「全米オープン」では、大坂なおみ(日本/日清食品)が日本人初のグランドスラムシングルス優勝という快挙を成し遂げた一方で、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)との決勝戦でのコードバイオレーションによるセレナへのペナルティについて賛否の分かれる議論…

「全米オープン」では、大坂なおみ(日本/日清食品)が日本人初のグランドスラムシングルス優勝という快挙を成し遂げた一方で、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)との決勝戦でのコードバイオレーションによるセレナへのペナルティについて賛否の分かれる議論が巻き起こった。

今回の騒動に対して国際テニス連盟(ITF)は、「全米オープン」女子シングルスの決勝での判断について、「適切な規則に基づいたもの」だと擁護する姿勢を明らかにした。

セレナは同決勝で主審のカルロス・ラモス氏から、禁止されているコーチングを受け、ラケットを破壊し、ラモス氏に「泥棒」などの言葉を投げつけたからだ。2度目のラケット破壊で1ポイントを、さらには主審への発言を巡って1ゲームを失う厳しいペナルティをセレナは甘受しなければならなかった。

大会のレフェリーは主審への「暴言」で1万ドル、コーチングを受けたとして4000ドル、ラケットを破壊したことで3000ドルの罰金をセレナに対して科した。

さらに、ITFが、ラモス氏の判断は「『全米オープン』側がセレナに対して3度の違反でペナルティを科すという判断を下したことで、適切だったことが再確認された」と声明を発表。

同組織はこれに加えて、「ラモス氏は関連するルールブックに則った審判員としての職務を引き受け、常にプロフェッショナルかつ誠実にその責務を果たした」と述べており、女子シングルス決勝での判断を支持して見せておりどう落ち着くのか動向を見守りたい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」女子シングルス決勝でのラモス主審(左)と抗議するセレナ(右)

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)