「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(シンガポール/10月21~28日/室内ハードコート)でスローン・スティーブンス(アメリカ)との初戦を控える大坂なおみ(日本/日清食品)。そんな大坂についてコーチを務めるサーシャ・バジンが…

「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(シンガポール/10月21~28日/室内ハードコート)でスローン・スティーブンス(アメリカ)との初戦を控える大坂なおみ(日本/日清食品)。そんな大坂についてコーチを務めるサーシャ・バジンが全米優勝から、ここまで駆け抜けてきたことについて語った。

まず、大坂が好調のままシーズンを終える秘訣は単純に「日課を守る」ことだと、バジンコーチ。「僕達は目標がぶれないようにして、日課を崩さず、毎日を同じ1日として扱おうとしています」と語った。

そしてバジンコーチは大坂の今季の活躍を振り返る。「『全米オープン』後、ああいった偉業を成し遂げた後では、ややスランプに陥る選手をこれまでにたくさん見てきました。長年の夢を叶えて、ある意味満足してしまうからです」と話す。

しかし、その後も東京での凱旋大会では準優勝。北京ではベスト4入りという結果を残した大坂について「あの直後に、なおみが母国の東京で大手スポンサー企業もCEOも顔を揃えているところ、ドローも厳しいなかあれほどいいプレーをして決勝まで勝ち進んだのを見て、とても感心しました。北京でも準決勝まで行ったのは、素晴らしい成績でした」「彼女の対処の仕方は見事です。あらゆることをうまく処理している彼女を見ると、本当に感心します」と話す。

続けてバジンコーチは「20歳や21歳の女の子が400万ドル(約4億5000万円)の賞金を手に入れ、決勝では憧れの人を倒した。世界ランキングも4位まで駆け上がった。もし僕が選手だったら正直言って、北京にすら行かなかった。長い休暇を取っていたでしょう」と全米後も調子を落とさず戦い抜いた大坂を評した。

一方の大坂は「私はただ練習して、部屋にこもって、ルームサービスを頼みました」とWTAファイナルズ前の東京滞在について語る。また、バジンコーチとそれぞれの誕生日を東京で祝ったという大坂は(10月4日はバジンコーチ、10月16日は大坂の誕生日)「私の誕生日にはお寺参りをして、ディナーを食べました」とコート外でも二人の良い関係性が伝わるエピソードを語った。

今季ここまでバジンコーチとの二人三脚で駆け抜けてきた大坂。最後まで勢いそのままに活躍する姿に期待だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「BNPパリバ・オープン」での大坂なおみ(右)とバジンコーチ(左)

(Photo by Harry How/Getty Images)