「ATP250 メス」(フランス・メス/9月17~23日/室内ハードコート)の大会6日目、男子シングルス準決勝で第1シードの錦織圭(日本/日清食品)がマティアス・バッキンガー(ドイツ)と対戦。第1セットは6-2で錦織が先取した。両者は今年、…

「ATP250 メス」(フランス・メス/9月17~23日/室内ハードコート)の大会6日目、男子シングルス準決勝で第1シードの錦織圭(日本/日清食品)がマティアス・バッキンガー(ドイツ)と対戦。第1セットは6-2で錦織が先取した。

両者は今年、下部大会とATPツアーで計2回対戦しており、いずれも錦織が勝利を収めている。バッキンガーは世界ランキング166位の選手で、自身最高位も2011年に記録した85位とあまり高くないが、とにかく粘り強く戦うのが身上という選手。錦織は焦らずに自身のテニスを貫いて決勝進出を果たすことができるのか、期待がかかる。

第1セットはバッキンガーのサービスゲームから始まった。第2ゲームをラブゲームでキープした錦織は、第3ゲームでデュースまで追い上げ、ブレークポイントを握る。このチャンスに錦織は落ち着いて長いラリーを進め、バッキンガーのミスを誘ってブレークに成功、1ブレークアップとした。

第4ゲームも錦織は終始優位にプレーを進め、ラブゲームでキープ。第5ゲームでバッキンガーが足を滑らせて転倒する場面があったが、大きな怪我はなさそうで試合は続行された。そしてバッキンガーがネット際でミスをして30-40と錦織にチャンスが訪れる。ここで錦織が見せたのはエンドラインギリギリの芸術的なロブショット。一瞬会場の空気が止まったかと思われるほどの華麗なロブで2つ目のブレークを奪った。

ゲームカウント4-1で迎えた第6ゲームでバッキンガーにデュースに持ち込まれ、粘られる錦織だったが、なんとかここをしのいでキープし、ゲームカウント5-1とした。

第7ゲームではブレークチャンスを作ることができなかったが、迎えた第8ゲームが錦織のサービング・フォー・ザ・セットとなった。ここも錦織が落ち着いてキープし、第1セットを6-2で先取した。

試合は先に2セットを先取した方が勝利の3セットマッチ。現在第2セットに進んでいる。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」2回戦での錦織圭

(Photo by Cynthia Lum/Icon Sportswire via Getty Images)