イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日~7月10日)の第11日。 アンディ・マレー(イギリス)のキャリアで11度目となるグランドスラム大会決勝は、これまでとはやや違っている。今回のウィンブルドン決勝の相手は、ロ…
イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日~7月10日)の第11日。
アンディ・マレー(イギリス)のキャリアで11度目となるグランドスラム大会決勝は、これまでとはやや違っている。今回のウィンブルドン決勝の相手は、ロジャー・フェデラー(スイス)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)ではないのだ。
2013年のウインブルドン・チャンピオンであるマレー(イギリス)は、準決勝で第10シードのトーマシュ・ベルディヒ(チェコ)を6-3 6-3 6-3で倒し、今年3度目のグランドスラム決勝に進出した。
センターコートで母国の観客の応援に支えられ、マレーは5度にわたってベルディヒのサービスをブレークし、アンフォーストエラーを9本に抑えて可能な限りすっきりとプレーした。
日曜日にマレーは、グランドスラム大会の決勝に初挑戦するミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。
「言うまでもなく、僕がグランドスラム大会の決勝で、ロジャーやノバクではない選手と対戦するのは初めてのことだ」とマレーは言った。「誰もがどうグランドスラムの決勝のプレッシャーに対処するか、わからないものだ。だから、ただコートに出て行って自分のやるべきことに集中しなければならない。決勝に向けてできる準備のすべてをやって、何が起こるか見てみよう」。
それは、新鮮な変化でもあり得る.。
マレーは、2012年の全米オープンと2013年のウインブルドンの決勝で、ジョコビッチを破っている一方、残りの8度のグランドスラム決勝では敗れているからだ。そこには、ともにジョコビッチに敗れた今年1月の全豪オープンと、6月の全仏オープンも含まれる。
総じて言えば、マレーはグランドスラム大会の決勝で、ジョコビッチに対して2勝5敗、フェデラーに対して0勝3敗なのだ。もちろん、それは恥じることではない。結局のところ、フェデラーはグランドスラムで17度のタイトルを獲り、ジョコビッチは12度の優勝経験を持つのだから。
しかし、今大会のジョコビッチは3回戦でサム・クエリー(アメリカ)に敗れ、フェデラーは準決勝でラオニッチに6-3 6-7(3) 4-6 7-5 6-3で敗れた。
ベルディヒは試合後、マレーが優勝すると思うかと聞かれ、「きっとできるだろう。彼の最大のライバルであるノバクがもう敗れてしまったという事実は、間違いなく助けになると思う」と答えている。
マレーは、2008年の全米オープンでフェデラーにストレートで敗れる前、自分が最初のグランドスラム決勝をプレーするのだ、という事実をしっかり認識する時間はなかったと思い出す。
29歳となった今、マレーは対戦相手が誰であろうと、最後の日曜日のチャンスをいつになく楽しみにしている。
「年をとると、大会はより自分にとって意味を持つようになり、年を重ねるにつれ、大会の歴史に価値を見出すようになるのだと思う。18や19歳のときには、おそらくそういったことに気づいていないんだ」とマレーは言った。
「僕は決してそういったすべてを当然とは見なさない。これらの大会の決勝に進むのがどれだけ難しいかをわかっている。そして、それに勝つのがいかに難しいかも」。(C)AP