涙をのむ結果となった。リーグ最終戦は入替戦の残り1枠を懸けた青学大との直接対決。2勝が必要な明大は1回戦を逆転勝利で収める。しかし、2回戦は延長戦に突入するも74―81で逆転負け。入替戦進出の望みは、はかなく散った。◆9・1~10・28&…

 涙をのむ結果となった。リーグ最終戦は入替戦の残り1枠を懸けた青学大との直接対決。2勝が必要な明大は1回戦を逆転勝利で収める。しかし、2回戦は延長戦に突入するも74―81で逆転負け。入替戦進出の望みは、はかなく散った。

9・1~10・28 第68回関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館)

  

10・20 対青学大1回戦(関東学大金沢八景体育館) 

○明大74{14―18、18―18、21―18、21―15}68青学大

10・21 対青学大2回戦(関東学大金沢八景体育館) 

明大74{15―22、18―4、27―22、8―20、6―13}81青学大○

 1回戦目のスターターは、G藤野希生(国際4=埼玉栄)、G坂本真祐(情コミ3=山村学園)、F多久文乃主将(情コミ4=東京成徳)、F清水智央(文2=東京成徳)、C上澤果林(営4=大阪桐蔭)。2回戦目も、同スターター。 

 逃げ切ることができなかった。前日に逆転で勝利し、入替戦進出へ弾みを付け臨んだ2戦目。先に相手に主導権を握られ、7点ビハインドで始まった第2クオーター(Q)。猛追に掛かる明大の連携の取れた粘り強いディフェンスとリバウンドに、相手は手も足も出ず。失点をたったの4点に抑え、一気に逆転。流れを引き寄せる。その勢いのまま第4Qを60―48と12点のリードで迎える。しかし、この点差がスキを生んでしまった。「相手の巻き返すという気持ちに負けた」(藤野)。守りに入った明大に対し、捨て身でかかる青学大。勢いに気圧され、うまくリズムがつかめず。残りの5分は1点も奪えないまま、68―68で延長戦にもつれ込んだ。延長戦でも「勝負どころで相手の方が集中力があった」(藤野)と相手の追い上げムードを止められず、74―81と逆転負けを喫した。 

接戦の試合で第4Qまでに10点以上リードしたことがなかった明大。「もっと攻めてよかったと思うし、ディフェンスもガツガツいってよかったと思う」(多久)。慎重になりすぎた結果、かえって足が止まってしまった。オフェンスは個人プレーが目立ち、得点は伸びず。第4Qでの得点はわずか8点。ディフェンスもファールが重なり、のびのびとプレーできず。勝負どころでの焦燥、相手の猛烈な追い上げムードに最後はなすすべがなかった。今リーグ、勝った試合の第4Qの平均得点は23点。一方、負けた試合の平均得点は12点。土壇場での弱さという課題が、最後まで尾を引いた。

 全14試合を9勝5敗で終えた明大。3位と惜しくも入替戦には進めなかったが、これで終わりではない。来月には東京六大学対抗戦が控えている。「気持ちを切り替えて楽しくやりたいけど、立大にリベンジしたい」(多久)。今のチームで臨む最後の大会。勝って、笑って最後の大会を飾りたい。

[大橋未来]

試合後のコメント

 1戦目

 多久

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

「最初はやられてしまったところがあったのですが。ディフェンスで粘ることができました。立大とか玉川大の時は良いディフェンスをしてもミスで自爆する部分が多かったのですが、今日はそういうところで決め切れたのが勝てた要因だと思います」

2戦目 

渡辺徹監督

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 

「3Qまでうちの勝ち試合に近い形だったのに、4Qで勝ちを意識してしまったのか、動きが止まり、オフェンスがうまくいってなかった。もう少し冷静になっていればよかったので、悔いが残ります」

藤野

 ――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。

  「いざという時に決められなかったり指示出せなかったり、大切な場面でのミスもあって、そこは申し訳なかったなと思います」