今年度最後の試合を勝利で飾った。大会最終日の3位決定戦の相手は東海大。第1セットこそもつれたものの、その後の2セットは自分たちのバレーを展開。今年度の明大バレーの総決算ともいえる内容でストレート勝ち。2014年大会以来となる3位入賞を果た…

 今年度最後の試合を勝利で飾った。大会最終日の3位決定戦の相手は東海大。第1セットこそもつれたものの、その後の2セットは自分たちのバレーを展開。今年度の明大バレーの総決算ともいえる内容でストレート勝ち。2014年大会以来となる3位入賞を果たした。

◆11・26~12・2 全日本大学男子選手権(大田区総合体育館他)
◆12・2 東海大戦(大田区総合体育館)

◯明大3{30-28、25―18、25―15}0東海大

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
OH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法3=東亜学園)、MB松田海飛(文2=愛工大名電)、OP池田颯太(営2=松本国際)、OH小松一哉(政経3=雄物川)、MB三輪大将(政経1=高川学園)、S上林直澄(法2=東亜学園)、Li小川智大主将(政経4=川崎橘)

集大成にふさわしいプレーを見せた。失意のストレート負けから一夜明けて、迎えた3位決定戦。相手は秋季リーグでマッチポイントから敗れた東海大。「明治らしくやる」(小川)と選手たちは気持ちを切り替えて試合に臨んだ。第1セットはお互いにサイドアウトを取り続け、東海大が先にセットポイントを握る。しかし、ここから粘るのが今年度の明大の真骨頂。4度のセットポイントをしのぎ、小松のバックアタックを皮切りに連続得点でリードを奪う。最後は松田がAクイックを決め、逆転で第1セットを先取した。第2セットに入っても勢いは止まらない。池田の2連続サービスエースで5―1と点差を広げると、ここで相手のエース・新井雄大(東海大)をシャットアウト。チームカラーである爆発力をいかんなく発揮し、第2セットも取り切った。

 粋な計らいが待っていた。第3セット、23―15とリードして迎えた場面。小松に代わってコートに入ったのは4年生の飯田翔流(政経4=聖隷クリストファー)。飯田のファーストタッチでマッチポイントを握ると、ラストボールは飯田のもとへ。万感の思いを込めたボールが相手コートにたたきつけられ、勝負あり。1年間小川を支えた副将の一発が試合を決めた。「本当に濃くて楽しい1年間だった」。試合終了後、そう語った飯田の目には涙が浮かんでいた。

 インカレ優勝を合言葉に戦ったこの1年。2年連続インカレ3回戦敗退のチームは見違えるように強くなった。来年度も小川以外のスタメンが全員残る。「来年はしっかり早大に勝ってほしい」(小川)。託された思いを胸に来年度こそ打倒・早大、その先に見える大学日本一へと突き進む。

[前田拓磨]

試合後のコメント

小川

――主将としての1年はいかがでしたか。

 「よくみんな苦しかったとか、そういうこと言うんですけれども、チームとしての構成を考えるとか、そういうのは全然苦しくなくて、むしろどんどん良くなったり、悪くなったりした時に自分で改善した時に自分自身も成長できたので、そういうところはすごく良かったと思います。何よりチームをつくるのが難しいというより、勝負に勝つのという方が難しいので、どうやったら勝てるかを考える方が苦しかったですね」

飯田

――試合後、涙を流されていましたが。

 「学生バレーがこれで終わって、最後の1年間小川が居ない時、僕が一応副将なので練習メニューとかも考えて、割と最後の1年は悩みました。それでも最後決めることができて、報われたと言ったら変ですけど、うれしかったのでそれで泣いちゃいましたね」

池田

――来年に向けてはいかがでしょうか。

 「来年からは上級生という括りで、今年までは下級生だったのでとにかくプレーという意識だったんですけど、来年からは上級生としてコートに立つことになるので、チーム全体を見て声かけのできる選手になりたいと思います。あとは今年エースとしての力不足を感じる試合が多かったので、頼られるエースは池田だと誰が見ても言われるような選手になりたいと思います」