秋晴れに恵まれ絶好のアーチェリー日和となったこの日、ホーム・早大所沢キャンパスレンジにて早慶明新人戦が開催された。早大からは13人のルーキーが出場。新人戦の最後を締めくくる団体戦で、未来のライバルたちを相手に勝利を収め、見事優勝を果たし…

  秋晴れに恵まれ絶好のアーチェリー日和となったこの日、ホーム・早大所沢キャンパスレンジにて早慶明新人戦が開催された。早大からは13人のルーキーが出場。新人戦の最後を締めくくる団体戦で、未来のライバルたちを相手に勝利を収め、見事優勝を果たした。

 前半の50メートルでは「平均を上げることを意識した」(横塚葵、文構1=埼玉・栄東)との言葉通り、経験者がチームをけん引。慶明両校の得点が伸び悩む中、順調に得点を重ねていく。終盤には30金コールが飛び出すなど、大きなリードを得て試合を折り返した。


経験者の部1位に輝いた篠原

 後半は30メートルのみの出場となった板倉優太朗(社1=東京・早大学院)を加えて再開。ここでも着々とリードを広げ、首位を快走。個人に目を向けると、経験者の部では篠原純弥(創理1=東京・早大学院)、横塚、北遼祐(教1=埼玉・大宮開成)がトップ3を独占。特に、不振に悩んでいたという篠原はここにきて安定した射を披露し合計点で同僚の横塚を1点上回り、全体トップの得点をたたき出した。未経験者の部では、直井葉月(人1=福島・白河)が全体3位に食い込むなど奮闘。今後の成長を期待させてくれるパフォーマンスを披露した。


互いに刺激しあい、順調に成長していくことを期待したい

 今後の対戦も予想されるライバルに、見事実力の差を見せつけた。しかし、試合後には多くの選手が反省の言葉を並べた。大きな得点源であり、精神的支柱でもあった4年生が去った中で、来春から始まる団体戦シーズンで白星を積み重ねるには、下級生の突き上げが欠かせない。全ては結実の春を迎えるために。偉大な先輩たちの背中を追う頼もしいルーキーたちはこの冬、土台づくりに着手する。

(記事、写真 森迫雄介)

結果

優勝 早大 559.5点

2位 慶大 523.3点

3位 明大 448.9点

※50メートルの平均点と30メートルの平均点の合計による

コメント

北遼祐(教1=埼玉・大宮開成)

――本日の試合を振り返って

今日は点数も出なくて、コンディションも良くなくてそれなりの結果になってしまいました。自分としてはもう少し点数を出したかったです。

――課題として残ったものは

体のラインをうまくつくれなかったのが課題としてありますし、単純な体力不足ってのが響いたのかなと思います。

――先週の早慶定期戦でメンバー入りするなど、存在感も高まっていると思いますが

そうですね、これまでなかなか点が伸びてなかったので、ようやくやってきたことが出てきたのかなと思います。同時に、まだこれだけで慢心してはいけないとも思います。

――この冬に強化したいこと

今回見えた課題である体力づくりもそうですし、たくさん射つことに加え、やるべきことを決めて、そこを重点的にやっていければなと思っています。

――先の話になりますが、関東学生リーグ戦では先輩方が抜けた中でどのような役割を担いたいですか

気持ちでは自分が一番を取るという気持ちで、同期や先輩に負けないように頑張っていきたいです。

篠原純弥(創理1=東京・早大学院)

――本日の試合を振り返って

――直前まで点が出てなくて不安な中臨んだので、点数が出てほっとしています。

――新人戦の締めくくりという位置付けでしたが、意識したことは

自分の射でアーチェリーして、緊張に飲まれないように意識しました

――その中である程度の点数を出せたことについては

久しぶりに630点に乗せられたので、満足しています

――新人戦によって実戦経験も積めましたが、得られたものは

同期と並んで団体戦はなかなかできる機会はないですし、いい経験だったと思います。とても楽しかったです。

――来年の関東学生リーグ戦において、下級生の突き上げも大事になってきますが、意気込みを

来年は絶対に出ます!

高木陽菜(スポ1=東京・国際基督教大高)

――本日の試合を振り返って

今日は最近調子が良くなかった中、戻ってきた実感を得た上で、この点数だったので少し残念です。

――何が課題として残りましたか

あまり射形を考えずに射つ方なので、感覚が良くないぶん射形が悪いことのではないかと考えてしまって、バシッと打てませんでした。

――冬にどう修正を施したいですか

冬は距離が18メートルになるので、短くなるぶんいかに押して射っていけるかが大事になってきます。引き手も満足いく射形が見つかってないので、それを探しながらインドアもいい点数を出せればと思います。

――先輩たちが抜ける中、どんな役割を担いたいですか

今年は4年生が私たちを引っ張ってきてくれたので、その代わりになれるくらい練習して、近い点数を射てるよう頑張りたいです。

横塚葵(文構1=埼玉・栄東)

――本日の試合を振り返って

個人的には点数も順位も微妙でしたね。点数は2週間前に自己新で656点出しているんですけど、今日は30点ほど落としてしまったので、もっと練習しなければと思いました。

――見つかった課題は何かありますか

まっすぐ射つことですね。アーチェリーではそれが大事なのに、50メートルで少しぶれてしまい、点数が落ちてしまいました。

――新人戦の締めくくりという位置付けでしたが、意識したことは

自分は経験者なので平均点をあげるために、もちろん自己新も狙って射とうとしていました

――これまでの新人戦通して得られたものは

1年生の結束力が高まりました。最初は経験者と未経験者で練習時間が合わなかったりして、まとまるのに時間がかかったんですけど、この3週間でそれぞれフォローしあえたことで結束力がかなり強くなったんじゃないかと思います。

――リーグ戦出場経験もある横塚選手ですが、同期内ではリーダー的役割なのですか

おこがましいかもしれないですけど、自分が引っ張る気持ちでやっています。

――先輩たちが抜ける中で、果たしたい役割は

先輩の抜けた穴を完璧に埋められるとは思っていませんけど、それに少しでも近づけるようにやっていきたいです。