今大会は紅葉の見頃の季節を迎えた青森市の新青森県総合運動公園テニスコートにおいて10月27日(土)、28日(日)の2日間で開催され、男子は岩手高校が2連覇、女子は聖和学園高校の初優勝で幕を閉じた。 大会前日までは日差しが眩しいほどの好天だ…

 今大会は紅葉の見頃の季節を迎えた青森市の新青森県総合運動公園テニスコートにおいて10月27日(土)、28日(日)の2日間で開催され、男子は岩手高校が2連覇、女子は聖和学園高校の初優勝で幕を閉じた。

 大会前日までは日差しが眩しいほどの好天だったが、当日は小雨が降り続く生憎の天候の中での競技開始となった。しかし、全国への切符を掛けた高校生たちの熱気に押されたのか、天気の方も2日間大きく崩れることなく無事に全日程を終了した。

 今年の出場校は常連校が多い印象であったが、各県予選を勝ち抜いた精鋭揃いであることに変わりはなく、第2代表の中にも有力なチームが多い大会だった。男子優勝の岩手高校は2連覇が掛かる大会だったが、キャプテン畠山選手を主軸に粘り強い戦いが続き、すべての試合が3-2のスコアが示す通りチーム一丸の勝利の末の優勝だった。準優勝の日大山形もここ数年必ず決勝までコマを進めるほどの実力校であり、僅差の末の敗退であった。第3第4代表決定戦は東陵が粘りと底力をみせ磐城に快勝した。

 一方女子は、聖和学園、聖麗短大付が実力や実績で他校より一歩リードの予想で始まり、下馬評通り2校が順当に勝ち上がり決勝戦を迎えた。しかし聖和学園が圧倒的な力の差を見せつけ、今大会1ポイントも落とさずに優勝に輝いた。エース松原選手の抜群の安定感が印象的だった。敗れた聖霊短大付は伊藤選手を中心にまとまったチームだが最後は聖和学園の前に力尽きた。女子第3第4代表決定戦は奇しくも男子と同じカードとなり、東陵、磐城が熱戦の末、東陵が勝利した。

青森県立青森商業高等学校 教諭 中堀 仁史

(青森県高体連テニス専門部 委員長)

 

※写真は表彰式の様子(c全国選抜高校テニス大会実行委員会)