前日の試合で2敗を喫した慶大の次の対戦相手は、昨季リーグ戦優勝校の拓殖大。まずは1勝して今後の自信につなげたいところだが、本戦でも、主力の鳥羽陽介(環4・福岡大濠)、原匠(環4・近大付属)、山﨑純(総3・土浦日大)が欠場のため、苦戦は必至だ…

前日の試合で2敗を喫した慶大の次の対戦相手は、昨季リーグ戦優勝校の拓殖大。まずは1勝して今後の自信につなげたいところだが、本戦でも、主力の鳥羽陽介(環4・福岡大濠)、原匠(環4・近大付属)、山﨑純(総3・土浦日大)が欠場のため、苦戦は必至だろう。戦力が足りない中でどれだけ自分たちのバスケができるか。慶大が昨季王者との一戦に臨んだ。

2018/4/8(日)@エスフォルタアリーナ八王子
第34回京王電鉄杯第3試合vs拓殖大
 1Q2Q3Q4Q合計
慶大1712211464
拓殖大2121202284
◆慶大スターティングメンバ―◆
 #6小原陸 (政4・慶應義塾志木)
 #7 澤近智也(環4・高知学芸)
 #8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)
 #10 髙田淳貴(環3・徳島城東)
 #14 甲谷勇平(環2・東山)

1Q、拓殖大ボールで試合が始まったが、先制点を挙げたのは慶大。甲谷からゴール下の澤近へパスが通り得点を決める。その後も、慶大ペースで残り3分まではリードを奪っていたが、3ポイントを決められ同点とされると、ターンオーバーからの失点で逆転され、17―21で1Qを終える。

2Qは、岩片悠馬(環2・広尾学園)のミドル、澤近のスピンムーブなどで得点を挙げ、互角の戦いを演じていたが、ギアを上げた拓殖大のオフェンスを止めることができず、29―42と二桁点差をつけられ、前半終了。


得点源に成長しつつある甲谷

3Q、小原のハッスルプレーから慶大が流れをつかむと、オフボールスクリーンからフリーになった甲谷、髙田が3ポイントを決め、慶大が残り2分で5点差まで追い上げることに成功。その後、連続失点を浴びてしまいリードを12点とされるが、最終Qの逆転へ望みをつなげた。

ここまで善戦を続けた慶大だったが、開始5分で4―11とされ差を広げられてしまう。懸命に追い上げを試みるも、拓殖大の抜かりないゲームメイクで反撃の機会は与えられず、最終スコアは64―84。前日の専修大戦と同じく、4Qで一気に点差を離されての大敗となった。


気迫のこもったプレーを見せた小原

この日2戦目の相手は、これまた強豪の青学大。2日間で4試合という厳しい日程の最終戦ということもあり選手の疲労の色も濃くなっているはずだが、最後まで懸命に戦い抜いてほしいところだ。

2018/4/8(日)@エスフォルタアリーナ八王子
第34回京王電鉄杯第4試合vs青山学院大
 1Q2Q3Q4Q合計
慶大1611171054
青学大2722232799
◆慶大スターティングメンバ―◆
 #6 小原陸 (政4・慶應義塾志木)
 #7 澤近智也(環4・高知学芸)
 #8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)
 #10 髙田淳貴(環3・徳島城東)
 #14 甲谷勇平(環2・東山)

1Qは澤近が内外問わずシュートを沈め8得点の活躍を見せる。中盤からは連続得点を許したが、相手の激しいプレスをかいくぐってファストブレイクに持ち込むなど、チームとしての成長の跡もうかがえた。

続く2Qは髙田の3ポイントで先制すると、その後は工藤翔平(政3・慶應義塾)のバスカンや岩片のレイアップなどゴール下から得点を重ねた。だが終盤はミスから相手に速攻を連発され、点差を離されて前半を終了した。


今大会シュートが好調の澤近

3Q、序盤から甲谷が果敢にペイントエリアへ切り込み、存在感を発揮する。その後はアグレッシブな守備から相手のターンオーバーを誘発し、そこから澤近がフックシュートを沈めるなど良い形が徐々に出始めた。最後は甲谷の3ポイントで締めくくり最終Qを迎える。

反撃も期待された4Qだが、ここからは青学大に圧倒的な力の差を見せつけられ、華麗なプレーで大量得点を奪われた。澤近や岩片がインサイドで奮闘するも、疲労の影響もあって勢いを止めることはできず、100点近く取られての敗戦となった。


3ポイントを沈める髙田

今大会ここまで対戦したのは全て1部のチームということもあり、慶大としてはレベルの差を感じさせられる結果となった。それでも新戦力の台頭は頼もしく、ここに主力選手が戻ってくればさらなるレベルアップが期待できる。次戦は東大との9位決定戦。きっちりと勝利を掴み、良い形で今大会を締めくくりたいところだ。

(記事:内田貴啓、徳吉勇斗 写真:内田貴啓、徳吉勇斗)