まさかの逆転負けを喫した。第 15 節は、身長190センチの大型FWを擁するなど高さのある桐蔭横浜大との一戦。2点リードで迎えた後半、一挙に3点をたたき込まれ2―3。首位・早大との勝ち点差はまたしても10となった。&n…

 まさかの逆転負けを喫した。第 15 節は、身長190センチの大型FWを擁するなど高さのある桐蔭横浜大との一戦。2点リードで迎えた後半、一挙に3点をたたき込まれ2―3。首位・早大との勝ち点差はまたしても10となった。

 

 前半の勢いは、後半で途絶えた。前半11、21分と早い時間帯にFW村田、MF森下の得点で、前節の課題を克服した立ち上がりを見せる。しかし、迎えた後半は「どこかにスキがあった」(栗田大輔監督)と開始1分に失点。さらに後半27分にCK(コーナーキック)から同点とされ「チーム全体が『点を取りにいかなきゃ』となった」(長沢)。守備への意識がおろそかになり、直後の後半29分には逆転弾を打ち込まれた。 

  チャンスをモノにできなかった。「もう1点決めていれば分からなかった」(村田)と、前半だけでも2本の決定的場面を逃した。後半29、37分にはFW佐藤凌、FW狩土名の投入で3―4―3の攻撃的フォーメーションに変更。前線の高さを生かしたロングボールでのパワープレーを仕掛けたが、相手ゴールをこじ開けることはできなかった。「勝っているマインドがまだまだチームに浸透していない」(岩武)。強さを維持する精神力が求められる。 

「こういう時、選手が成長できる」(栗田監督)。この敗戦を成長のチャンスと捉えたい。次戦の相手は、前期リーグ戦で後半アディショナルタイムに決勝点を許し、敗北を喫した東洋大。敗戦の悔しさをバネに、残り7節を勝ち進む。 

[木田諒一朗]

 

試合後のコメント
栗田監督
――次戦に向けてお願いします。

 「こういう時、選手が成長できます。大学スポーツですから、こういう時がチャンスかなと思います」

岩武
――今日の試合はいかがでしたか
 「前半と後半でチームが変わったようになってしまったのが残念でした。前半やれていたことを後半そのままやれば良かったです。そこがうまくいかなかった結果がこれだと思います」

長沢
――同点に追い付かれた時、焦りがありましたか。
 「焦りはありましたし、その中でも(点を)取りにいこうって気持ちはありました。そこで攻撃ばかりになり最後押し込めなかったことで、相手にチャンスをモノにされました」

村田
――サッカーにおいて2―0は危ない点差と言われています。
 「間違いなく20はひっくり返される可能性を秘めていますし、そういう経験を前期もしていました。二の舞にならないように意識はしていましたけど、(後半)立ち上がりの失点は痛かったと思います」