王者に競り勝ち、連敗を阻止した。ジュニア選手権3戦目の相手は昨年度の決勝で敗北を喫した帝京大。先制トライを奪われるも、前半のうちに2トライを返し、12-7で折り返す。後半もFW陣を中心に必死のディフェンスで逃げ切り、19―14でノーサイド…
王者に競り勝ち、連敗を阻止した。ジュニア選手権3戦目の相手は昨年度の決勝で敗北を喫した帝京大。先制トライを奪われるも、前半のうちに2トライを返し、12-7で折り返す。後半もFW陣を中心に必死のディフェンスで逃げ切り、19―14でノーサイド。敗戦を喫した慶応戦での反省を生かし、1週間で見事な修正力の高さを発揮した。
◆9・29 関東大学ジュニア選手権(八幡山グラウンド)
▼対帝京大戦
○明治19{12―7、7―7}14帝京大
セットプレーの安定で勝利を手繰り寄せた。5―7で迎えた前半27分。敵陣深くで、マイボールラインアウトを得ると、強力FW陣を擁する帝京大をモールで押し切り、フッカー大塚健太郎(商4=佐賀工)が逆転トライ。12―7で前半を折り返す。後半25分にも相手ゴール前でアタックを繰り返し、左フランカー髙橋広大(情コミ2=桐蔭学園)がディフェンスのスキを突き中央にトライを決めた。後半も、粘り強いディフェンスで帝京大を1トライに抑え、最終的に19―14で試合終了。スクラム、ラインアウトでも「常にプレッシャーをかけることができた」(ゲームキャプテン右ロック舟橋諒将・文4=札幌山の手)と帝京大相手に重戦車FWの強さを見せた。
悔しい敗北を力に変え、王者にぶつけた。前節の慶応戦では試合開始序盤に2トライを献上するなど、立ち上がりでの不安が露呈。しかし、今試合では「入りから明治のペースに持っていこうと思っていた」(フルバック石井雄大・政経4=国学院栃木)と序盤から今試合のテーマである〝アグレッシブハント〟を実践し、テンポの良いアタックを展開。開始から敵陣での攻防が際立った。ミスから先制トライは許したものの、前半の連続トライで流れをつかみ取り勝利を収めた。Bチームの帝京大撃破は今季初。Aチームに負けじと強豪相手に粘り勝ちを決めてみせた。1週間で高い修正力を見せたBチーム。次戦は強豪・東海大との一戦だ。ジュニア選手権優勝に向け、負けられない戦いはこれからも続く。
[上松凜助]
試合後のコメント
舟橋
――今日の勝因はどこですか。
「今週のテーマがアグレッシブにアタックもディフェンスも両方するということでした。先週は入りの10分やられてしまったので今日はその10分で決めようという思いでやりました。」
大塚
――雨の中のゲームという試合のコンディションでしたが。
「相手も同じ条件なので。これが大きな試合だったら言い訳できないと思います。そこは自分の仕事として責任を持ってやりたいです」
左ロック片倉康瑛(法2=明大中野)
――慶応戦から修正したポイントについて伺いたいです。
「ファーストタックルの精度が課題として出ました。今日も受けてしまっている部分があったんですけど、前に出るいいディフェンスができたなと思います」
スタンドオフ二浦瑞樹(営3=明大中野)
――キックパス、コンバージョンの精度はいかがでしたか。
「自分のキックミスから相手のトライにつながってしまったシーンもありました。タフな試合ではそのミスが負けにつながってしまうと思うので、精度をもっと上げていきたいです」
石井雄
――試合の振り返りをお願いします。
「先週の慶応戦で自分たちのラグビーができなくて、圧倒されてしまったので、入りから明治のペースに持っていこうと思っていました。最初にトライを決められてしまいましたが、そこで慌てずにペースに持ち込めたと思います」