今季最後の大会となる、全日本フィギュアが行われた。細かい運転技術が求められるフィギュア部門。小型乗用の部では岸田裕斗(法3=天百)・瀬戸口凱(営4=明大中野)がダブル優勝。小型貨物の部では児島捷太主将(営4=明大中野)が3位と、目覚ましい…

 今季最後の大会となる、全日本フィギュアが行われた。細かい運転技術が求められるフィギュア部門。小型乗用の部では岸田裕斗(法3=天百)・瀬戸口凱(営4=明大中野)がダブル優勝。小型貨物の部では児島捷太主将(営4=明大中野)が3位と、目覚ましい活躍で団体2位に輝いた。

◆11・18 全日本運転競技選手権(日通自動車学校)

▼男子団体の部 明大――2位

男子個人の部 小型乗用の部Aコース 岸田――1位、Bコース 瀬戸口――1位

▼男子個人の部 小型貨物の部Aコース 児島――3位、Bコース 秋山――7位

 最上級生が集大成を見せた。岸田・瀬戸口・児島にとっては最後の大会。岸田は2年次に入部したため、他の同級生とは1年分のハンデがあった。それでも得意のスラロームを強化し、その差をカバー。努力が1位という結果で報われた瞬間だった。上位3選手がポイントで並んだ小型乗用の部Bコース「ひたすら練習した」(瀬戸口)と細かいミスなく、タイムの差で勝利をつかんだ。「最後の最後で優勝できて良かった」(瀬戸口)。児島は、自己ベストを記録。3位という結果に「自分の最大限だと思う」(児島)。それぞれが、最後の舞台で最高のパフォーマンスを披露。とびきりの笑顔で有終の美を飾った。

 優勝は次の代に託された。団体優勝の慶大とはポイント数で並んだ明大。しかし、総減点数の差で、悲願の団体優勝まであと一歩届かなかった。「団体2位は、次につなげるための2位だ」(瀬戸口)。次の主将は2年の秋山真宏(情コミ2=明大明治)。今大会では「先輩たちが良い結果を残せたのに、自分は7位で終わって本当に悔しい」(秋山)。この悔しさを原動力に、来年度のさらなる躍進に向けて走り出す。

[大橋未来]

試合後のコメント

宮鍋正幸監督

――岸田と瀬戸口が乗用の部で1位になりました。

 「めったにないことだからうれしいし、よくやったと思います。特に岸田は2年生入部なので、部では3年生でもこれで引退です。2年生入部だから3年間しかやってきてないけど、それで優勝できたというのは、たいしたもんだと思います」

児島

――4年間を振り返っていかがでしたか。

 「4年生がやはり濃密で色んなことがありました。何より学んだことが多くて、主将という立場についてチームをまとめる難しさや、施策を作ってもそれを続けていく難しさなど、学ぶことが多かった1年でした。でも本当にいい仲間に囲まれて同期も後輩もそうですけど、幸せな大学生活だったと思います」

瀬戸口

――後輩たちに伝えたいことは何ですか。

 「現3年生が1人しかいなくて、現2年生が主体的に動くことになりますので、かなり厳しい年にはなるとは思います。でも、私たちもできる限りのサポートをしてなるべく引き継ぎをしっかりして、またいい順位を取ってもらえればと思います」

秋山

――総減点数の差で2位になりました。

 「監督に、俺があと1位上だったらとか、もうちょっと減点が少なければって言われました。自分がかなり減点を増やしてしまったので、優勝できなかったのは自分のミスがかなり大きかったなって反省しています」