「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)の大会3日目、男子シングルス2回戦で、第3シードの錦織圭(日本/日清食品)がブノワ・ペール(フランス)と対戦。6-3、7-5のストレートで錦織が勝利し、同大会3年ぶりの…

「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)の大会3日目、男子シングルス2回戦で、第3シードの錦織圭(日本/日清食品)がブノワ・ペール(フランス)と対戦。6-3、7-5のストレートで錦織が勝利し、同大会3年ぶりのベスト8入りを果たした。試合時間は1時間27分。

勝利した錦織は、明日行われる第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)とアレックス・デミノー(オーストラリア)の勝者と準々決勝で対戦する。

第1セットはサービング・フォー・ザ・セットを1度ブレークされるも取りきった錦織。第2セットはペールのサービスゲームから。第2ゲームで15-40と2本のブレークポイントを握られた錦織は、1本をしのいだものの、続くラリーでショットがネットにかかってしまい、1ブレークダウンとされてしまう。錦織は第3ゲームでデュースの末にアドバンテージを奪うも、このチャンスもペールにしのがれ、第1セットとは逆に序盤3ゲームを奪われてゲームカウント0-3とされてしまった。

しかし錦織は第5ゲームでデュースに持ち込みチャンスをつかむ。ペールも粘ってしのぐが、3本目のブレークチャンスで錦織がボールに走り込みながらのパッシングショットを決めてブレークバックに成功した。

そして第7ゲームでペールが放ったドロップショットに錦織が追いつき、ネットギリギリのボールを返せなかったペールがネットのポールを思わず蹴ってしまう。これによってウォーニングを取られたペールはイライラが溜まったようで、そこに乗じた錦織がブレークに成功し、ゲームカウント4-3、1ブレークアップと逆転。

そして第8ゲームをキープした錦織がゲームカウント5-3と勝利まであと1ゲームと迫る。続く第9ゲームでペールはジャンプしながらの股抜きボレーというミラクルショットを見せ、ここは錦織がチャンスをつかむことができない。

そのミラクルショットで勢いづかれたのか、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームで錦織はブレークバックを喫し、ゲームカウント5-5のイーブンに戻されてしまった。

それでも諦めることなくボールを追い続け、第11ゲームでデュースの末に錦織はブレークチャンスをつかむ。そしてネットに出てきたペールのボディーを狙ったショットが決まり、再び1ブレークアップとリードを作った。

フラストレーションの溜まったペールに対して我慢強くプレーを進める錦織。2度目となるサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームで落ち着いてポイントを重ねてこのゲームをキープし、7-5で第2セットを連取。同大会4年ぶりの優勝へ向け、ベスト8進出を果たした。(テニスデイリー編集部)

※写真は「楽天ジャパンオープン」2回戦での錦織