怒涛(どとう)のアタックで開幕3連勝を飾った。対抗戦前半のヤマ場として位置付けていた筑波大戦。後半の立ち上がりで2トライを奪われ26―21と一時5点差まで詰められる。しかし、スクラムの強さを見せ相手の流れをシャットアウト。試合終盤にもトラ…

 怒涛(どとう)のアタックで開幕3連勝を飾った。対抗戦前半のヤマ場として位置付けていた筑波大戦。後半の立ち上がりで2トライを奪われ26―21と一時5点差まで詰められる。しかし、スクラムの強さを見せ相手の流れをシャットアウト。試合終盤にもトライを量産し最終スコア66―21で勝利を収めた。

◆10・7 関東大学対抗戦(足利市総合運動公園陸上競技場)

▼対筑波大戦

 ○明治66{26―7、40―14}21筑波大

 スクラムで勝利の流れを引き寄せた。前半19分、敵陣での相手ボールスクラムをターンオーバー。フェーズを重ね右センター森勇登(政経2=東福岡)から右ウイング山村知也(営3=報徳学園)にパスが渡りトライを決めた。「自信を持ってまとまって押せていた」(ナンバーエイト坂和樹・政経3=明大中野八王子)。後半に入っても重戦車FWの力は衰えず。28分にはマイボールスラムで相手ペナルティーをもぎ取り認定トライを得た。「スクラムに関しては言うことなく良かった」(田中澄憲監督)と指揮官も太鼓判。ロスタイムに入っても攻撃の手を緩めず後半だけで6トライを挙げ最終スコア66―21で快勝を収めた。

 今試合のテーマとして挙げられたのは〝twenty―twenty〟前半入りの20分、後半最後の20分で相手と差を付けるというものだ。立ち上がりの20分間では、キックミスから先制トライを許したものの敵陣深くへと攻め込む強さを見せた。一方の後半最後の20分間でも「明治らしいアタックがしっかりとできていた」(フルバック山沢京平・政経2=深谷)と4トライを挙げ相手を圧倒。前節の日体大戦では終盤に追撃を許し後味の悪い勝利となったが、1週間で見事に修正してみせた。

[清水康佑]

試合後のコメント

スクラムハーフ福田健太主将(法4=茗溪学園)

――目標の〝twenty-twenty〟は達成できましたか。

 「後半最後の20分で修正できたと思います。前半の20分も継続はできていましたが、判断の部分でミスがありトライを取られてしまいました」

左プロップ安昌豪(営3=大阪朝鮮)

――スクラムでは常に優位に立てました。

 「今日はスクラムで流れをつかめた試合だったと思います。最初の方は相手の組み方に慣れない部分がありましたが、徐々に自分たちで改善しながら試合中で修正することができました」

右フランカー井上遼(政経4=報徳学園)

――ケガ明け初めてのフル出場となりました。

 「80分間しっかりと走り続けて、体を張るということがどんな相手でも僕の仕事だと思います。結果的に相手よりしっかりと走れて、体も張れました」

――試合の振り返りをお願いします

 「試合の入りと最後の20分で試合を決めるつもりでした。最初に点を取られたのは課題の部分です。ラインアウトは成功率が低かったですが、スクラムでは自分たちの強みが出せたと思います」

スタンドオフ忽那健太(文4=石見智翠館)

――後半でトライを重ねることができた要因は何ですか。

 「相手がディフェンスで詰めてきたのに対して外のスペースを有効的に使っていけたのでいいアタックができたと思っています」

山沢

――日体大戦から修正したポイントはありますか。

 「ディフェンスのところで前に出ることと、アタックの時に空いているスペースをしっかりと突く所を意識しました」