フリースタイルの学生王者を決める内閣総理大臣杯が2日間にわたって行われた。今大会は全ての階級で3年生以下が出場。好成績が期待されていたが、表彰台入りはなし。悔しい結果に終わった。◆11・10~11 全日本大学選手権(ラクタブドーム)[フリ…
フリースタイルの学生王者を決める内閣総理大臣杯が2日間にわたって行われた。今大会は全ての階級で3年生以下が出場。好成績が期待されていたが、表彰台入りはなし。悔しい結果に終わった。
◆11・10~11 全日本大学選手権(ラクタブドーム)
[フリースタイル]
▼57キロ級
加藤――1回戦敗退
▼61キロ級
由良――2回戦敗退
▼70キロ級
竹沢――7位
▼74キロ級
金子――2回戦敗退
▼86キロ級
佐々木雄――7位
▼97キロ級
土橋――1回戦敗退
▼125キロ級
二ノ宮――2回戦敗退
「情けない」(二ノ宮寛斗・営3=岐南工)。大会1日目、二ノ宮は125キロ級で出場。2回戦の相手はインカレでも勝利した仲里優力(日体大)だ。試合開始まもなく、テイクダウンで先制しそのままローリングで2点を追加。今回も王者の強さは健在かと思われた。しかし「インカレの時掛からなかった技が掛かってしまった」(二ノ宮)と相手の攻めに対応できず、5―7で敗戦。「二ノ宮でさえも絶対というのはない」(安西信昌コーチ)。天皇杯へ向け再調整の必要性を痛感した。
リベンジはかなわなかった。74キロ級の金子泰士(営2=館林)は大会2日目に登場。1回戦を難なく快勝すると、2回戦は竹沢登喜(法大)と対戦した。昨年度の秋季新人戦で対戦し敗れた相手だけに「絶対勝ちたかった」(金子)と序盤から積極的に攻める。その姿勢が功を奏し、相手に30秒のアクティビティタイムを与え1点を獲得。しかし2分41秒、スキを突かれたカウンターで2点を許す。逆転を狙うが、焦りから思うように技が入らない。残り30秒で猛攻を仕掛けるもあと一歩届かず。2―3で敗れ、悔しさに顔をゆがめた。
今月末には東日本学生秋季選手権が控える。「優勝のチャンスがある」と話した金子をはじめ、春季では好成績を収めた選手がそろう下級生。今大会のリベンジとなるか。チーム全体で上を目指す。
[福田夏希]
試合後のコメント
安西コーチ
――表彰台入りした選手がいませんでしたが、この結果をどう受け止めていますか
「この大会は表彰台狙えると思っていたのですが届かなくて残念です。インカレから試合が続いていて、なかなかこの大会に照準が絞れていなかったのかなと思います」
――金子があと一つ勝てば藤波勇飛(山梨学大)との対戦でしたが。
「かなり良くなっているし、自分のやりたいことも明確になってきて成長してきていると思います。でもあと一つ届かなかったということは変えていかなくてはいけないところがあるのではないかなと思います」
二ノ宮
――今回の結果を踏まえて天皇杯などへ向けて意気込みをお願いします。
「体のケアも大切に心も体もしっかり試合に向けて持っていけるように、天皇杯は一番大きい大会なので万全の状態でいけるようにやっていきたいです」
金子
――残り30秒の攻防はどのようなものでしたか。
「相手に入られてトウホールドという技を仕掛けようとしていたんですけど相手の手足が長かったのでしがみつかれて固められました」
――新人戦に向けてどのように取り組みたいですか。
「春3位で1位が抜けるので優勝のチャンスがあると思うし、同期もみんな出るので全員で優勝目指して頑張りたいです」