テニスのグランドスラム委員会は、2019年にシード数を16へ戻すとしていた計画を断念したことを発表した。グランドスラムの4大会(「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」「全米オープン」)を代表するグランドスラム委員会は、「グランド…

テニスのグランドスラム委員会は、2019年にシード数を16へ戻すとしていた計画を断念したことを発表した。

グランドスラムの4大会(「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」「全米オープン」)を代表するグランドスラム委員会は、「グランドスラムの試合を1年間分析し、全関係者、とりわけ選手や放映パートナーからの意見を検討した結果、シード数を16へ戻すべき特段の理由は見当たらないという結論に達した」と述べている。

同委員会は2001年6月にシード選手を32選手へ倍増させた。これはクレーコートでの試合が得意な選手の不満に対応したことが理由の一つだった。クレーコーターたちが、芝で行われる唯一のグランドスラムである「ウィンブルドン」のドローにおいて、より保護されることを要求したためである。

32シード制の場合はシード同士の対決は3回戦から始まる。しかし16シード制に戻った場合、32シード制では第17シードになるはずだった選手と上位シードの対決が1回戦から実現する可能性もあり、理論上は早い段階での番狂わせが起きやすくなっていた。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」で優勝した大坂なおみ

(Photo by Chris Trotman/Getty Images for USTA)