きのうの接戦を制し引き続きアウェイの中行われた筑波大との二戦目、開幕7連勝中の早大はこのリーグ戦はじめての追いかける試合展開となった。中盤はなかなかシュートが入らず苦しい状態が続く一方で、筑波大はホームの声援を受けながら点差を13点に広げ…

 きのうの接戦を制し引き続きアウェイの中行われた筑波大との二戦目、開幕7連勝中の早大はこのリーグ戦はじめての追いかける試合展開となった。中盤はなかなかシュートが入らず苦しい状態が続く一方で、筑波大はホームの声援を受けながら点差を13点に広げることに成功。我慢の時間が続く試合だったが、第4クォーター(Q)で遂に逆転に成功し54-47で勝利。連勝記録を8に伸ばした。

 第1Q、開始早々スリーポイントを決めた筑波大。その直後にG高田静主将(スポ4=山形市立商)がドライブを決め流れに乗りたかった早大だが、筑波大の厳しいディフェンスを前に点数が伸びずじわじわと点差が開いていく。第1Qも残り3分のところでF細貝野乃花(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)と高田の合わせて3本のスリーポイントが決まり、19-22で第2Qへ。お互いに点数が入らない時間が長く続いた第2Qのゴールを先に揺らしたのはまたもや筑波大のスリーポイント。その後もかさむファールでフリースローを決められ、焦る早大は外からも中からもシュートを決めることができない。僅か4点に終わり2桁の得点差をつけられ後半を迎えることとなった。


持ち前のスリーポイントで逆転流れを引き寄せた細貝

 このままでは終われない早大は後半に入ってからタイトなディフェンスを仕掛ける。相手のミスを誘いリバウンドの数も増えてきた第3Q、筑波大の得点を今度は反対に4点に抑える。「きょうのタッチがすごい良かった」(細貝)と話すように終盤に2本連続でスリーポイントを決め、6点差まで詰め寄って最終クォーターに突入した。ここから逆転するのに時間はかからない。開始1分で高田が連続5得点を決め点差を1点にまで縮めると、筑波大はたまらずタイムアウト。しかし勢いは止まらず同じく高田の得点で逆転に成功。その後バスケットカウントで返されるものの高田のスリーポイントが決まり、C田中真美子(スポ4=東京成徳大)やC中田珠未(スポ3=東京・明星学園)のゴール下の強いオフェンスリバウンドで相手に攻めの時間を作らせず54-47で勝利した。


冷静な判断と正確なシュートで逆転を決めた高田

 きのうに引き続き接戦をものにした早大。「点差を離して勝つことができなかった」(細貝)と話すように、思うように得点をとれない試合が2日続いた。シュート成功率はスリーポイントを除いてきのうよりも7パーセント低い25パーセントとなっている。連勝記録を守るためにも課題を修正し、次の試合では早大らしいオフェンスを見せてほしい。

(記事 杉本遼冴、写真 阿部かれん)

第68回関東大学女子リーグ戦 10月7日(vs筑波大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大19112054
筑波大221447
◇早大スターティングメンバー◇
G#21 高田静(スポ4=山形市立商)
C#14 田中真美子(スポ4=東京成徳大)
F#23 澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ3=明星学園)
F#37 内山未悠(社3=愛知・桜花学園)
コメント

F細貝野乃花(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)

――きょうの勝利をどう捉えていますか

きのうも競って勝ったんですけど、そういう試合をしているようでは今後はダメだという話になって、春も負けて、ここ1週間の練習が全員が出れるくらいの勢いで点差離して頑張ろうと言っていたんですけど、そういう試合にできなかったことがダメだったかなと思います。相手のホームゲームでアウェイかもしれないけどそういうのを言い訳にしているわけではないですけどこういう試合になってしまったのはダメなのかなと思っています。勝って嬉しいというよりは反省の方が大きいです。

――追いかける展開となりましたがリードできなかった原因は何でしょうか

きのうもきょうも相手のディフェンスがすごかったとか相手にたくさん点数を取られたというよりは自分たちのミスで自分たちが崩れていっただけのことかなという感じです。

――最後逆転しましたがチームではどのような話をしましたか

打たないといけないという気持ちで打つのも良くないですけど、打つべきところで気持ちよく打たないといけないし、各々が役割を果たして最後まで我慢して、きょうはビハインドゲームを最後逆転できたのは良かったかなと思うので、これを糧に次につなげていかないといけないなと思います。

――現在早大だけ全勝中ですがいかがですか

勝たなければいけないというプライドもあるし、見据えているのはインカレにつなげていくことが大事だと思うので、全勝だからといって硬くなるのではなくて、きょねんも2位だったし春も負けていてタイトルは取っていないのでチャレンジャーという気持ちは絶対必要だと思うし、受け身になるときょうの試合みたいになるかもしれないので、気持ちを持ってここ2週間4勝できるように頑張りたいと思います。

――スリーポイントでチームのピンチを救いましたがご自身のプレーはいかがでしたか

きょうのシュートタッチがすごい良かったので打っていたら必ず入るだろうと思って我慢できたので気持ちの面でも良かったかなと思います。

――最後に次の試合に向けて意気込みをお願いします

ここを勝つことで次にもつながると思うし春とはまた違うスタイルでやってくると思うので、受け身にならずにこっちが向かっていって勝てるように頑張ります。