リーグ戦も終盤に差し掛かり迎えた日体大戦。第1Qで先制に成功すると守備でも立大、中大戦に続く0封の守りで得点を許さなかったグリフィンズ。甲子園ボウルへの望みをつなぎ、残すは最終戦の慶大戦のみとなった。◆9・2~11・25 秋季リーグ戦(ア…

 リーグ戦も終盤に差し掛かり迎えた日体大戦。第1Qで先制に成功すると守備でも立大、中大戦に続く0封の守りで得点を許さなかったグリフィンズ。甲子園ボウルへの望みをつなぎ、残すは最終戦の慶大戦のみとなった。

◆9・2~11・25 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド)

◆10・27 対日体大戦(アミノバイタルフィールド)

〇明大16{7―0、3―0、0―0、6―0}0日体大

 勝つだけでは満足できない。3試合連続の完封勝利を果たし、最終戦へ向け、順風満帆と思われた。しかし試合後、選手らの表情は勝った後にしては暗かった。

 今季、全試合で先制点を奪っている中、当試合も第1QにQB#4西本晟(商2=箕面自由学園)からWR#84川端晃太朗(情コミ4=明大中野八王子)への32ヤードTD(タッチダウン)パスが決まり、先制に成功。しかし、その後は追加点を容易に奪えず。「点はもう少し取れた」(西本)とランはタックルで止められ、縦のパスもいつものようには出せなかった。

 ディフェンス陣も「内容的には押されていた」(LB#6茂木崇宏主将・政経4=佼成学園)と終盤にかけてゴールライン手前まで進攻を許した。だがLB#1徳茂宏樹(国際3=関西大倉)のパスインターセプトや相手のパスキャッチミスなどで失点は回避。第4Qはゴールライン1ヤードまで攻められるも「完封の意識は全員に浸透している」(茂木主将)と底力で何とか守り切った。

 モチベーションの保ち方がカギとなる。選手らが課題に挙げたのが「どこか抜けた雰囲気」(茂木主将)や「慢心」(西本)といった中大戦後の練習への取り組み。今季は32年ぶりの法大撃破、シーズン3度の完封勝利は35年ぶりと歴史的な年となっている。最終戦である慶大戦は1カ月後。快進撃を続けるグリフィンズのラストゲームは結果も、内容も圧倒した形で終わらせたい。

[坂田和徳]

試合後のコメント

茂木主将

――試合の振り返っての感想をお願いします。

 「日体大には自分たちのやりたいオフェンス、ディフェンスをやってしっかり圧倒しようという話はしてたんですけど、内容的には終始押されて、どっちに転ぶか分からないような試合だったので結果オーライという感じですね」 

――自陣1ヤードまで迫られたシーンは選手たちの息も上がっていました。そこで踏ん張れた理由は何でしょうか。

 「ここまで完封、完封ときてて、この試合も完封しようというモチベーションでやっていました。どんな展開でも0点ということを全員が試合中も意識してやってきたので0にこだわるということで最後までやり切れたこと、そして練習からG1でしっかりと止め切るということをやっていたのでそれが発揮できました」

西本

――中大戦では大量得点、今日は16点。何が違ったのでしょうか。

 「前回、良すぎたのもあって、慢心、そういう感じの雰囲気がオフェンス、チーム全体にあったかもしれないです。先週と先々週から練習でそういう雰囲気があって、もっとしっかり強い意識を持っていれば、中大戦のような試合はできたかなと思います」

――甲子園ボウル出場への望みをつなげました。

 「一つ言えるのは僕たちは勝つことしか甲子園ボウル出場への方法はなくて、1番意識して目指さないといけないのは関学、立命のレベル、そのレベルに追いつけるように練習していくというのが僕たちには必要です」