11月に栃木県のツインリンクもてぎで開催される今季のSUPER GT最終大会は、地震の影響で中止になった九州オートポリス大会の代替戦を含む2レース実施となることが決まっていたが、土曜(12日)と日曜(13日)、両レースとも250kmの距離で…
11月に栃木県のツインリンクもてぎで開催される今季のSUPER GT最終大会は、地震の影響で中止になった九州オートポリス大会の代替戦を含む2レース実施となることが決まっていたが、土曜(12日)と日曜(13日)、両レースとも250kmの距離で争われることとなった。
4月に熊本を中心とする九州地方を襲った地震の影響により、5月21~22日に第3戦として開催が予定されていた大分県のオートポリス大会は中止に。その代替戦を今季最終もてぎ大会のレースウイークに組み込み、もてぎ大会を2レース実施とすることは5月の段階で既決事項だった。レース距離等の詳細については調整中とされていたが、7月1日にもてぎが発表した大会概要により両レースの決勝距離が判明している。
これによれば、11月12日の土曜(第3戦代替)と翌13日の日曜(第8戦)、ともにもてぎでは決勝250kmレースが実施される。SUPER GTのレース距離は通常300kmだが、近年、最終戦もてぎではスプリント性の高い250km戦が定着しており、それを連日実施する格好となった。
5月の段階でシリーズ運営団体「GTA」が発表していた内容と併せると、もてぎ大会の週末は下記のような流れになる。
11月11日(金曜):練習走行(7戦目と8戦目の各ウエイトハンデでの走行を予定)
11月12日(土曜):SUPER GT Rd 3 GT250km レース(予選、決勝)*ハンデは7戦目扱い
11月13日(日曜):SUPER GT Rd 8 GT250km レース(予選、決勝)*ハンデは8戦目扱い
SUPER GTのウエイトハンデは前戦までに獲得したドライバーズポイントを基準に、参戦6戦目まではポイント×2倍(kg)、7戦目は1倍、8戦目はゼロとなる(全戦参戦でない場合等は異なる)。もてぎ大会の土曜は7戦目のポイント1倍ハンデ、そして日曜は8戦目のノーハンデという扱いがそれぞれ原則となり、金曜には両方のハンデ状態での練習走行が予定されている。
チャンピオンの行方を決めるもてぎの週末、熊本地震復興支援大会とも位置付けられた大会の名称は「2016 AUTOBACS SUPER GT Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。前売りチケットは9月10日発売開始予定だ。
また、SUPER GTの国内大会のサポートとして昨年から実施されている、若手を主対象としたフォーミュラレースシリーズ「FIA-F4」に関してもオートポリス大会の代替をどうするかが調整課題となっていたが、このほどGTAが対応の仕方を公表した。各大会2レース実施が原則のFIA-F4ではあるが、8月6~7日の富士スピードウェイ大会(SUPER GT第5戦)と11月のもてぎ大会を3レース実施とする方向で手続きが進んでいる。富士では第5戦、第9戦、第10戦が、もてぎでは第6戦、第13戦、第14戦が行なわれる見込み(今季FIA-F4は全14戦)。
8月の富士もそうだが、11月のもてぎはレース密度のひときわ濃い大会になる。例年以上に見応え充分なシーズンフィナーレということにもなりそうだ。
昨年のSUPER GT最終戦もてぎ(GT500クラスの表彰式)。写真:GTA(2015年)
昨年のSUPER GT最終戦もてぎ(GT300クラスのスタート)。写真:GTA(2015年)
昨年のSUPER GT最終戦もてぎ(GT500クラスでシリーズタイトル連覇を決めた#1 ニスモGT-R)。写真:GTA(2015年)
昨年のSUPER GT最終戦もてぎ(スタート前)。写真:GTA(2015年)
日本のFIA-F4は今季が発足2シーズン目。撮影:遠藤俊幸(今年5月の富士戦)
日本のFIA-F4は今季が発足2シーズン目。撮影:遠藤俊幸(今年5月の富士戦)
日本のFIA-F4は今季が発足2シーズン目。撮影:遠藤俊幸(今年5月の富士戦)