「ATP250 深セン」(中国・深セン/9月24~30日/ハードコート)男子シングルス決勝でピエール ユーグ・エルベール(フランス)を7-5、2-6、6-4で破って日本人男子5人目のATPツアー優勝を飾った西岡良仁(日本/ミキハウス)。ツア…

「ATP250 深セン」(中国・深セン/9月24~30日/ハードコート)男子シングルス決勝でピエール ユーグ・エルベール(フランス)を7-5、2-6、6-4で破って日本人男子5人目のATPツアー優勝を飾った西岡良仁(日本/ミキハウス)。

ツアー初優勝のオンコートスピーチでは、「僕の名前を覚えておいてください。ニシコリではなくニシオカです」といった冗談も飛び出し大きな歓声があがった。

またATP(男子プロテニス協会)によると西岡は試合後に「この優勝は始まりだと信じてる。これからATP500やマスターズ1000に挑戦することになる。今はとても嬉しいけど、もっと勝つことができると信じてる」と自信をもって答えたという。

そして「優勝まで7試合戦うのは簡単ではない。今はとても疲れた。でも僕の強みはメンタルとスタミナ、そして決して諦めないこと」と予選2試合と本戦5試合の計7試合というタフな状況を乗り切ったことを話した。

優勝を噛み締めてゆっくり休んでほしいところだが、タフな状況はまだ続く。本日から開幕した「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1日~10月7日/室内ハードコート)で日本へ凱旋し、1回戦でニック・キリオス(オーストラリア)と対戦することが決まっているからだ。

西岡は自身のTwitterでも「深圳250優勝!ツアー優勝日本人史上5人目!!めっちゃ嬉しいです。怪我からの道のりはかなり苦しかったけどやっとここまで来れました。最高の瞬間です。そしてゆっくりしたいけど、日本に帰らないとダメでもうすでに空港です。日本で皆さんに会えるの楽しみにしています^_^」と喜びつつも、試合が終わってから約3時間後にはすでに日本への帰途にあることを伝えていた。

西岡は2017年3月にはキャリアハイとなる世界ランキング58位を記録したものの、直後に左膝の前十字靭帯断裂によりツアーを離脱。2017年は療養にあて、今年復帰していた。一時は380位まで落ちたランキングも、この優勝で95位とトップ100に返り咲いた。これからも西岡の活躍が期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 深セン」で優勝した西岡

(Photo by VCG/VCG via Getty Images)