7月15日から17日にかけて各地で開催される世界男子国別対抗戦のデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。「セルビア対イギリス」は、世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチを欠いたセルビアがホーム開催で、世界2位のアンディ・マレー率いるイギ…
7月15日から17日にかけて各地で開催される世界男子国別対抗戦のデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。
「セルビア対イギリス」は、世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチを欠いたセルビアがホーム開催で、世界2位のアンディ・マレー率いるイギリスを迎え撃つ。セルビアはまた、ナンバー2のビクトル・トロイツキも出場しない。
イギリスは火曜日に代表メンバーを発表し、アンディ・マレーと兄のジェイミー・マレー、カイル・エドマンド、ダニエル・エバンズを選出した。
イギリスは昨年、79年ぶりにデ杯タイトルを獲得し、今年は連覇を目指している。
「アンディは昨年の優勝の原動力となってくれたばかりか、今年もまた信じられないくらいイギリスのために貢献してくれている」とイギリスのキャプテン、レオン・スミスは言う。
ジョコビッチはウィンブルドン3回戦でサム・クエリー(アメリカ)に敗れたあと、対イギリス戦を戦うことはないと話した。トロイツキはハードコート・シーズンに集中したいと言っている。
ジョコビッチとトロイツキが不在のセルビアのキャプテン、ボダン・オブラドビッチは、ドゥサン・ラヨビッチ、ヤンコ・ティプサレビッチ、フィリップ・クライノビッチ、そしてダブルス・スペシャリストのネナド・ジモニッチを選出した。
ラヨビッチは世界82位で、ジョコビッチ、トロイツキに次ぐ唯一のトップ100選手。ティプサレビッチは元トップ10選手だが、ケガで長期の戦線離脱を余儀なくされ、現在は411位となっている。
「アメリカ対クロアチア」は、アメリカのホーム開催(オレゴン州)となる。アメリカがデ杯ワールドグループの準々決勝を戦うのは2013年以来だ。
全米テニス協会は、ジョン・イズナー、ジャック・ソック、ボブとマイクのブライアン兄弟を代表に選出した。現在行われているウィンブルドンで初のグランドスラム準々決勝進出を果たしたサム・クエリーはメンバーに含まれていない。
クエリーは3回戦でジョコビッチ(セルビア)を破り、ジョコビッチのグランドスラム連勝記録を止めて大きな注目を集めた。その後も快進撃を続け、水曜日に行われる準々決勝では第6シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。
一方、クロアチアの代表は、マリン・チリッチ、ボルナ・チョリッチ、イバン・ドディグ、マリン・ドラガニャとなった。チリッチはクエリーと同じく、ウィンブルドンの準々決勝に勝ち進んでおり、水曜日に第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)と対戦する。
「チェコ対フランス」はチェコのホーム開催となるが、そこにエースのトマーシュ・ベルディヒはいない。ベルディヒは2012、13年の同国デ杯優勝に貢献している。
ベルディヒも今週はウィンブルドンで勝ち進んでおり、4回戦で同じチェコのイリ・ベセリを4-6 6-3 7-6(8) 6-7(9) 6-3で破って準々決勝に駒を進めた。水曜日にベルディヒが戦う相手は、第32シードのルカ・プイユ(フランス)だ。
チェコのキャプテン、ヤロスラフ・ナブラチリは、「ベルディヒなしで戦うことは十分理解してのこと。彼がウィンブルドンで可能な限り勝ち進むことを願っている」と話している。
チェコの代表メンバーは、ベセリのほか、ルーカシュ・ロソル、アダム・パブラセク、ラデク・ステパネクとなった。
一方のフランスは、ジョーウィルフリード・ツォンガを筆頭に、ルカ・プイユ、ニコラ・マウ、ピエール ユーグ・エルベールを選出。このうちプイユに加えて、ツォンガもウィンブルドンの準々決勝に進出しており、ツォンガはマレー(イギリス)と水曜日に対戦する予定だ。
チェコとフランスは2014年のデ杯準決勝を戦っており、4勝1敗でフランスが勝っている。
「イタリア対アルゼンチン」はイタリアのホーム開催となる。
イタリアの代表にはファビオ・フォニーニを筆頭に、アンドレアス・セッピ、パオロ・ロレンツィ、マルコ・チェッキナート、アルゼンチン代表にはフェデリコ・デルボニス、ギド・ペラ、フアン・モナコ、そして2009年全米覇者のフアン マルティン・デル ポトロが選出された。(C)AP(テニスマガジン)
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【デ杯ワールドグループ準々決勝 組み合わせ】
セルビア vs イギリス(開催国:セルビア・ベオグラード/サーフェス:クレーコート)
イタリア vs アルゼンチン(開催国:イタリア・ペーザロ/サーフェス:クレーコート)
チェコ vs フランス(開催国:チェコ・トジネツ/サーフェス:室内ハードコート)
アメリカ vs クロアチア(開催国:アメリカ・オレゴン州/サーフェス:ハードコート)