昨年度は5位という結果に終わった関東大学アイスホッケーリーグ戦、通称秋リーグ。開幕戦に立ち塞がるのは昨年度4位の早大。慶大がさらなる高みを目指す上で超えていかなければならない相手である。5月の歴史的な早慶戦勝利から4か月。両校ともに夏の過酷…

昨年度は5位という結果に終わった関東大学アイスホッケーリーグ戦、通称秋リーグ。開幕戦に立ち塞がるのは昨年度4位の早大。慶大がさらなる高みを目指す上で超えていかなければならない相手である。5月の歴史的な早慶戦勝利から4か月。両校ともに夏の過酷な合宿、サマーカップを経て、また一段とレベルアップした姿でリンクに姿を見せた。果たして秋リーグで白星発進を飾るのはどちらのチームなのだろうか。

2018年9月8日(土)19:45F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ

慶應義塾大学3-5早稲田大学

PeriodScore
慶應義塾大学1(8)1(6)1(10)3(24)
早稲田大学0(10)2(11)3(14)5(35)

※()内はシュート数

第1ピリオド、早くも慶大が動く。試合開始からわずか51秒、FW長谷川真之介(政3)の相手の裏を狙ったパスが通り、FWスーリック(総4)がバックハンドで落ち着いて先制点を決めた。その後もDF瀧澤慎之督(経3)を中心とした、ゴール前への相手の侵入を許さない堅い守備網が敷かれた。慶大は安定感のあるプレーを続け、1-0のまま試合は第2ピリオドへ。


左からFW滝智弥(政4)、FWスーリック(総4)、FW長谷川真之介(政3)

ここで再び慶大が早大の隙を突く。最初のフェイスオフでFW田中陸(政3)が早大に競り勝ち、FW滝智弥(政4)にパックが渡った。滝はリーグ屈指のスピードで速攻を仕掛け、開始5秒で追加点を奪った。慶大は点差を早くも2点に広げたが、このピリオドで試合の流れは早大に傾き始める。追加点の後、慶大はピリオドを通じ合計7つの反則をしてしまい、キルプレーを強いられた。GK小池丈二(経3)を中心に守りを固め、何度もゴール前からパックをかき出したが、早大のスコアラーを止めることはできず、12、15分に立て続けに失点を許してしまった。この失点で慶大は早大に追いつかれ、そのまま第3ピリオドへ。


攻守で活躍したFW永田雅宗(総4)

同点にはなったものの、そう簡単に試合の主導権を渡さない。11分、最後までハードワークを続けていたFW運上雄基(総2)が勝ち越しゴールを挙げ、3-2と再び早大を突き放した。しかしこのゴールから試合終了までの9分間、慶大は天国から地獄を味わうことになる。得点後、第1ピリオドでは徹底できていた慶大の守備にほころびが生じ始め、早大に自由にプレーをさせてしまう時間が増えた。その結果慶大は13分に同点弾、15分に逆転弾を早大に献上し、3-4と早大に初めてリードを許してしまった。慶大は試合時間残り78秒でGKをベンチに上げて、捨て身の6人攻撃で早大ゴールに何度も襲い掛かったが、なかなか決めきれない。試合時間残り17秒で慶大はこぼれ球を無人のゴールに押し込まれ、とどめを刺される形となった。


GK小池丈二(経3)は何度もチームのピンチを救った

3-5という結果に終わった開幕戦。5失点目を除いた慶大の4失点のうち、2失点がキルプレー中の失点であり、反則の多さが悔やまれる。しかし第1、2ピリオド開始直後の得点は、試合に向けて慶大が良い準備をできていることを示すものとなった。これらをはじめ、試合終盤の弱さなど、慶大の長所、短所がはっきり表れた、次に繋がる一戦となったのではないだろうか。半日後の第2節に向けてしっかりと良い準備をして、明日こそはリーグ戦初勝利を掴んで欲しい。

 (記事:鈴木啓仁)

以下コメント

主将/FW滝智弥(政4・慶應)

――今日の試合を振り返って

リーグ戦の初戦にしては、スタートから悪くはない内容で、途中まではスコアで上回るという理想的な形で試合を進めることができました。しかし残り7分で早大の底力を見せつけられたと感じています。リーグ戦の初戦を落としたことについては残念に思っていますが、完全に悲観するような内容ではなかったと捉えています。

――昨年まで課題に挙げられていた、試合の入りの悪さについては改善されて、また新しい課題が見えてきたと言えるのでは

サマーカップから含めてもスタートから悪い試合はあまりありませんでした。逆に勝負所である試合終盤での勝負強さに課題が残ると感じていて、最後までいかに強い気持ちで戦えるかという点で早大に敵わなかったと言えると思います。

――早慶戦で勝利した時と、相手のどこに違いを感じたか

基本的な相手の特徴やキーとなる選手は変わっておらず、大きな違いは感じなかったのですが、今日は相手に底力を見せつけられて、最後に力負けしてしまいました。早慶戦では逆にその点で慶大が勝っていたのだと思います。

――どのような練習を夏に積んできたか

これまでの慶大はパックの保持率が非常に低く、奥にパックを運んで走って当たるホッケーをしていたのですが、それを継続した上でよりパックを持った時にパックを失わずに相手のゴールまで迫れるかを追求してきました。そのためにリグループやブレイクアウトを重視して練習してきましたが、その成果が出ていたシーンもあったので、そこについては良かったと考えています。

――明日の東洋大戦への意気込みは

次の試合まで24時間もないという非常にタイトなスケジュールですが、そこは相手も同じなのでやるべきことは変わらないですし、明日勝てば今日の負けも帳消しにできると思うので、良い準備をして明日必ず勝ちにいきたいと思います。