リベンジを果たした。カテゴリー1を1位で通過した明治は、予選リーグ、対抗戦で2連敗中の慶応と準決勝で対戦。前半は両者一歩も譲らず、拮抗した展開となり24―21。後半は序盤からペースをつかみ計5トライ。57―33で決勝進出を決めた。◆11・…
リベンジを果たした。カテゴリー1を1位で通過した明治は、予選リーグ、対抗戦で2連敗中の慶応と準決勝で対戦。前半は両者一歩も譲らず、拮抗した展開となり24―21。後半は序盤からペースをつかみ計5トライ。57―33で決勝進出を決めた。
◆11・11 関東大学ジュニア選手権(八幡山グラウンド)
▼対慶応戦
○明治57{24―21、33―12}33慶応
〝我慢〟が実を結んだ。前半、幸先良く先制するも3トライを取られ、14―21と劣勢に立たされる。「前回であれば、相手に取られたら流れを持っていかれていた」(左センター児玉樹・政経1=秋田工)。だが、今試合は違った。「点を取られても冷静にいれた」(ゲームキャプテン・右ロック舟橋諒将・文4=札幌山の手)と、自陣ゴール前での粘り強いディフェンスと積極的なタックルで攻撃を耐えしのぐ。迎えた前半37分、フルバック雲山弘貴(政経1=報徳学園)のキックパスに左ウイング石川貴大(政経2=報徳学園)が反応し、逆転のトライ。流れを再び明治に引き寄せた。後半も勢いそのままに計33得点。「我慢で負けなかった」(舟橋)。前半の守備が後半のトライラッシュを生んだ。
セットプレーの安定が勝利をもたらした。左ロック小宮カズミ(文4=目黒学院)の活躍もあり、マイボールラインアウトは全て獲得。「4年生としてチームを引っ張れた」(小宮)。先週の慶応戦を直に体験したメンバーが悔しさをプレーで体現。セットプレーで苦しんだ反省を活かし、見事に修正してみせた。
決勝の相手は、王者・帝京大を準決勝で破った東海大に決定。予選リーグでは38-36と辛勝だっただけに侮れない相手だ。20年ぶりのジュニア頂点へ、あと1勝を全力でつかみ取る。
[上松凜助]
試合後のコメント
舟橋
――勝ち切れた要因は何ですか。
「本当に我慢強さですよね。前半は良く我慢して、後半はその集中力を継続して、慶応がフィットネスの部分で切れたところを僕らがつけ込めました」
小宮
――今日の試合の振り返りをお願いします。
「セットプレーは安定していましたし、得点チャンスも逃さなかったし、4年生としてチームを引っ張ることができたので継続していきたいです」
スタンドオフ松尾将太郎(商4=東福岡)
――キックの調子はいかがでしたか。
「ファーストのキックは雲山と蹴るところを分けてやっていました。いい形でエリアを取ることができました」
石川
――2トライを挙げました。
「2本目は皆が裏を見て、『裏空いてる』とコールしてくれて、良いコミュニケーションで取れたトライでした」
スクラムハーフ飯沼蓮(営1=日川)
――ゲームメイクはいかがでしたか。
「慶応は前に出てくるディフェンスなので、攻め疲れしないように、効率よくアタックすることを意識しました」
児玉
――試合を振り返っていかがですか。
「相手のしつこいディフェンスに対して粘り強くアグレッシブに攻められた結果が後半の最後の連続得点につながったと思います」
左プロップ山本耕生(商1=桐蔭学園)
――ボールキャリーの面はいかがでしたか。
「前日の練習から飯沼と一緒にタイミングをしっかりと話し合っていて、練習通りに出せました」