八幡山に歓喜の声が響いた。20年ぶりのジュニア選手権優勝を懸け、前節で昨年度王者・帝京大を撃破した東海大と対戦。予選リーグ(○38―36)での辛勝とは打って変わり、力の差を見せつけた。終始リードを守り続け、42―26でノーサイド。3カ月に…

 八幡山に歓喜の声が響いた。20年ぶりのジュニア選手権優勝を懸け、前節で昨年度王者・帝京大を撃破した東海大と対戦。予選リーグ(○38―36)での辛勝とは打って変わり、力の差を見せつけた。終始リードを守り続け、42―26でノーサイド。3カ月にわたる長期戦を、最高の形で締めくくった。

 

◆11・24 関東大学ジュニア選手権(八幡山グラウンド)

▼対東海大戦

 ○明治42{28―12、14―14}26東海大

 立ち上がりから攻めたてた。開始2分、敵陣でのラインアウトからBKにボールを展開すると、左センター射場大輔(政経3=常翔学園)がビックゲイン。最後はラックからパスを受けたスタンドオフ二浦瑞樹(営3=明大中野)がポスト左にグラウンディングし、先制点をもたらした。さらに前半12分には、敵陣22メートルで得たラインアウトからFWがモールで押し切りトライ。「主導権を握ることができた」(右プロップ笹川大五・政経3=明大中野)。その後も幾度となく敵陣に攻め入り、28-12で前半を折り返した。後半に入っても明治ペースで試合は進行。最終スコア42―26とし、20年ぶりのジュニア戦制覇を成し遂げた。

 大一番で存在感を示した。スタンドオフとしてフル出場を果たした二浦。「普段やってきたことができた」(二浦)と難しい角度からのコンバージョンキックを次々と沈め、キック成功率100%を記録した。さらに、アタックにおいても2トライを決め、計22得点を挙げる大活躍。ゲームメイクの中心を担う男が、チームを勝利に導いた。

 ジュニア選手権、対抗戦、全国大学選手権。明治が掲げる〝3冠〟のうち、一つ目のタイトルを勝ち取った。「まだまだ上を狙い続ける」(ゲームキャプテン・右ロック舟橋諒将・文4=札幌山の手)。次に控えるのは、2冠目・対抗戦優勝を懸けた〝明早戦〟。今度は秩父宮に歓喜の声を響かせる。

[高智琉大朗]

試合後のコメント

舟橋

――キャプテンとしてジュニア全体を振り返っていかがでしたか。

「順調に勝ち上がったのですが、慶応に1回やられて、自分たちの原点に立ち返ることができたことが大きかったです。良い流れで来ることができて、最後はしっかりと我慢して勝利をつかめたので良かったです」

左プロップ齊藤剣(政経4=能代工)

――今の率直なお気持ちを聞かせてください。

「めちゃくちゃうれしいです。1年生のときも3年生のときも決勝に出させてもらっていて、そこでいい結果を残せていなかったので、最後4年目で優勝することができて本当にうれしいです」

笹川

――試合の振り返りをお願いします。

「基本的に明治が主導権を握ることができた試合でした。しかしFWのモールの部分で相手にゲインを切られてしまいました。そこを修正できないままだったので、そこは惜しいところでした」

二浦

――キック成功率100パーセントでした。

「いつも通り平常心でできたと思います。普段やってきたことができました」

フルバック雲山弘貴(政経1=報徳学園)

――ジュニア戦を通して成長した点はありましたか。

「周りが見られるようになり、周りを動かせたので、良くなったかなと思います」