まで一緒に卒論やって、一緒に風呂入って寝るみたいな。基本一緒にいますね。

矢作 ここは濁して、私はみんなすごいなって思っています。考えてみれば、みんなすごい選手なんだな、と思っちゃって一緒にやらせてもらえて光栄です。

岡野 それは推しメンじゃん。仲いい人は?

矢作 仲いい人…。最近は岡野が仲良くしてくれてうれしいです。

岡野 ええ…。すごく一方的な(笑)。

――では岡野さんで

矢作 岡野さんでいい?

岡野 照れますね(笑)。

「(ワセダは)見ていて応援したくなるチーム」(菊池)

菊池

――見ている側として、ワセダのバスケ部の魅力は何だと思いますか

岡野 見ていて楽しいですね、単純に。勢いがあるプレースタイルで、1人のお客さんとして見ても面白いと思いますし、内側から見ても楽しい、というのはありますね。選手とは大変だと思いますけど。大変だったんですけど、結構(笑)。

菊池 がむしゃらなことが多くて、どのチームよりも走って、小さいからその分頑張ろうみたいな。見ていて応援したくなるチームだな、と思います。

矢作 私は一番最初に見たワセダのバスケが、2014年の早慶戦だったんですけど、小さいけど頑張っているというのは最初の印象です。あとは、マネージャーをやっていて他の大学の人と話す時が多いんですけど、「ワセダのプレー好きなんだよね」と結構言ってもらえて、みんながいいなと思ってくれるバスケをやっているので、私もチームとして誇りです。

――今季のリーグ戦を振り返っていかがですか

岡野 結果が例年と同じような感じになってしまって、上位進出を狙えそうだったんですけど結局下位に回っちゃうというのがあるんですけど、でも良かった部分もたくさんあって。筑波大に2連勝したり、最後に日大や東海大にはぼろ負けしちゃったんですけど、上位のチームに対しても渡り合える部分はありましたし、やっていこうというコンセプトはあったので、それはしっかり遂行できたなと思っています。

菊池 リーグ戦はトレーナーとしてはちょいちょいアクシデントがあって、津田がいなくなったりとか、ハマケンさんが流血して救急車とか。結構ドタバタするような感じはあったんですけど、トレーナーとしてはやっと終わったな、という感じです。大ケガがハマケンさんくらいだったのでそれは良かったかなと思います。

矢作 正直、長かったなというのが一番です。あとは遠くの会場に行くことも多くて、そのたびに宿泊手配だとかがあって例年のリーグ戦にはなかったことなので、そういったことでいつもより仕事は多かったです。大変だったけど、とりあえずなんとか事が済んで良かったんですけど、泊まった試合はいつも負けていたので、何か原因があったのかなと思います(笑)。意外と、泊まらないで普通に行った時の方が勝っていたので、あれっという感じはありますね。

岡野 朝弱いんですよね、うち。

――今季のМVPは誰だと思いますか

岡野 強いて挙げれば隼吾じゃないですかね。本当にチームが一番苦しい時に、彼がドライブしてファウルもらってつないでくれますし、プレー面で見たら、今年は隼吾がブレークした年だったと思います。昨年も試合は出ていたんですけど、大活躍はあまりなかったと思うんですけど、今年はすごくチームに影響を与えてくれているので、見ていてすごく心強いですね。

菊池 4年生ですかね。昨年とかは、4年生が引っ張っているのはもちろんなんですけど、下級生の力で勝っていた試合も結構あって。でも今年は下級生の力で勝った試合はたぶんなくて、最終的に4年生の力で勝つというのが多かったです。困ったら4年生という感じで、4年生はすごいです。

矢作 4年生ですね(笑)。同期の活躍は個人的にもうれしいなと思っちゃうので。プレー面でも、それぞれが違うポジションで引っ張ってくれているなと思って、4年生4人プラス1人がコートにいるのが個人的には好きで、MVPは決められないです。

――インカレの話に移らせていただきます。インカレのキーマンは誰だと思いますか

菊池 ハマケンさんじゃないですか(笑)。結局ハマケンさんのシュートが入れば勝つので。

矢作 スタッツ的にもハマケンがスリー決まった試合は勝ってるとかあるの?

岡野 傾向として、ワセダはスリーポイントが入らないと勝てないというのがあって。ハマケンが一番スリーポイントも入りますし、確率も高いのでハマケンがスリーを決めればチームもノッてくるので、キャプテンのスリーポイントには期待してますね。

――スタッフ陣としてのインカレへの意気込みをお聞かせください

岡野 一発勝負で負けたらおしまいの中で、絶対にチームが上手くいかない部分もあると思うんですけど、そこはスタッフ一同気を遣いながら少しでも修正して、ワセダの流れに持ってこれるように。試合もそうですし、練習でもそこは気遣って、良い準備をして入れるように頑張りたいと思います。

矢作 私はバスケット面以外の準備をしっかりとやっていきたくて、今までのリーグ戦でもここの部分をみんなに連絡していなかったんじゃないかということがあったので、インカレは本当に最後なのでそれもなしにして、バスケだけに集中できるように、バスケ面以外のサポートをしっかりやっていきたいと思っています。

菊池 試合に負けたり、入りが悪いと選手にアップのせいだと言われるので(笑)。アップのせいと言われないようなアップをできればなと思います。あとは連戦で疲労が溜まると思うので、そこはトレーナーのリカバリーで変わってくると思うので、そういうところですね。

「負けないで、とずっと願っています。」(矢作)


矢作

――岡野さんと矢作さんはこれが最後のインカレとなります。インカレにかける思いをお聞かせください

矢作 負けたくないです。負けないで、とずっと願っています。

岡野 最後は悔いなく笑って終われればいいと思います。

――菊池さんは、4年生への思いを教えてください

菊池 後悔はしてほしくないなと思うので、勝っても負けても満足する試合をしてもらえれば、後は下級生が足引っ張って負けちゃうと4年生も何も言えなくなっちゃうと思うので、そこは最低限下級生がカバーしてあげられる所はしてほしいな、と思います。

矢作 2人とも勝っても負けても満足できればいいって言うけど、私は勝ちたいと思っています(笑)。

――ありがとうございました!

(取材・編集 阿部かれん、小林理沙子)


それぞれ、インカレへかける思いを書いてくださいました!

◆岡野佑紀(おかの・ゆうき)(※写真中央)

1996(平8)年11月13日生まれ。196センチ。愛知・千種高出身。スポーツ科学部4年。今年の春まではプレーヤーとしてコートに立っていた岡野さん。最近は兄弟のような同期の菅選手と、夜中まで卒論に取り組んでいるそうです!誰よりも選手も気持ちが分かるという自負心を持って、最後まで学生コーチの職務を全うします。

◆矢作香穂里(やはぎ・かおり)(※写真左)

1996(平8)年2月5日生まれ。161センチ。埼玉・川口北高出身。スポーツ科学部4年。練習ではバッシュのエアが潰れるほど選手よりもハードワークするという矢作さん。「負けたくないです」と、プレーヤー顔負けの勝利への執念を見せてくださいました。最後のインカレでも選手がバスケットだけに集中できるように、しっかりとした準備で挑みます!

◆菊池雄大(きくち・ゆうだい)(※写真右)

1997(平9)年12月23日生まれ。172センチ。東京・小松川高出身。スポーツ科学部3年。持ち前のユーモアで対談を盛り上げてくださった菊池さん。色紙には「試合はアップからダウンまで」という名言を書いてくださいました!インカレでも入念なアップで、選手の活躍を支えます。